Minakami Room

旅を続ける。考える。自由である。生きている。

『ドリキャン!!』読んでくれ!超熱いぞ!全話無料だ!

こんにちは、Mistirです。

「ジャンプしている」。

誰が言い出したか、この形容はジャンプ系統漫画で最高の褒め言葉とされている(要出典)

ジャンプの三大要素といえば「努力・友情・勝利」だが、筆者のここ数年の感覚としては良い意味で「ジャンプしていない」漫画……言い換えれば「邪道チックな」漫画がジャンプ本誌では躍進している気がする。
時代がそういった作品を求めているという側面もあるだろうし、単純に読者層が少し上の層になっている印象を受ける。

例えば。

筆者が「とにかく面白い!騙されたと思って2巻まで読んでくれ!」と主張し続けている『呪術廻戦』

呪術廻戦 1 (ジャンプコミックスDIGITAL)

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 「強いやつは血統でも努力でもない、頭がおかしいやつ」
というブレない論理と倫理観に貫かれる、その価値観で言えば頭がおかしい作者が最強の漫画、『チェンソーマン』

チェンソーマン 1 (ジャンプコミックス)

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などなど。

一方で、いくら邪道チックな漫画が増えたとはいえ天下の少年ジャンプ、最高に「ジャンプしている」漫画もある。

テーマがテーマだけに売れ行きは芳しくないようだが、ここ数年のジャンプで筆者が一番熱かったと思うのは『火ノ丸相撲』、特に高校インターハイ編だと思っている。

火ノ丸相撲 1 (ジャンプコミックス)

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問答無用で「熱い」。
そんな火ノ丸相撲も最終話を迎え、ジャンプ本誌でここまでの熱さの漫画や展開には久しく出会えないでいた。

前置きが長くなった。

そう、出会えないでいたのだ。

出会ってしまった。

その漫画が連載されているのは、誰が言ったか三大要素が「性癖・性癖・性癖と呼ばれて久しい少年ジャンプ+。
エロい漫画多すぎる。それはそれでもっとやれ

そんな少年ジャンプ+に2018年末から連載が始まり……
週2回更新、フルカラーというトチ狂ったペースで2019年8月現在、60話以上連載し続けている作品がある。

そして、今どんな漫画よりも「ジャンプしている」その漫画が……

shonenjumpplus.com


『ドリキャン!!』だ。
なんと2019年8月現在、全話無料である。

この漫画は。
この漫画は、僕らが読みたかったスポーツ漫画そのものだ。

 


『ドリキャン!!』を全力で推す

正直に白状しよう。
最初はここまで熱苦しく面白いマンガになるとは微塵も思っていなかった。

ここ最近の展開は『火ノ丸相撲』インターハイ編決勝並みの熱さがずっと続いている。
……この例え、『火ノ丸相撲』読んでいない人には伝わらないのが悲しい……

とにかく、なかなか見かけないレベルの熱い展開がずっと続いているということだ。

あらすじを見てほしい。

「ドリフトはスポーツだ!」ゆるふわ大学生活を夢見て入学したドリフトの天才・轟輪(とどろきりん)の前に現れた廃部寸前の自動車部、通称シャブ。すべてを賭けた学生たちの青春が今始まる—!!

まあ要するにドリフト版頭文字D + けいおん!みたいなもん……
という印象になってしまうと思う。

序盤の展開に関しては、細かい描写の荒が目について退屈に感じる人も多いと思う。
それに何より登場人物の行動原理が全然掴めない。
多分第一話段階では全員ただの「やべーやつ」としか見えないと思う。

主人公もやたら天才であることは描写されているのだが、いかんせん展開が急だし、感情移入することはだいぶ厳しい。

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いくら可愛い女子大生の「天才」が出てきたところで、熱くもなんともない。
キャラの可愛さと物語の熱さはそうそう両立し得ない。
この作品も、ただ「キャラが可愛いだけ」「『ドリフト』という題材で奇をてらっただけ」の漫画に最初は見えてしまっていた。

ただ……
連載が進むにつれて……


明らかな「凄み」が出てくるッ!



その片鱗がわかるまで20話くらい要するので頑張って読んでほしい。

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この手の漫画の宿命として、やっぱり「主人公が自分で動き始めると急に物語が動き始める」というのはあると思う。
だがこの漫画はとりわけそれが大きい。
その展開まで20話を要するのだ。

作者もおそらくそのあたりから筆が乗ってきているのだと思う。
そのあたりまでを「序章」として、話はどんどん動き始め、呼応するように……画力が上がってくる。
筆が乗りすぎだ。

まぁ要するに、20話まで読めばそこからはドラマが急激に動き始めるので圧倒的に読みやすくなる。

また、序盤で「やべーやつ」でしかなかった奴らの行動原理がしっかりと伏線として回収されるので安心して読んでほしい。
例えば第2話でやべー行動しすぎて読者の大半をドン引きさせた(※コメント調べ) 藤山先輩だが……

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行動原理が説明されるのが第53-54話なのでかなり追いかける必要がある。
だけどそれを読んでからだと第1話の展開も納得できるようになる。

……というか。
54話読んでから1話読むとちょっと泣ける。
構成が見事なのだ。

さて。
ここまで書いてきて、「結局どんな物語なのか?」という説明を、僕はこの記事であまりしていない。
したところで、面白いものではない……
あるいはする必要がない。

なぜなら、この物語は題材がニッチなだけで超王道のスポーツ漫画だからだ。
ストーリーそのものに「意外性」があるわけではない。

だが、それは決して、決して「面白くない」ことを意味しない。

「王道」と「ベタ」は紙一重の存在だ。
迂闊に「ベタ」な展開をされても読者はシラケてしまうだけだ。

でも。
「こういうのが読みたかったんだよ!」と唸らされてしまう、そんな「王道」を同時に僕らは欲する。

断言する。
この漫画は、僕らが読みたかった「超王道」スポーツ漫画だ。

物語が進むにつれて、「ドリフト」という「魅せるスポーツ」と、「主人公の天才性」という2つの要素が、物語の中で高度にシンクロし始める。
それを感じた瞬間、この物語は「熱い」物語を欲していた僕らの心を捉えて離さなくなるだろう。

20話まででいい、一度読んでほしい。
今なら全話無料だ。
週2更新だからどんどん話数が追加されていくが、まだ追いつける。

shonenjumpplus.com

あとは任せた。

お読みいただきありがとうございました。
ではまた次の記事でお会いしましょう。

 

 

世界を埋め尽くす悲しい言葉と、その言葉に背を向けること

こんにちは、Mistirです。

「世界を埋め尽くす悲しい言葉」

こう言った時にゲームみたいな言い回しだ、厨二病だと嘲笑できるなら、それはまだ幸せだと思う。
実際、これは某ゲームのセリフだ。

最近、僕はなるべくインターネットから離れるようにしている。
まぁ離れては戻り戻っては離れを繰り返しているから、今回も
「これでもう二度とネットなんかしないぞ!俺は変わったんだ!」
 などとほざくつもりは一切なく、ただの実験のひとつであるという認識だ。

それでもまた気付く。
インターネットは、悲しい言葉に溢れすぎている。

 

「悲しいニュースです」。
「こういうクソ野郎がいて、私はこうやって復讐しました」。
「拡散希望。こんなクソ野郎がいました」。
「私はこんな酷い目に会いました」。


人は、あるいは僕は。
そういった悲しい言葉に影響を受けないでいられるほど強くはない。

でもそんな僕らの弱さとは逆行するように、悲しい言葉というものはとても「強い」。
インターネットで、楽しい言葉だけを使っていわゆる「バズ」を……特に狙って起こそうとすると、悲しい言葉を使ったそれよりも誇張抜きに100倍は難しい。

それでも、SNSやネットにずっと張り付いて「新しいバズ」を追っていると……
かなり高い割合で「悲しい記事」に巡り合ってしまう。

話は少しズレるけれど、以前泊まった民宿でふとテレビを観ていると、ある企画をやっていた。
具体的に言うとバレてしまうからボカすけれど、要はオーディションだ。
不合格の人間を審査員はボロボロに叩く。
泣き出す受験者もいる。

たとえ審査基準が正論だったとしても、悪趣味だなぁと思った。
その光景は……
「いくら正論だったとしても」
「いくら受験が任意のオーディションとはいえ」、
「第三者である僕の目に映ったそれは」

「パワハラ」以外の何でもなかったからだ。

だけど同時に、その映像からなかなかチャンネルを切り替えられないでいる自分がいた。

そしてふと気付いた。

ああ。

パワハラって。
「エンタメ」なんだ。

もちろん論理の飛躍はある。
より厳密に言おう。

「『正論』にせよ何にせよ、『厳しい世界』みたいなものが提示されて、そこに立ち向かったりする人やそれが叩き切られたり『それに耐えて』のし上がったり、その様子そのものが古典的なエンタメで、『パワハラ』の構図って稀にその古典的エンタメのテンプレートに合致しちゃうんだ」
と。

なんでこんな話をしたかっていうと、僕は前々から「現実が物語を超えてきてる」、別の表現を使うと「物語が現実に浸食してる」っていう話をたまにしているんだけど。

最近「現実」がエンタメとして提供されすぎなんだよね。
それも特に「力のある、悲しい現実」が。
それどころか……

具体例は絶対に出したくないんだけど、「エンタメ」という言葉すら絶対に使いたくないような「悲劇」が、まるで「不条理劇のように」立ち上がってくることすらある。
そんな不条理劇は、本当に、良くも悪くも……主に悪い意味で「パワフル」だ。

「人生」という物語が速度感を伴って流れているときに(比喩ではなく現実で公演されていたり上映されていたりする)「不条理劇」を観ることは、「世の中はそこまで単純じゃない」って事実を僕らに思い出させてくれる。

だけど、もう世の中は徹頭徹尾不条理で、何一つ単純じゃなくなっている。
誰もが知っている。
そんな世界で、悲しい物語や不条理な物語ばかりどんどん提供されて……
後者は別としても、前者:悲しい物語はエンタメとしての性質を兼ね備えてるから、僕らはついフォーカスして、夢中になってしまう。
それが良い結果をもたらすか、悪い結果をもたらすか、そんなことは後回しにして。

「誰も夢中になんかなってない」と思うだろうか。
否。
誰でも経験はあると思う。
「とても辛いことがありました」という「ひどい話」を、指先一本でリツイートしてしまう。
シェアしてしまう。
それは悲しみの再生産行為だ。

それが悪いことだとは言わない、僕も何度もやったことがある。
なんなら、この記事も「悲しみの再生産行為」なのかもしれない。
自覚している。

自覚しているのだ。
だんだん、僕のブログはいつからか「悲しみの再生産」が主軸になってしまった。

でも結局、それが嫌なら「それをやめる」しかないのだ。
欺瞞でもなんでもいい。「幸せな言葉」に埋もれる方が、幸せでいられる。

別に宗教に染まれと言っているわけじゃない。
毎日読み上げるなら、ツイッターでバズるニュースじゃなくて、松岡修造日めくりカレンダーの言葉の方がいい。
それだけの話なのだ。

[日めくり] まいにち、修造!  心を元気にする本気の応援メッセージ

[日めくり] まいにち、修造! 心を元気にする本気の応援メッセージ

 

 

それだけの話なのだけれど……
難しいんだよね。今、ツイッターもSNSもやらないってなると、逆に色々制限されちゃうし。
情報収集の主軸はツイッターって人も少なくないだろう。


それでも僕はしばらく「自分にプラスになる言葉」だけを自分に浴びせたい。

僕のブログのこと、今後のこと

以下、余談です。

「悲しみの再生産」。
僕はそれを書くのが割と得意なようだ。
僕が書いたバズった記事は、たまに明るい内容のものがあるけれど、そうではないものの方が明らかに力を持ってバズっている。


だけど、もうそろそろ疲れてしまった。

それが嫌で「愉快な記事だけ書くぜ!」と思ったこともあったけど、どうやらそれはそれで向いていない。
やっぱり僕は好きなことを好きなようにしか書けないようだ。

だからしばら別のブログでバイクのことばかり延々と書こうかな、と思っている。

まぁ、なるようになるかな。

お読み頂きありがとうございました。
ではまた次の記事で。

 

ヤマカンのブログについて

こんにちは、Mistirです。

キングコング西野の炎上について4000字で語り、

mistclast.hatenablog.com

ブレンディのCMが炎上した件について1万字以上かけて語った僕が、

mistclast.hatenablog.com

ヤマカンの炎上ブログについて語ろうと思う。

ameblo.jp

何言ってるのか微塵もわからない。
ただの怪文書。

テロに至るために高尚な論理はいらない。
テロを肯定するためにも高尚な論理はいらない。
憎しみがあれば人はたやすく虐殺を肯定しうる。

その証明資料であるという一点においてのみ価値がある文章。

本来触れる価値すら無い。
触れる価値すら無いものに触れるメリットはない。
だけどパラドキシカルなことに、触れる価値のないものに一度触れないと触れる価値がないと断言することすらできない。
仕方ないから触れるしか無かった。

怒りを向けることすらもったいない。
途方もなく、もったいない。
失望すら彼に与えるには贅沢だ。

以上。

最近のバイクのデザインに物申す!!!!!!

こんにちは、Mistirです。

突然だけど……
怒っている。
とにかく怒っている。
誠に遺憾である。謝罪と賠償を要求する。

何に怒ってるって。
タイトル通りですよ。
最近のバイクのデザインに、ですよ。

ここからは冷静さの欠片もない主観満載で書かせていただきます。
万人に伝わるとは思っていない。
分かる人にだけ分かればいい。マジで。
なるべくバイク詳しくない人にも伝わるように書きますが、……途中からそんな意識はすっ飛びます。

そして自分で言うのもなんですがこの記事IQ3くらいです。

 

本編

昔の名車を見てみよう。

ゼッツー。誰もが認める伝説のバイク。

bike-lineage.org

 

ja.wikipedia.org

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ああああああ美しいかっこいいかっこいいよおおおおああああおおおお




次。

カタナ。

bike-lineage.org

ja.wikipedia.org

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ああああああああああああああああああああああああああああカタナだああああああ!!!!!!!!!
うわあああああああああああああああああああ!!!!!!


ああああああああああああああああ!!!!!!!
あああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!
うわああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!

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さて。

写真を見ていただきたい。

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前後に長い……長方形のデザインをしていることがお分かりだろうか?
いや、今の段階では分からなくていい。

さて。

最近の大型バイクである。
特に「ネイキッド」のバイクに絞って挙げてみよう。
「ネイキッド」はざっくり言うとエンジンがむき出しになっているバイクで、対義語は「フルカウル」だ。

数年前、大ヒットを叩き出したヤマハ・MT-09。

www.yamaha-motor.co.jp

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……うん。

これはこれでカッコいいと思うんだ。
これはこれで。

次。
カワサキZ1000。

www.kawasaki-motors.com

f:id:Mistclast:20190722233016j:plain

はい。

次。
スズキGSX-S1000。

www1.suzuki.co.jp

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……

f:id:Mistclast:20190722233157j:plain

うん、まだ長方形だね。うん。


……
ホンダ・CB1000R

www.honda.co.jp

f:id:Mistclast:20190722233317j:plain

……耐えろ、まだ耐えろ。

次。
ヤマハが「ネオクラシック」として売り出したXSR900。

www.yamaha-motor.co.jp

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www.youtube.com

f:id:Mistclast:20190722233339j:plain
あああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!(憤怒)

つらい。
とてもつらい。

なんで君らことごとくケツばっさり切ってるの。
本当つらい。

いや、あるにはあるんだ。現行車で長方形なバイク。
でもな……

先程「大ヒットを叩き出した」と説明したMT-09は、車重193kgだ。

ここで「長方形デザイン」のバイクを見てみよう。
ホンダ・CB1300。

www.honda.co.jp

 

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車重274kg

……ネイキッドではないけれど、カワサキ・ZX-14R。

www.bright.ne.jp

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車重269kg

……。
……もう画像貼るの面倒になってきた……。

まあかろうじて長方形デザインで軽いバイクもあるのだけれど、そういうバイクは大抵パワーが明らかに小さい。
MT-09あたりと比べて一回り小さいとかではなく、3回りくらい小さい。

そんな中、カワサキが颯爽と出してバカ売れしたのがこれ。
Z900RS、車重215kg。

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……そう、これだよ……
これを待っていたんだよ……。

「ネオクラシックブームだから」売れている、というのはよく言われているんだけど……
Z900RSの何がいいって、長方形なんですよ。長方形。
わかりますか?長方形なんですよ。

そして万を持してスズキが出した新型カタナ!!!!!!

www1.suzuki.co.jp

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お前本当ブレねえなあ!!!!!!!!(憤怒)

正直「僕の思う最近のバイクの嫌なとこ」全部詰め込んでて絶望しか無かった……

それでもバカ売れしているらしい。
そりゃそうだ。正方形になろうが何になろうが、それでもカタナは圧倒的ブランドで……それでいて。
やっぱり格好いいのだ……。
これはこれで。うん。納得しよう。


……まあ……

www1.suzuki.co.jp

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↑ワイの愛車も似たようなもんなんだけどね☆
(今度インプレ書きます)

ただ、次のバイク候補はこれだったりする。

www.kawasaki-motors.com

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KE☆TSU!!!!!!!

そう、バイクはケツである。尻である。尻のボリュームなのだ。
異論は認める。

(余談)
一時期こいつを買おうと思っていたけれど……

www.motomap.net

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こいつもこいつでデザインは大好きだ。丸っこいのにKE☆TSUのボリューム不足をあまり感じさせないスマートなデザインだと思う。
だけどクッッッッッッッソ速い。
今僕が乗っているバイクもクッッッッッッッソ速く、最近速すぎるバイクに少し疲れてきたから悩んでいるところである。

まとめ

いくらなんでもケツバッサリ切ったようなバイク多すぎるし、前後に長いバイク少なすぎるよ……前後バッサリ切った上で高身長しか乗れないバイクばっかじゃねえかよ……Z900RSが売れたの、絶対に前後に長い(ように少なくとも見える) からだよ……
ラインナップ増やしてくれよ……

いや、わかるんだよ……わかる。性能を追求すると、腰が高くなる。中心に重量を寄せるため、前後に短くなる。
シートは高くなり、低身長な人間は乗れないバイクが生まれる。
わかるんだよ。

だけどさ。
俺はバイク乗りなんだよ。
合理性も何も分かっちゃいねえ、カッコいいかカッコよくねえかしか分かってねえ、頭の悪いバイク乗りなんだよ。
バイクは性能が高いのも大事だけど、何よりカッコいいのが仕事だろうよ。
いくらなんでも……いくらなんでも!!!なぁ!!!!!!!








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昔(のバイク)を思い出せよ!!!!!


お読み頂きありがとうございました。
ではまた次の記事でお会いしましょう。

 

不登校を肯定した上で、ゆたぼんを肯定できない理由

こんにちは、Mistirです。

最近、ブログで語りたくない。
少し人生に燃え尽き気味で何もかも猛烈に面倒くさい。

ネットで話題のことについてならなおさらだ。

いくら語ってもすぐに忘れ去られていく。

そんな中、時折話題になっては消えていく「不登校YouTuber」のゆたぼん。

www.youtube.com


話題にしてはならない。
彼というより、おそらく彼の親は話題を作りたいだけだ。

だけど、彼と彼に対する反応についてどうしても語りたいことがある。
少しだけ聞いて欲しい。

 

僕は不登校を肯定する

彼を批判するコメントで時折見かけたのが、彼の不登校そのものを……あるいは不登校そのものを非難する論調だ。
例えば「本当に不登校の人に失礼」とか。
「不登校ではなく、ずる休みに過ぎない」とか。

だけど僕は、「不登校になる」ハードルは極限まで下げられていいと思う。というより、下げられるべきだ。

理由は主観的な話になるけれど、社会人になって毎日仕事をしている今よりも、あるいは社会人になって毎日仕事をしていて最も辛かった日々よりも、小学校の頃の方が圧倒的に辛かったから……
逃げられなかったあの頃の辛さを今でも思い出すからだ。

何があったかは言わないけれど、僕はたまたま、運良く死ななかっただけ。殺されなかっただけ。
そう思っている。

僕を限界ギリギリまで追いやったのは親であり、学校であり、先生だ。
早熟な人間にも未熟な人間にも極めて平等に稚拙を押し付けるあの空間と、そこに集まる有象無象だ。

……と言うと、僕個人の話に収まってしまうけれど……

そもそも、僕がなぜそれでも学校に通い続けたのか?

理屈で考えても分かるだろう。
大人ですら明らかなブラック企業から逃れられなくて、自死を選んだり、殺されたりする。

子供なら、なおさら。
それは当然じゃないか?

大人ですらブラック企業の閉じた世界を「逃げ道がない」と思い込んでしまうのだ。

いわんや子供が……
決して全てじゃない「親」を、「学校」を、「有象無象」を、全てだと思いこむ。
「この地獄には逃げ道がない」と思い込んでしまう。
ごくごく些細なことで追い詰められてしまう。
自明じゃないか?

キツい言い方だけど、そのことに思い至らない人は。
……よっぽど幸せだったんだろうな、としか思えない。
あるいは、よっぽど想像力がないか。
あるいは、その両方。

だから僕にとって極論、「不登校」のハードルを下げる発言はすべて肯定の対象だし、本意にせよ不本意にせよ「もっともっと辛い思いをしてもっともっと限界まで追い込まれて、そのときにやっと不登校は許される」というニュアンスの発言をする人間のことを、僕は断固として否定する。

その点で言えば、僕はゆたぼんの行為を肯定することになる。
……ゆたぼんのやってること、結果的に不登校のハードル上げてない?っていう議論は泥沼化するのでやめておこう。

さらに言えば……これは、僕の中におそらく残っているであろう最低限の誠実さを担保するためにわざわざ言うのだけれど。

もし不登校のハードルが極限まで下げられることで10人が救われて、10000人「結果として学校に通わなくなり不幸になった子供」が生まれたとしても、僕は同じことを言うだろう。

僕は正義の味方じゃない。

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呪術廻戦 1 (ジャンプコミックスDIGITAL)

呪術廻戦 1 (ジャンプコミックスDIGITAL)

 

まぁ↑の画像貼りたかっただけ、っていうのもあるけど真面目な話。

僕は正義の味方じゃない。
僕と同じ境遇だった人間の味方で、僕が嫌いだった想像力がない「幸福な」方々の敵だ。
それだけは強く言っておきたい。

……で、だ。

ここからは全く別の話になる。
ゆたぼんがやっていること、あるいはやらされていることについて。
ここまでの否定的論旨が、実はぴったり彼(と、その親) にも当てはまってしまう、という問題だ。

「ググれば全て解決する」←これは○○にのみ許された発言だ

www.youtube.com


話題になっていたのは、彼の「漢字はググるだけでいい」「計算も電卓でいい」という発言だ。

正直、その是非はどうでもいい。

正論ならいくらでも言える。「消費税もいちいち電卓で計算するの?」とか、「ベースとなる知識があるからググれる」だとか。
それは他の人に任せる。

僕が気になったのは、この発言が……

そもそもホリエモンあたりの言っていることとまんま同じであることだ

多動力 (NewsPicks Book)

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いや、ホリエモンじゃなかったかな……
とにかくその系列。
ビジネス系の成功者が言っていたはず。
というか、そもそも全然目新しい発言じゃない。目新しい発言なら誰が言ってるか覚えてる。

余談だが僕はホリエモンがそこまで嫌いじゃない。
むしろ割とファンだ。

某社の社長がTwitterでお金をばら撒いたときに「みんな夢があっていい」みたいなことを言ってたときはあまりのおぞましさに背筋が凍ったが、良くも悪くもホリエモンはそういった欺瞞は言わない。
そのあたりの天然臭が僕には心地いい。
他のビジネス系の方々にありがちな欺瞞がホリエモンには異様に少ない。それが彼をトップランナーたらしめている証拠だと思っている。

閑話休題。

結論を言えば、「漢字はググるだけでいい」「計算も電卓でいい」という考え方は……

ただの成功者が言い放つ無責任な発言だ。

現実には因数分解が微塵も出来なくて後悔してるやつは山程いるだろうし、僕なんかゴリゴリの文学部卒なのに今線形代数を勉強している。
筆者Mistir:ブロガー (正体はフリーランスエンジニア)

別の話になるが、例えばホリエモンは「東大なんか誰でも入れる」という。東大に入学した彼は、そう言う。

僕は彼が嫌いではないけれど、この「誰でもできる」という言い方は途方もなく嫌いだ。
そりゃ僕も個人的な感情で言えば「正しい方法で勉強した高校生なら誰でもセンター試験5割は取れる」は是か非かで言えば是だと思うし、「誰でも息ができる」すら言えないかという話になってくるともうわけがわからなくなる。

それでも、成功者が言う「誰でもできる」を僕は途方もなく嫌っている。

誰でもできるわけねーじゃん。
人にはできることとできないことがある。
そんな「誰でもわかる」ことさえ「わからない」んだから「誰でもできる」なんてこと気楽に言いなさんな。

「三島由紀夫でもできたんだからお前にも腹切れるはずだ」とか言っちゃうぞ。大人気ないけど。

それはそうと、先程わざわざ避けた議論に足を踏み入れてしまうからあまり言いたくないのだけれど、「調べればいい」は他の能力が充足して食うに困らなくなってようやく言える絵空事だと思っている。
「誰でもできる」も同じだ。
できたから言えるのだ。
できなかったやつは言えない。

何が嫌いって、この手の発言って「できなかったやつ」「それさえやればよかったわけではなかったやつ」の発言を完全に封殺するのだ。
死人に口なし、ならぬ「敗者に口なし」だ。
「それはお前が考えてこなかっただけ」「正しい努力が足りなかっただけ」、無限の正論で無限の完封勝利。
はー、しょうもない。

そんなわけで僕は成功者の発言を、どんな属性であれ一歩置いて考えるようにしている。

……そろそろ、話をゆたぼんに戻す。

僕は基本的に子供っていうのは大人が思うよりいろいろ考えてると思ってるし、そのスタンスで接している。
子供は大人が思うよりも大人を見ている。

それを重々承知した上で、彼が「成功者」目線に立っていること、あるいは立たされていることについて、僕は微塵も肯定できない。

そこには想像力がないんだもん。明らかに。

もっとも、彼は「言わされてるだけ」かもしれない。
子供の言っていることに一々突っかかることも無いのかもしれない。

だけどさぁ。
「鵜呑みにするな」と教えること。
バズに流されず、本質を (見ることができなくても) 見つめようとする態度を育てること。
それこそが「教育」じゃないの?

きついこと言うけど、これは一種の教育放棄の現場を見せられているわけで、そりゃ議論も紛糾するわと思う。

……まぁ、もし……万が一……
彼が自分で (少なくとも直接的に伝えられたわけではなく、自分で調べた結果として)「わからなければググればいい」っていう発想に至ったのなら……
いや、仮にそうではなかったにせよ。

……ここからは僕の完全な、極めて個人的なやり方だけど……

多分、税理士試験か公認会計士試験あたりの1級の過去問を印刷して、やってもらうと思う。
彼が何歳でも関係ない。

ギブアップするまで真剣に問いてもらう。

もし無理だったら。
2級、3級とだんだん下げて、SPIの過去問と下げていく。
最終的にどこに落ち着くかはわからないけど、とにかく下げていく。

で、「この試験でこの点がこの時間で取れて、やっとお給料これだけ(おそらくその時点だと平均的な給与より大幅に下だろう) の『入り口』だね」と伝える。

僕は多分本当にやるだろうな。
というより、「勉強なんで大事なの?」って言われたらこれすりゃいいじゃん、と思っている。






……結婚の予定?ないです。



酷いオチやめろや。



お読みいただきありがとうございました。
ではまた次の記事でお会いしましょう。


……オチやめろや……

 

物語化する世界と現実を揺れながら

こんにちは、Mistirです。

心が少し乱れているので、結論も持たず、語りたいことを語ろうと思う。


「現実が物語を超えていく」。

物語は、喜劇だけじゃない。悲劇も、もちろんある。

ここのところ。
時代の偶然か、必然なのか。

僕が思うに。
「物語より物語じみた」事件ばかり起こっている。

「そういった事件ばかりが盛り上がるだけだ」と、そうも言えるかもしれない。
けれど……まぁ。

とにかく、僕が脚本家なら「ベタすぎて却下したくなるような」そんな事件ばかり起こっている。


 

話は急に変わるけれど、最近『東京タラレバ娘』を読んだ。

東京タラレバ娘(1) (Kissコミックス)

東京タラレバ娘(1) (Kissコミックス)

 

有名な作品だし、僕が語ることもないかもしれない。
が、念のためあらすじ。

あの時彼がもう少しセンスが良かったらプロポーズを受けていたのに(倫子談)。バンドマンの彼がもう少し芽が出る可能性があったら'(香談)'。こうしていたら……、ああすれば……、高い理想を掲げて根拠もなく仮定の話を積み上げているうちに、気が付けば独身のまま33歳になっていた。

脚本家の鎌田倫子は、恋も仕事も上手くいかず、高校時代からの親友である小雪と焦りながらも「女子会」を繰り返す日々を送っていた。そんな話ばかりしていると、突然、金髪の美青年に「このタラレバ女!」と言い放たれてしまう。

いつのまにか金髪の美青年はいつもの飲み屋「呑んべえ」の常連となり、倫子たちと何かしら関わってくる。

ja.wikipedia.org


滅茶苦茶シニカルに現実を見据えながら、エンタメとしてのラインは守っていく作者に戦慄するんだけど……
僕がこれを読んで思ったのは、どこまでもこの作品が「現実的」だってことだった。

そりゃ、金髪のモデルとお知り合いになったり、エンタメとして「フィクション」の成分はガッと入ってるけど……
作品は途方もなく現実的だ。

何が現実的か?
婚期に焦る女性の描写が現実的だと、男である僕が言うのか?

そんなもの僕は分かるとは言えないけれど、よーくわかったことがひとつある。

「タラレバ娘」たちは、結局のところ……
「ごく普通の」欲望に、とても正直だ。
そして「普通の」欲望に振り回されて、不幸になったり、時に幸せになったりする。

付き合うなら、冴えない男じゃなく、イケメンがいい。
当たり前だ。
金を持ってる男がいい。
当たり前だ。
妥協はしたくない。
当たり前だ。

全てが、当たり前だ。

男に置き換えたっていい。
かのT.M.Revolution、西川貴教のアニキも「どうせなら街くらい綺麗な子と歩きたい」って言ってるし。

www.youtube.com


だけどこの「当たり前」っていう考え方は……
大なり小なり、社会なり他人なりに抑圧されてるものだ。
「ポリコレ」なんていう言葉を出すまでもない。

「物語」は、そんな「当たり前」を救ってくれる役割もある。

なんやかんや言っても、君ら美少女に囲まれたいやろ?
そんなもんそんなもん。
それでええねん。

……それでええ。それはそれでええ。

が。
この辺りで話を戻そう。

「現実が、物語を超えていく」。

言い換えると。
現実が一番虚構じみている。
少なくとも、ここ最近僕はそう思うことが増えた。

はっきり言ってしまって、こんなことを考えた最大のきっかけは……
川崎の事件と、元事務次官が息子を殺した事件だ。

特に後者について、僕はこんなツイートを残した。

僕は以上の立場だ。
だから、その「立場」からすれば、わずかでも元事務次官を肯定することができない。

だが。その立場を前提としても。

偶然……殺された被害者のツイートと、その反応をたまたま、読んでしまって。
これはここに載せたくないから、もし読みたければ各自自己責任で調べて頂きたいのだけれど……

あまりにも。
あまりにも出来すぎた「物語」がそこにあって。
僕は、それに激しく嫌悪した。
「物語」じみた現実に。
その現実を、「物語」として一瞬でも受容しようとした自分自身に。
そうすることが楽だと、そう思った自分に。

物語じゃねえ、現実なんだよ、人が死んでんだよ。
人が、死んでるんだよ。現実として。

だけど、あまりにも被害者のツイートが「虚構じみていて」。
それはおそらく、被害者の虚勢の表れだったのだろうけれど。
本当に「虚構じみていて」。

何を思えばいいのか、何も分からなくなってしまった。


……さて。話を今度は逆方向に戻そう。

『タラレバ娘』を、僕はどう楽しめばいいのか。
ああ、こんな現実もあるかと、リアルだと楽しめばいい。
物語は物語だ。いかにリアリティがあろうと、いかに含蓄があろうと、いかに下衆かろうと、物語は物語だ。

現実世界の中で、人は物語を楽しめる。

じゃあ、「物語じみた現実」は?

現実は現実で楽しめばいい。楽しめる現実は、楽しめばいい。
それを超える「悲劇じみた現実」は?

……なんてことを思ったけれど。
現実は、どこまでいっても、ただの現実だろう。
それ以上でもそれ以下でもない。

だけど。
この物語化する現実を。
物語のまま捉えようとしている自分に、人々に。

……途方もなく単純化するなら。
「これは悲劇だから、仕方ない」という諦めと受容と、あるいは……

それを少しでも、熱狂じみた感情で受け入れる世間、あるいは自分に。
あるいは、「ああ、悲劇」と単純化しようとする心に。
怒りに。分断に。悲しみに。

ノーと言わなければならないと。そう思ったのだ。

(大袈裟だ、被害妄想的だと言うなら殺された被害者のツイートに寄せられたリプライを読んでみるといい、僕の言っていることがよく分かると思う)

……

今Mistirが一番オススメする漫画は『呪術廻戦』です!
超面白いぜ!!!!!
1巻はイマイチだけど、2巻から鬼のような勢いで面白くなるから絶対読んでくれよな!

呪術廻戦 1 (ジャンプコミックスDIGITAL)

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呪術廻戦 2 (ジャンプコミックスDIGITAL)

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お読み頂きありがとうございました。
ではまた次の記事でお会いしましょう。

 

冷笑と情熱、そして平成が終わる

こんにちは、Mistirです。

夢を追いかける大人が嫌いだ。
いや、厳密に言えば好きじゃないだけで、嫌いじゃない。
あるいは、嫌いとか好きの軸じゃなくて、ただただ苦手なのかもしれない。

言い換えよう。
夢を夢のまま消化できる大人が苦手だ。

「困ってる人の役に立ちたいから医者になりたいです」と言われるより、「年収5000万円稼ぎたいから医者になりたいです」と言われたほうが、よっぽどリアリティがある。
「社会貢献」?
クソくらえ、だ。
個々の欲望の果てに社会は生まれるものだろう、欲望の前になんで社会が存在するんだ。

そして僕はいつの頃からか、僕の言葉を使うとするならば……「抽象的レイヤーでの欲望に従って努力できる人たち」に、本能に近いレベルで嫌悪感……あるいは苦手意識を覚えるようになってしまったらしい。

発端は、多分高校時代にあると思う。


 

僕は「勉強してますよ」的な雰囲気を出してる奴らがことごとく嫌いだった。「頑張ってますよ」っていう雰囲気が大嫌いだった。
だって、君らが頑張ってる雰囲気出してる間に、僕は君らより圧倒的に良い成績取ってるんだよ?
徹底的な現実主義。あるいは合理主義。少なくとも勉強においては、それこそが僕にとってのファースト・プライオリティだった。

無駄、なれ合い。そんなものは邪魔でしかない。
ただただ、最短効率、最適なやり方で、最高の偏差値を取ればいいだけだ。
頑張ってるとか頑張ってないとか、そんなことはなんの関係もない。
頑張る理由?そんなもの、偏差値80を超えてから考えればいいのだ。

「頑張ってる」やつらの「頑張ってる」方法を、先生たちは勧める。
その方法はただのノイズだ。無視して、僕は誰にも追いつけないような成績を取る。

抽象的な「頑張り」を振りかざしてるやつに、僕は決して負けない。
僕は事実、勝ち続けている。

それでいいのだ。
それでいい。

……それで勝ててる、うちは。

……後々、気付く。

「抽象的な目標に愚直に向き合えて、努力できて、さらに効率的な方法を取れる奴らに、ただただ効率的な方法を取ろうとしてる奴は、一生勝てない」と。

気づいたときには、もう遅い。
効率と合理性を追い求めた人間に、抽象的レイヤーでの頑張る理由を探すのは、とても、とても、とても荷が重い。重すぎる。
なんでそんな抽象的レイヤーの目標で真っすぐに頑張れるの?
結局、君らは何がしたいの?

それはいつしか、僕の大きなコンプレックスになった。
そして僕は、僕がなにがしたいのかよく分からなくなった。

さて。
「抽象的な夢を語る大人」と、「非効率的な努力」を結びつけるここまでの議論に疑問を覚えられた方も多いかもしれない。
確かに本来、それらは明確に別軸で語られるべきものだろう。それ以前にそもそもそれらは本来、何の関係もない。

だが、社会人になってから気付いた。
社会人にとっては、「努力」の価値が学生のそれよりも急激に上昇する。「ちょっとでも」努力しているだけで、周りと大きな差がつく。

それこそ、「馴れ合いチックなものであったとしても」、努力に身を投じてる人間とそうでない人間が雲泥の差であることを、僕は大学以降で学んだ。
そして、大学を過ぎても少なからず「努力」を継続できる人間で、「抽象的レイヤーでの目標」を語れない人は、そうそういない。
少なくとも僕は、見たことがない。
彼らは、自分なりの「使命感」に準じて生きている。

僕はどうだ?
そんなものは微塵もない。持ちたくもない。

だから、頑張れないのだ。
あるいは、そんな言い訳を旗印にして、頑張らないのだ。

そんな自分が嫌いだった。
嫌いだった、……が。
最近は、それはそれで良いかと思うようになっている。

どうやら、僕のような人間は目立たないだけで途方もなく多いようだ。
その割に、僕のような人間はあまり声を上げない。
それもそうだ。
声の上げ方がわからないのだから。どっちに向かって声を出せばいいか、分からない。

ただ。
本当に不思議なことだけれど、ここに挙げたことをはじめとして、あらゆるものごと……特に非合理的なものごと、あるいは「馴れ合い」に属するような行動、あるいは具体性を欠く事象を冷笑してきたはずの僕の中には……
まったくもって不合理な、よく分からない情熱があった。

多分、その情熱はほぼ100%、怒りなのだと思う。

分からないことに対する怒り。興味を持ちきれないことに対する怒り。やり切れない怒り。

自由になれない、なりきれない、怒り。

その怒りは、やりきれなさは、うっすらと膜のように、夜の帳のように、僕の人生そのものに覆いかぶさっている。今も。
が、何度も言うように……
それはそれで良いのだ、多分。
こういう生き方しかできない。なら、こういう生き方を好きだと言ってくれる人を愛そう。こういう生き方を好きだと言ってくれる人に、愛されよう。
それで良いのだ。

さて。
あと2日で、令和だ。
平成が、終わる。

それをどこか冷笑気味の頭で眺める僕がいる。
天皇の代替わりも、いわば共同幻想だ。
実態的なものは、何もない。
何も変わらない。
平成31年4月30日11時59分59秒と、令和元年5月1日0時ちょうどの違いは、たったひとつ。「1秒の差」。それだけの話に過ぎない。

……だが。
その共同幻想から、連休が生まれる。活気が生まれる。カネが生まれる。自由が生まれる。愛が生まれる。何かが生まれる。

もしかすると、僕が冷笑してきた何かは、想像以上に何かを生み出していたのかもしれない。

……だったら、同時に。
僕のこの冷笑からも、何かが生まれているのかもしれない。
そうだ、それはいい考えだ。
その情熱の中に、僕は生きよう。
それはひとつの良いアイディアだ、きっと。

……平成が、終わる。
感慨深いとは思わない。

……。

……ごめん、嘘だ。
やっぱり感慨深いや。それがたとえどんな「共同幻想」に過ぎなくても。何かを生み出してるとか、生み出してないとか。そんなこと関係なく。

ひとつの時代が、自分が生きてきた時代が、終わる。

それは僕が決めたものではなく、誰かが決めたものだ。
でも、それを受け容れてもいいのかなと、僕は思う。
受け容れようが、拒絶しようが、それはやってくる。
平成が、終わる。令和が、来る。
次の時代が、来る。

僕はどう生きる?


とりあえずGSX-R1000欲しい。理由?世界一カッコいいからです。
カッコいいもの欲しいのは抽象的?共同幻想?いいえ、違います (理由なき断言)

f:id:Mistclast:20190429203602j:plain

http://www.suzukicycles.com/Product%20Lines/Cycles/Products/GSX-R1000/2017/~/media/9216339442A2418CB66B6101AFA88D9B.ashx


お読みいただきありがとうございます。
ではまた、変わらず、次の記事でお会いしましょう。

 

にわかファンがClariSというアーティストの魅力について全力で語る【後編】

こんにちは、Mistirです。

この記事は、

mistclast.hatenablog.com

の続きです。
いよいよ、今の僕が認識しているClariSの最大の魅力について語りたいと思います。
……とはいえ、先はまだまだ長いので、ClariSの曲を聴きながらまったりお読みください。

後期ClariS(2014-)のこと

アリスの脱退後、新メンバーとしてカレンが加入する。
wikipedia曰く、

アリスの卒業後、ひとりだったクララの練習に付き合っていたことから、クララに指名されてClariS入りが決まった

とのことだが……

そ、そんな馬鹿な……
何故って。

このカレン。
声質が、元メンバーのアリスによく似ているのだ。
その上で……

アリスにあった癖が少ない。
そして、端的に言って歌が上手い。(アリスと比べてどうこうという意味ではなく)

例えて言うなら、アリスが「背伸びしたお姉さん系」だとすると、カレンはストレートに「優しいお姉さん」だ。

……某バーチャルYouTuberに特定騒ぎがあったとき、印象的だったコメント。
「こんな天才が世の中に二人もいると思うと嫌だからこの人が中の人でいい」
……至言である。

今の僕も、それと全く同じ感想だ。
アリスとカレン。同じ音楽スクールにこんな天才が二人もいるわけがない。

……が。
とにもかくにも「新生ClariS」が誕生してしまったわけである。
そして、もともと歌唱力に脂が乗り始めていたクララと、「ストレートなお姉さん系」カレンのコンビネーションは、複雑な奇跡を呼び起こす……!

後期ClariSは割と最初から今に至るまで完成されているから、時系列はあまり気にせず語らせていただきます。

 

後期ClariSに「生まれてしまったもの」

過去の記事でも書いたのだけれど…… 

mistclast.hatenablog.com

鼻にかかった声で歌うクララは、どんどん歌唱力が上がり……
なんていうか。色気が半端ないことになっていく。
声の艶めかしさ、艶やかさが、「中学生ユニット」なんていう出自を完全に忘れてしまうほどに。
ソロ曲であるLast Squallを聴いていただければよく分かる。

Last Squall

Last Squall

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そして……
その艶やかさは。
裏に影を落としている。

そう。
初期には無かった……

「薄幸感」が、クララの声に生まれているのだ。


一方、カレンの大人びたお姉さんボイスは、その「薄幸感」を打ち消して……


……いない。


むしろ、カレンもどこか「薄幸感」がある。

この二人の薄幸感……なんなんだこれ!?
そして、明らかすぎるくらいにプロデュースサイドがそれに気付いている。

例えばこちら、「春」の曲を詰め込んだClariSのアルバムなんだけれど……

SPRING TRACKS ?春のうた?

SPRING TRACKS ?春のうた?

 

4曲のカバー曲のうち、後半の2曲。

松たか子の"明日、春が来たら"と……

明日、春が来たら

明日、春が来たら

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 松田聖子の"赤いスイートピー" だ。

赤いスイートピー

赤いスイートピー

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……
カバー曲4曲のうち半分が20年以上前の曲って凄くないですか?
赤いスイートピーに至っては40年近く前ですよ。

もはや「レトロフューチャー」というより「純レトロ」ですよこんなのw

でも、滅茶苦茶魅力的なんですよ……
試聴部分だけでもいいので、"赤いスイートピー" 聴いてみてください……
二人とも、似合いすぎている……
永遠の名曲とはいえ……

この大コンプラ時代に「タバコの匂いのシャツにそっと寄りそうから」なんて歌わせてここまで似合う若手アーティスト、いる?


そう。
この「薄幸感」は、あまりにも……
ClariSがもともと抱えていた「レトロ感」と相性がいい。

前期ClariSは「結果的にレトロ感が出てる」って感じでしたが、後期ClariSはもう「レトロビーム」みたいなのを製作サイド含めて僕らに全力で浴びせてきます。
ただ、後期ClariSの何が凄いって、それを意図的に抑えていることもある……

そう。
実は後期ClariSは前期よりさらにバラエティ豊かな技巧派になっています。
名盤:4thアルバム "Fairy Castle" について語りながら追いかけてみましょう。

一曲目の『AKIBA'S BEAT』テーマソング、"again"。

again

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前編で書きましたが、ClariSのタイアップは大別すると

  1. ラブコメ作品とのタイアップ
  2. バトル要素のある作品のタイアップで、ラブソング寄りの曲
  3. その他のタイアップ

というイメージです。

それでですね。
僕はですね。

……2に属する曲が、好きで好きでしゃあないんですわ……
しかも、このアルバムには2に属する曲が2曲も含まれている。
※タイアップ収録曲"アネモネ"はClariSに珍しいねっとりした百合曲なのですが、明らかにアニメの内容を意識している曲のようで、『Classroom☆Crisis』未視聴なので触れておりません……

"again" は疾走感の中に、「薄幸感」……言い方が悪いので、「影」という言い方に変えましょうか。
疾走感の中に、少し影を潜ませながら、レトロな旋律を歌い上げる屈指の名曲。
最も好きな(以下略)です。


そしてこのアルバムに含まれるもう一曲の"2に属する"曲。
それが……
『クオリディア・コード』 ED1 "Gravity" 。

Gravity

Gravity

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あー、もうホントこの曲好きすぎる……
だんだん疲れてきてるのか語彙力が減ってる気がしますが、最後まで駆け抜けます。
(前編と後編、ぶっ続けで書いてます……)

疾走感を通り越して、「浮遊感」すら感じる一曲。
何がこの曲凄いって、"again" にあった「影」や「レトロ感」がほとんどないんですよ。
ClariSというアーティストがベースとして持っている「影」はもちろん出てるんですが、それでもagainよりだいぶ抑えられている。

そして、熱いのに、あくまでもクールに歌い上げている。

……そう。
前編で触れました、エモと非エモの間を行き来する曲」の究極形態……集大成のひとつなんです、僕にとってこの曲は。
"グラスプ" が好きな時点で僕はそういった曲が個人的に大好きなんだろうと思うんですが、もうホント、その観点で言うとこの曲はたまらない。

で、ですよ。
この"Gravity"を挟む2曲が本当に面白い。

"Gravity"の前にある曲、"ウソツキ"。

ウソツキ

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これもエモと非エモの間を行き来する曲」なんですが、ちょっと「エモ」寄り。
クララの色気とカレンの優しさ、二人の「影」がこれでもかってほどに詰められた一曲。

そして"Gravity"の次の曲が……
 

recall

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これ、ぜひフルで聴いてほしいのですが……
あまりにもコッテコテすぎる小室サウンド過ぎて、もはや笑えます。
全盛期小室哲哉をさらにコッテリさせたような曲というか。
これ、2017年の曲ですよ……

前編で語った

  • ちょっとシュールなレトロポップ

というよりは、もうなんか……
「まんまやんけ!」っていうレトロソング。


しかもそれを歌い上げるClariSがあまりにも「堂に入って」いる。
タイムトラベルでも経験してんのかよ……

……ちなみに。
散々絶賛してる"シニカルサスペンス" の直前に、インスト曲が挟まるんですが……
その曲が、

Time Tunnel

Time Tunnel

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凄い確信犯ですw 笑うしかない。

さて、時系列はあまり気にしないとはいえ飛び過ぎなので4thアルバムの時期の話に戻ると……

アニメ:『Classroom☆Crisis』タイアップ曲の"アネモネ"のB面のこの曲。 

YUMENOKI

YUMENOKI

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これ初めて聴いたとき、滅茶苦茶笑いながら「あっwwwwwこの曲wwwwwwwすげぇ好きwwwwww」ってなりました。

  • ちょっとシュールなレトロポップ

ど真ん中で、何より二人の「影」がすげー良い感じに活かされてるんですよ。
で、

  • エモと非エモの間を行き来する曲

って観点だと、サビ前のクララの「いつも」〜サビの適度な力の抜け方が、すっっっっっっっっっっっっごく良い。

この力の抜け方、「貫禄」としか言いようがない気がするんですよ。
冷静に考えたら、もうこの時点で5年目のプレイヤーですし、もうすぐ10年なんですよね……そりゃ熟成しますて。

この「肩の力の抜けた『貫禄』」のおかげで、ClariSっていうアーティストは凄く親しみやすいんです。
いつも引き合いに出すんですが、僕はGARNiDELiAというアーティストも好きです。
で、このGARNiDELiAというアーティスト、「貫禄」の方向性がClariSと真逆なんですよ。


GARNiDELiA 『SPEED STAR』-YouTube EDIT ver.-

ClariSを柔のアーティストだとすると、明らかに剛のアーティストと言うか。

ClariSを延々と聴き続けてしまうのは、多分この「肩の力の抜け方」にあるんだと今は思ってます。

さてさて。
ここまであまり語ってなかった

  • とにかく可愛い!!ラブコメタイアップを中心としたラブソングや、青春ストレートパン

サンリオとタイアップした不思議な一曲、"Prism" もここに入ると思っています。

Prism

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で、なんで僕が前編で解説したときにわざわざ「とにかく可愛い!!」の文言を入れたかっていうと……

後期ClariS、この方向性の曲を出すときは、びっくりするくらいに「影」を封じ込めてるんです。
「え、そんなことできるの?」ってレベルで。

上に挙げたPrismもそうなんですが、一番強烈なのが……
アニメ『終物語』ED "Shiori"のB面、こちらの曲。


春奈るな 『アイヲウタエ Music Video』

こちらは原曲です。
ClariSファンの方も、まずは原曲を聴いていただきたい。

『カゲロウプロジェクト』でも有名なじん氏のプロデュースした一曲なのだけれど、ちょっと重めのギターとストリングが、疾走感を持って春奈るなの安定した歌声をサポートする……そんな曲だ。

で、こちらがClariS版。 

アイヲウタエ

アイヲウタエ

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……いや、これ……
できれば試聴部分だけじゃなくてイントロから聴いていただきたいのですが……

ClariS版を聴いてしまうと、原曲がちょっと重い愛を歌った曲にすら聞こえてしまう。
ClariS版のビッグバンドアレンジが上手く作用しているというのはもちろんあるのだけれど、それ以前に、これはもはや……

”kawaii”の暴力なのでは。

そうだ、これは"kawaii" の暴力だ。

  • エモと非エモの間を行き来する

どころか、エモの部分を最大限に抑えて、そのステータスを全部"kawaii"に振り切っている……!
余談。ほぼ影はないんだけどClariSが歌うとなんか「このあと失恋しそう」感があるの、やっぱアーティストとしての個性かな……

あとこれも余談ですが、フル版のCメロ、クララのソロパート、「あの日あの時に〜涙を隠しながら」の部分、色気が隠しきれてないのが最高です……
……なんかただの声フェチの感想文みたいになってきたな……

で、この先にあるのがこの名曲ですよ。

ヒトリゴト

ヒトリゴト

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ClariS 『ヒトリゴト』Music Video(Short Ver.)

 

はい、kawaiiの暴力。

これ聴き込んだ後に、デビューシングルの"irony"聴き直してみると、滅茶苦茶初々しくて、ちょっと野暮ったいんですよ。
もうそんな面影なんか微塵もなくて、「貫禄のアーティスト」としか言いようがないくらい完成してる。

……何度でも言うけど、よくこの状態のクララに引けを取らないカレンみたいな逸材見つけてきたな……

ちなみに、"irony"もセルフカバーしてるけど……


ClariS 『irony -2017-』リリックMV(Short Ver.)

 

irony -season 02-

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初めて聴いたときの印象、正直に言うと……
「うわああああああ本人より上手いそっくりさんんんん!!!」でしたw 

なんだろう、原曲にあった野暮ったさや不安定感が消えるとこうなるのかというか……

原曲が等身大中学生の気持ちを歌った曲だとすると、セルフカバーはなんていうか、高校生とか大学生になってから中学生の頃を思い出しながら歌ったくらいの差がある。
個人的にどっちが好きかと言えば、正直今のClariSの母性安心感に凄く惹かれてるので、セルフカバー版かなっていう感じです。

……さて。

最新アルバムである"Fairy Party"の全体像 については過去記事で散々語ったのでスキップするとして。

mistclast.hatenablog.com


さあ、やっとこさ結論の一曲について語りましょう。

ClariSは、○○である。 

シニカルサスペンス

シニカルサスペンス

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 さて、改めて並べてみると

  1. とにかく可愛い!!ラブコメタイアップを中心としたラブソングや、青春ストレートパンチ
  2. ちょっとシュールなレトロポップ
  3. エモと非エモの間を行き来する曲

のうち、1はタイアップ曲によく見られる特徴として……
非タイアップ曲に2や3の傾向がよく見られる。

で。
この"シニカルサスペンス"という曲……
2と3の要素、それからこの記事冒頭で語らせていただいた「影」(薄幸感)、そしてプロデュースサイドでゴリゴリ推し進められる「レトロ感」……
全部全部あるだけ詰め込みましょう、という曲なんです。

過去記事で「昭和歌謡かよ!」って突っ込んでるんですが、やっぱり何度聴いても昭和歌謡にしか聞こえない……

そしてあまりにも中毒性が高い。
クララの声の艶めかしさは特にコブシを効かせているわけでもないのに、何故か演歌風に聞こえてしまう。
それに応じるカレンの落ち着いた声。

……この"シニカルサスペンス"について考え続けて。
僕の頭に。こんな言葉が浮かんでしまった。


ClariSは。
可愛すぎる未亡人である。


……。


……大丈夫かな、これ。ファンに夜道で刺されない?

……いや、でもですよ。
"シニカルサスペンス"、貫禄も色気も雰囲気も全部ありすぎて、これもはや未亡人のそれですよ。
言い換えると、もうなんか表現力とかがオーバーフローしてて、二人とも旦那さん亡くなってるくらいの経験してんじゃないの……?くらいのレベルに達してると言うか。

……そういえば「未亡人」って放送できない用語らしいけど、まぁそれは忘れてください……

はい。
前編と合わせて14000字くらいになりましたが、「ClariSは可愛い未亡人」、このクソしょうもない一言を伝えるためだけに全力を出したらこうなってしまいました。

ちなみに。

"シニカルサスペンス"の次の"Fairy Party" に移行する時に


ClariS 『Fairy Party』MusicVideo(YouTube EDIT)

Fairy Party

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プロデュースサイドの「…やり過ぎた…」って心の声が聞こえるのは僕だけでいいです。
むしろ「いいぞもっとやったろ」って感じなんでしょうか。どうなんでしょうか。
少なくとも、"シニカルサスペンス"直後に"Fairy Party"を置いたのは(いい意味での)釈明に聞こえると言うか……


僕としては、このメッセージだけをお送りしたいです。



いいぞ
もっと
やれ

 

 

 

まとめ

なんていうか、語りきった感あります。
この記事で触れきれなかった曲は多いのですが、それはまたいつの日か。

僕は繰り返すように「にわかファン」なので、ディープなファンの方からご意見ご感想等いただけると励みになります。

お読みいただき、ありがとうございました。
ではまた次の記事でお会いしましょう。

 

にわかファンがClariSというアーティストの魅力について全力で語る【前編】

こんにちは、Mistirです。

昨年の7月か8月頃、Apple Musicで配信されていたのを偶然目にした、アニメ『はたらく細胞』のOP、"CheerS" をダウンロードしてみたことがClariSというアーティストとの出会いだった。

つまり、まだClariSというアーティストの曲を深く聴くようになってせいぜい半年強しか経っていない"にわか"ファンなのだが、正直……

ここまでハマるとは思っていなかった。

仕事がweb系のシステムエンジニアということもあり仕事中や通勤時間、あらゆる時間に音楽を聞き続けている。
ここ半年以上、Apple Musicでいろいろなアーティストの曲を聴いているが、時間で言うならばClariSの曲を聴いていた時間が他のアーティストの曲を聴いていた時間より圧倒的に長い。

とりあえず今のところリリースされている全てのアルバムとシングルを聴き込んでみて、なぜここまでハマってしまったのか考えてみた。
すると……
ある結論に思い至った。

……もったいぶるようだが、ClariSというアーティストについて、「その結論」に向かって語ろうと思う。

ClariSはデビューからもうすぐ10周年。ファン歴半年の僕など「にわかファン」にも程がある。
だから、ディープなファンの方は「こういうことを考えながら聴くファンもいるんだな」という程度にお読みいただきたい。
そしてもし明確な誤りがあれば、優しくご指摘いただけると嬉しい。

また、以前最新アルバムの"Fairy Party"について全曲レビューさせていただいているので、こちらの記事もお時間のある際にお読みいただけると嬉しい。

mistclast.hatenablog.com

 

この記事で語りたいこと

もし僕が「一番好きな曲」ではなく、もし今のClariSの「全て」が詰まった曲を一曲挙げろと言われたら……

最新アルバムの後ろから2曲目の一曲。
"シニカルサスペンス" だと思っている。

シニカルサスペンス

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(初めて使ってみたけどiTunesのリンクだと気軽に試聴できるから良いね)
 
ファンの方は「え?それなの?」と思われた方も多いかもしれない。
だが。
この一曲こそ僕がこの記事で語りたい「ある結論」を最も体現している一曲なのだ。

そのためには、時系列順にClariSというアーティストが辿った足跡を追いかける必要がある。猛烈に長くなるがご容赦ください。

前期ClariSについて

便宜上、2014年のメンバー:アリスの脱退までを「前期ClariS」と呼びたい。
必然的に2014-2019年のClariSを「後期ClariS」と呼ぶことになり、解散したアーティストを扱うようになってしまうが……
どうしても2014年前後について、分けずに語るわけにはいかないのだ。
ご容赦いただきたい。

なぜなら、たったの半年聴いた僕でさえ「アリスの脱退」というファクターの影響度があまりにも大きいものであったことが分かるからだ。
ファンにとっての影響は計り知れないものだったと察する。
そして、その前後の違いについて避けて語ることは、「ClariSというアーティストについて語らないこと」と等しいと思っている。

ということで、まずは「前期ClariS」について語らせていただきたい。

ClariSは、今に至るまで女性二人組のユニットだ。
前期のメンバーは、少し鼻にかかった声で歌うクララと、やや大人びた声質のアリス。
そんな二人のデビューシングルは、アニメファンなら必ず一度は聴いたことがあるであろう……

『俺の妹がこんなに可愛いわけがない』OPの"irony"だ。

irony

irony

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名曲である。

そして、"前期ClariS" の特徴がこれでもかと詰まった曲だ。

クララというアーティストについては追々語るとして……
アリスは、結構不思議な歌手であるように思う。

クララより明らかに大人びた声質。
だけど、良くも悪くも少し不安定なのだ。

例えば『魔法少女まどか☆マギカ』劇場版のテーマソング "ルミナス" のサビ前の部分を歌っているのがアリスだけれど……

ルミナス

ルミナス

  • ClariS
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伸ばす低音にちょっと癖があるというか。

そしてこの頃は、クララも「十分な歌唱力がある」とはいえ、「抜群な歌唱力を誇るアーティスト」という感じでもない。

……気を悪くされたファンの方もいるかもしれませんが、誠実に語ることをお約束するので、最後までお読みいただけると嬉しいです。

さて、そんな二人組のユニットから結果的に何が生まれていたのかと言うと……
ちょっと背伸びした等身大中学生アイドル、というイメージだ。

意図的にClariS最大のスマッシュヒットである"コネクト"を後回しにするが……

"ちょっと背伸びした等身大中学生アイドル"、というイメージを念頭に置いて考えてみると、"irony"や『偽物語』のEDである"ナイショの話"には凄くぴったりなイメージだと思う。

ナイショの話

ナイショの話

  • ClariS
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なんというか。
凄く懐かしくなって、少し切なくなる。
それは僕がアニメオタクだからというだけじゃない。
間違いなく、ClariSのプロデュースサイドの「確信犯」なのだ。
※正しくは故意犯?細かいことは気にしない

ClariSはいつからか “新感覚☆レトロフューチャーポップユニット” というキャッチコピーで売られていたようで、この「レトロフューチャー」というキャッチコピーはなんというか……
ものすごく、奥深いキャッチコピーなのだ。
まるでClariSの10年後を先読みしていたかのような、恐るべきキャッチコピー。
この「レトロ感」はかなり様々な要素が複合して生まれているもので、かなり複雑なものだと僕は考えている。

少なくとも、前期ClariSに感じる「レトロ感」の正体は……
「ちょっと背伸びした感」が醸し出す「昔のアイドル感」であると、僕は分析している。
十分なクオリティなのに、どこか等身大で、懐かしい気持ちにさせてくれる。
そして、そんな二人を最大に活かすため、平成初期前後を意図的にリスペクトしたようなアイドルチックな名曲がどんどんプロデュースされていく。
そんな二人の歌に、僕らは恋をしないわけがない。
なんていうと、少し大げさだろうか。キモいって言わないで

例えば"ルミナス" B面の"Friends"なんてもうまさにそのど真ん中の曲だ。

Friends

Friends

  • ClariS
  • J-Pop
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はい〜青春〜!!!
圧倒的青春の雷雨が僕を打ちひしがれさせる!!!!

それから、"Wake Up"のB面、"泣かないよ"

泣かないよ

泣かないよ

  • ClariS
  • アニメ
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泣かせるなよ。

さて。
意図的に"コネクト" を後回しにしたが、実のところ"コネクト"……というか、『まどマギ』のタイアップ曲が、ClariSを語る上では少し語りにくいのだ。
ClariSのタイアップ曲は大別すると、

  1. ラブコメ作品とのタイアップ
    (『俺の妹がこんなに可愛いわけがない』の"irony"、 『ニセコイ』の"CLICK"などめちゃくちゃ多数)
  2. バトル要素のある作品のタイアップで、ラブソング寄りの曲
    (『AKIBA'S BEAT』の"again"、『クオリディア・コード』の"gravity"、『BEATLESS』の"PRIMALOVE")
  3. その他のタイアップ
    (『もやしもん リターンズ』の"Wake Up"、『はたらく細胞』の"CheerS")
    ※『はたらく細胞』はバトルアニメ?知らぬ

という感じだが、まどマギ系のタイアップ曲はどこにも属しておらず、「まどマギ系の曲」というジャンルとして語るしかないのである。
「その他」に分けるにはちょっと存在が大きすぎるし。

強いて言えば、後期ClariSの『クオリディア・コード』ED3である"clever" も分類不可能なのだが、コラボ曲のためか前期の文脈でも後期の文脈でも浮いている曲なので、少し避けたい。

clever

clever

  • ClariS×GARNiDELiA
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ちなみに名曲か名曲でないかで言えば、超絶ウルトラ名曲である。 
ひねくれたドライな歌詞と熱さ、シニカルでいて、同時に熱苦しい。
これを神曲と言わずしてなんと言う。もう百回は聴いた。

……時系列順に語ると言っとるだろうが!!!!!(戒め)

全然前に進まないので、『まどマギ』タイアップの話に戻らせていただきます。

『まどマギ』タイアップの曲は主に三曲。
"コネクト"、"ルミナス"、"カラフル" だ。

コネクト

コネクト

  • ClariS
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ルミナス

ルミナス

  • ClariS
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カラフル

カラフル

  • ClariS
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 「主に」と言ったのは、これに追加して「まどかの裏テーマソング」である "プロミス" がファーストアルバムである 『BIRTHDAY』に収録されているからだ。

Promise

Promise

  • 広瀬香美
  • J-Pop
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ゲッダン!
冗談です。こっちです。 

プロミス

プロミス

  • ClariS
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で、これらの三曲 + 1は……
どれも超名曲なんだけど、ClariSというアーティストの中で今に至るまで「例外」の三曲だと思っている。


どれもこれも、完成されていて、もうClariS以外が歌うことなんて考えられない。
にも関わらず、少なくとも僕の印象では……ClariSというアーティストを時系列順に聴いていると、……
「ClariSの真骨頂」という感じではないのだ。

……否、違う。
これはこれで真骨頂なのだ、確実に。
だけど……

例えて言うならば。
"irony"が好きな方には
「え!? "reunion" も "ヒトリゴト"も聴きましょう!ハァハァ……」
キモオタクムーブメントをキメられるのだが、"コネクト" が好きな方には
「ClariSを全部聴きましょう!!!!!!」
としか言えないというか。

「じゃあお前が思うClariSってなんなんだ?」と言われたら難しいんだけど……
ここから話をわかりやすくするため、「レトロフューチャーユニット」としてのClariSを3つの軸で語りたい。

前期ClariSから貫かれる3つの軸

僕の思うClariSの3つの軸とは……

  1. とにかく可愛い!!ラブコメタイアップを中心としたラブソングや、青春ストレートパンチ
  2. ちょっとシュールなレトロポップ
  3. エモと非エモの間を行き来する曲

1, 2はともかく3はなんやねん!と思われたことだろう。
ゆっくり解説させてほしい。


1はわかりやすいだろう。
先程挙げた "ナイショの話"もそうだし、『俺の妹がこんなに可愛いわけがない』『ニセコイ』のタイアップ曲はここに分類される。

2は、セカンドアルバムに収録された"ダイアリー"から始まる。

ダイアリー

ダイアリー

  • ClariS
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この曲から、「どこか不思議で、どこか懐かしい、ちょっとシュール(超現実的)な」曲がアルバムやシングルB面にちらほらと見え始める。
中毒性が凄い(小並感) 曲。
時系列順にそういった曲を並べていくと、どんどんどんどん脂が乗っていくのがよく分かるのだ。

そして、このアルバムのラストナンバーはまたしても『俺の妹がこんなに可愛いわけがない』のタイアップ曲 "reunion" なのだけれど、

reunion

reunion

  • ClariS
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このアルバムの「エンディング曲」は……
その一曲前に収録された曲だと思っている。
ClariSというアーティストの中で、最も僕が好きな曲(10曲くらいある)の中の一曲だ。

その曲の名は……

グラスプ

グラスプ

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試聴グッジョブ!!!!!
サビ丸々収録ありがとう!!!!!

これが3.エモと非エモの間を行き来する曲の最初の一曲だと思っている。
解釈次第では、『まどマギ』系の曲はここに分類しても良いかもしれないけれど、やっぱり僕の中ではあの3 + 1曲は独自ジャンルっていうイメージが強すぎて、ちょっと保留で。

さて。
僕がここで言う「エモ」は、「エモい」という言葉とはちょっとだけ離れた、「感情が乗っている(エモーショナル)」という意味だ。
お分かりだろうか?この曲は、エモーショナルだ。確実にエモーショナルなのだ。
だが、エモーショナルになりすぎる一歩前に踏みとどまっているというか……!
そう、エモーショナルなんだけど、エモーショナル過ぎない。
この絶妙なバランス。

……僕は。
この辺りから、ClariSというアーティストに「貫禄」が生まれ始めていると考えている。

「貫禄」。
これは非常に難しい言葉だ。

例えば、歌唱力によってもたらされる「貫禄」もある。
『魔法使いの嫁』OPなんて、「歌唱力がもたらす貫禄の暴力」だ。台風だ。地震だ。


JUNNA 「Here」Music Video (short ver.)


だが、僕が言う「貫禄」は全くの別物。
なんというか、アーティストとしての……「脱皮」みたいなイメージ。

話がまた転がるが、僕は個人的にClariSに一番似ているアーティストは宇多田ヒカルなのではないか?と思っている。
そんな馬鹿な!と思われた方も多いかもしれないが、宇多田ヒカルも15歳でファーストシングルを出しており、後になるほどちょっとプログレッシブな要素のある名曲をアルバムでどんどん排出している。

宇多田ヒカルに深入りするつもりはないが……
この「最初から十分完成されていたのに、熟成とともに別の貫禄が増して、新たな魅力をどんどん提供してくれる」点は、確実にClariSが持っているものだ。

それを「これでもか!」ってほどぶつけてくれる曲が。
3rdアルバム、"PARTY TIME"のリードナンバー……

Time

Time

  • ClariS
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  • ちょっとシュールなレトロポップ
  • エモと非エモの間を行き来する曲

のどちらの要素も非常に強く持っている一曲。
ClariSというアーティストの中で、最も僕が好きな曲(10曲くらいある)の中の一曲だ。
二回目だなこれ。

試聴部分だけでもお分かり頂けるだろうか?
この「だんだん貫禄が増してきてる」感……!
単純にふたりとも歌唱力が上がってるし、プロデュースサイドもClariSの魅力をどんどん掘り下げていってくれている。

【追記】
3rdアルバム、"PARTY TIME"のリードナンバーは、公式にはこちらだそうです。

RESTART

RESTART

  • ClariS
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確かに卒業アルバムとして見るなら、こっちが確実にリードナンバーですねw
また、リードナンバー扱いするには"Time"はマニア向け曲というか……
【追記ここまで】


これは極めて主観的な感想に過ぎないが、ClariSのプロデュースサイドは、ClariSの正真正銘の大ファンなのだと思う。


ここで1.の

  • とにかく可愛い!!ラブコメタイアップを中心としたラブソングや、青春ストレートパンチ

にちょっと戻ってみる。
あまり有名ではない名曲だと、"reunion" シングルB面のこちら。

ミントガム

ミントガム

  • ClariS
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あぁ〜青春…… 
初期の青春ソングより明らかに「背伸び感」が良くも悪くも減っていると言うか、……なんかもう、安心感がある。母性すら感じる

だが、そんな脂が乗ってきたところで、残念ながらアリスの脱退により、前期ClariSはこのアルバムがラスト・アルバムになってしまう。
そんなラスト・アルバムの、エンディング曲。

2ndアルバムのラスト・ナンバーはタイアップ曲の"reunion" だったことはさっき触れた。
だが、3rdアルバムのラスト・ナンバーは正真正銘の非タイアップ曲。
そして……
正真正銘の、「エンディング曲」だ。

Orange

Orange

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もうね。
これを名曲と呼ばないなら、この世に名曲なんて存在しない。
これは本当にフルで聴いてほしい。聴くべきだ。聴いてくれ。

……失礼、取り乱しました。礼を正します。

いや、この曲の何が良いってさ……
Cメロ後、Cサビのアリスソロパートですよ。
「たくさん泣いて たくさん笑った」のとこ。


ここ。ファン歴たったの半年の僕が聴くたび泣きそうになるんですよ。
っていうか今現在進行系で何回も聴き直して、泣いてますよ。
いったいどれだけのファンを泣かせたんだ。


最初、アリスは声が不安定って言ったじゃないですか。
でも、もう上手いとか下手とか、安定しているとか不安定とか、もうそういうベクトルのものですらないんですよ。
もうここの高音は、絶対に、絶対にアリスにだけのものなんですよ。
前期ClariSの、明らかな集大成の一曲。

……。

丸"山"ざぁ”ぁ”ぁ”ぁ”ぁ”ぁ”ぁ” ん"!!!!!!("orange"の作詞作曲編曲担当である丸山真由子氏、稀代の名曲メーカー)

……

丸"山"ざぁ”ぁ”ぁぁ”ぁ”ぁ”ぁ”ぁ”ぁ”ぁ”ぁ”ぁ”ぁ”ぁ”ぁ”ぁ”ぁ”ぁ”ぁ”ぁ”ぁ” ん"!!!!!!

……本当に、ありがとうございます。本当に……ありがとうございます。
いつか届いてほしい。ありがとう。本当にありがとう。

……
……ふう。ちょっと冷静になります。

さて。前期ClariSについて語ったら6700字になりました。
これは……うん、一気に書くべきじゃないですね。

以前吉井和哉について語ったとき、1万2千字になったのですがそれを超えそうです。

mistclast.hatenablog.com

↑この記事、長すぎてロードに時間かかるんですよ……

さすがにそれはマズイので、前後編に分けます。
まだ語りたいことの半分も語れていない。

後編もぜひお読みください。
【追記:公開しました】

mistclast.hatenablog.com

 
お願いいたします。

お読みいただき、ありがとうございます。
ではまた次の記事でお会いしましょう。

 

ねんどろいどぷち ClariSセット irony.verA (ノンスケールABS&PVC 塗装済み可動フィギュア)

ねんどろいどぷち ClariSセット irony.verA (ノンスケールABS&PVC 塗装済み可動フィギュア)

 

 

 

『けものフレンズ(初代アニメ)』が好きだった人にとって、何が「地雷」なのか

こんにちは、Mistirです。

最近注目している漫画がある。

裏サンデー(マンガワン)で連載している『あーとかうーしか言えない』だ。

www.urasunday.com

 

あーとかうーしか言えない (1) (裏少年サンデーコミックス)

あーとかうーしか言えない (1) (裏少年サンデーコミックス)

 

エロ漫画家と編集を取り巻く物語なんだけど、空気感が凄く独特で、ともすると作者のこってりした創作論に踏み込んでしまう……という「編集者マンガ」というジャンルで、臭くならない一歩手前のなかなか見事なバランス感覚で描かれた漫画だ。

作者の人柄と作品の評価は分けるべきなのだけれど、「明らかにこの作者良い人だよねぇ」って作品があって、この作品はそんな作品だ。
他の例として『鬼滅の刃』や『宇宙兄弟』なんかも絶対に作者が良い人すぎる例だと思ってる。

閑話休題。

今日こんな記事を書こうと思ったのは、この『あーとかうーしか言えない』のコメント欄が軽く炎上していたからだ。

作者何を言ったんだ?と思ったら。

おお……
見事に地雷を片っ端から踏んでやがる……
逆にここまで的確に地雷を踏み抜くのは見事だ。

……多分、悪意はないんだろうなぁ。

おそらく。
作品「外」にまつわるエトセトラがあまりにも入り組みすぎてて(制作がモメてることとか、Twitterで監督が燃えてることとか)、そこから『けものフレンズ2』が不当に貶められてるんじゃないか、と先生は思ったのかもしれない。
だけど、……あまりにも、……言ってはいけないことを言ってしまっている。

考えた。
最初の発言が「幾つかある地雷を片っ端から踏み抜いている」と感じた理由。
そうすると、『けものフレンズ2』という作品が炎上していた一端が少し見えてきた気がした。

そりゃもちろん、『けものフレンズ』(たつき監督の初代アニメ、以下 "けものフレンズ1 or 単純に1" と表記) 信者が暴走してるだけだとか、そういった言葉で片付けることは簡単だ。
あるいは「1は優しい世界を描いていたのに、2では制作陣もストーリーもギスギスしすぎている」というのも事実だろうし、それだけで話を終わらせてもいいだろう。

だけど、僕はもう少し語りたい。
そして願わくば、近藤先生みたいな発言を「してしまう」人が一人でも減ってほしいと思う。

この問題は結構根深くて、うかつに口を出せば『けものフレンズ1』のファンが一斉に反発する。その結果、『けものフレンズ』という作品自体が嫌われていく……
なんて、ちょっとバカバカしい。

『けものフレンズ1』のファンは、正直『けものフレンズ2』に怒っていると思う。
何故ここまで「怒る」のか?
その感情に少し踏み込んでみても良いと思う。

さぁ、語ろうか。

この記事は、ひねくれたラブレターだ。
誰に対する?
それは最後までお読みいただければ分かる……かもしれません。

 

そもそもお前誰

こんにちは、はじめての方ははじめまして。
Mistirと申します。

忘れた頃にブログをたまに書くだけの人間です。

『けものフレンズ1』が放送された頃、4話のあたりで書いたこの記事が異様にバズりました。 

mistclast.hatenablog.com

お時間ある方はお読みいただければ嬉しいのですが……
12000字くらいあります。

内容も4話段階のものなのでちょっと古いです。

ということで、かなりざっくりと『けものフレンズ1』があれほど流行した理由をまとめてみると……

……。

その前に。

僕らオタクが好きなもの

大前提として、言っておきたいことがあります。

オタクは。
僕らは。

ギャップ萌えに、弱いです。

そりゃまあ例外もあるかもしれないけど、「物語・コンテンツ・エンターテイメント」について考えるならば、「ギャップ萌え」的な要素は「必須」だと思ってます。

例えば。
「魔法少女モノなのに、可愛さよりえぐさが勝ってる」とか。

 「まごうことなきクソなのに、声優めっちゃ豪華」とか。

ポプテピピック (バンブーコミックス WIN SELECTION)

ポプテピピック (バンブーコミックス WIN SELECTION)

 

「子供向けのはずなのに、ギャグがおっさん向け」とか。

 「見た目めっちゃ古いのに、中身は最新最先端」とか。

f:id:Mistclast:20190404165336j:plain

Z900RS・Z900RS CAFE | 株式会社カワサキモータースジャパン


……最後別の趣味が混入しましたね。ごめんな。

とにかく、オタク趣味というもの……あるいは「オタク」という業を背負った存在を考えるときに「(その対象自体が示す)アンビヴァレンス」という要素は欠かせないものだと思っている。

その文脈で言うならば。

『けものフレンズ1』ほど「アンビヴァレンス」を手玉に取った作品は、そう存在していなかった。

まるで日本引きこもり協会NHKで朝に放送しているかと思わせてくるくらいの、ほのぼのとした……
あえて悪く言ってしまえば、「子どもっぽい」作品のノリ。

そのノリを損なわないまま、骨太のロードムービーと、これでもかというほどの不穏さ、そして不穏さを覆すカタルシスをすべて打ち込んできた、今思うと「オタクの好きなもの全部盛り」みたいな作品だ。

これに関しては「実際に見て頂くしかない」くらい上手くやってる。
正直、『けものフレンズ1』全12話の神経質っぷりは徹底的すぎて凄まじいと未だに思ってて、それは言い換えればエンタメ作品で必須の「テーマに対する真摯さ」でもある。
※「作品とテーマの結びつき」という点に関して言えば、僕の知る限り『 STEINS;GATE 』が頭一つ抜けているのですが、お時間あればこちらの記事をお読みください。

mistclast.hatenablog.com


『けものフレンズ』の話に戻る前に、もうちょっと「わかりやすい」話をしよう。

「一種の稚拙さと不穏さ」をあまりにも高度にまとめ上げた名作アニメとして、僕は『けものフレンズ』よりもう少しわかりやすい作品を知っている。

『ウマ娘 プリティーダービー』です。

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……このアニメに対して「一種の稚拙さ」という表現を使ったことでイラッとされた方も多いかもしれない。
そう、見てない方にはにわかに信じられないかもしれないが、このアニメはそれくらい多くのファンが「深い思い入れ」を持ってしまったアニメなのだ。

どんなアニメかというと……
「実際に存在した競走馬が美少女になって走る」っていうアニメである。
しかも、勝った馬(美少女)はレース後にライブで歌う。

……冷静に考えよう。
客観的に、考えよう。




こんなもん大人が見るものとちゃうて!!!!




……待ってほしい。
もう少し先までお読みいただきたい。

僕は、オタクという存在を愛している。オタク趣味を愛している。
それでも、言う。



こんなもん大人が見るものとちゃうて!!!!



……そして、同時にこうも言う。


……それを真剣に見るから……
面白いんだろうが!!!!!


そんな「心意気」に応えてくれる、答えてくれる作品を。


僕らは「名作」と呼ぶ。

『ウマ娘』の話に戻ろう。

『ウマ娘』に登場する主要登場人物(馬?) に……
「サイレンススズカ」という馬が存在している。

anime-umamusume.jp

f:id:Mistclast:20190404171213p:plain


かわいい。

で、現実世界で、このサイレンススズカは……
不慮の事故で、非業の最期を遂げている。

僕は競馬ファンではないのだが、アニメ放送時に興味を持っていくつかサイレンススズカに関する記事を読んでみた。

ch.nicovideo.jp


いくつか読んだのだが……どの記事も、途方もない「熱」を感じた。真剣に読むと、目頭が熱くなってしまうほどに。

「もし武豊さんが『武豊&ディープインパクト』と対戦できるとしたら、これまで数多く乗ってきた優駿の中で、打倒ディープとしてどの騎乗馬を選びますか?」
その質問に武豊は一頭の馬の名をあげた。

その馬の名はサイレンススズカ。

「ウマ娘」というコンテンツは、一見どうしようもないおふざけアニメに見える。
初見だと誰もがそう思っただろう。

が、「サイレンススズカ」という伝説を扱う以上、ふざけたまま終わるわけにもいかない。

全く史実通り描くと、……もはや誰も望まない物語が生まれてしまう。
もし史実を無視するなら、茶番だ。

そんな高いハードルをどのように超えてきたのか?

直接語るとネタバレになってしまうから、その周辺のことを語ると……

基本的に「ウマ娘」というアニメは史実に忠実に進められてきたアニメだったのだが、ところどころ明らかに史実と異なる内容を入れていた。
(これはニコ動で観たときにコメントで知った)

少しずつ史実とズラしつつ、史実の大きな流れとはズラさない。

そういった技巧で、先が読めない展開を演出していた。

もしお時間があれば『ウマ娘 プリティーダービー』はぜひご覧いただきたい。
最初ただの悪ふざけと思っていたアニメが、一種の大河ロマンに変わっていく感動を味わえるから。

第1R 「夢のゲートっ!」

第1R 「夢のゲートっ!」

 

 


…………。







なんの記事だこれ!?



…………。
けものフレンズの話に戻ります。

とはいえ、戻る必要もないくらいに言いたいことは伝わっていると思う。

そう、確かに『けものフレンズ1』は「子ども向け」……厳密に言えば、「子ども向けであってもおかしくない」、あるいは「子どもでも安心して観られる」作品だったと思う。

だが、そんなことは何一つ関係ないのだ。
大事なのは。
「圧倒的繊細さで、骨太のロードムービーと、不穏さと不穏さを覆すカタルシスを詰め込んできた」……その上でさらに。

「最初から最後まで、圧倒的包容力と、世界の優しさを失わなかった( = 静的に紐付けられたテーマに対しての態度が徹底的に一貫していた)」

という、作品の特異性が、あまりにも特筆すべきものであることだ。
その特筆性は、否応なく僕らの……オタクの、あるいはアニメファンの、あるいは疲れた社会人の心をガッツリと掴んだ。

逆は、比較的多いのだ。

「最初は平穏でゆるふわな世界が、悲惨な崩壊を遂げる」。

最初に挙げた『魔法少女まどか☆マギカ』もそうだし、他に有名なところだと『ひぐらしのなく頃に』あたりもそうだろう。その気になれば幾らでも挙げられそうだ。

それも一種のギャップ萌え……アンビヴァレンス・ラヴァー※さっき僕が作った造語の一種だが、同時に決して悪い意味ではなく、王道で類型的なものではある。
『まどか☆マギカ』は「とはいえそこまでやるか普通!?」っていう衝撃があったけどね。

一方、『けものフレンズ』の描いた世界は僕が知る限り……
類型が。
まったくない。

……アンパンマン?
そうだ、意外とアンパンマンは『けものフレンズ1』に近いかもしれないぞ。
いや、アンパンマンはそもそもロードムービーじゃないし、あんな骨太の不穏さはない、それにノスタルジーも別にない。そんなアンパンマンは嫌だ。

語っていなかったが、けものフレンズを語るときに「ノスタルジー」は外せない要素だ。不穏さの裏側にある「滅びたもの」の描写が見事だった。それは作品自体に「子供向けコンテンツ」の残り香があることと見事に呼応していた……

ああ、『けものフレンズ1』について語り始めると日が暮れてしまう。
そろそろこの記事の本題である「『けものフレンズ1』が好きだった人にとっての『地雷』」について語ろう。

的確に踏み抜かれた地雷

もうお分かりだと思うけど、僕はこの記事を近藤先生ご本人に捧げたくて書いた。
もうここまで書けば、「何が良くないか」羅列する必要はないだろう。

が、強いて言うならば。
「子供向けだから機微を語るべきではない」
は、あらゆる意味でマズイ言葉だと思う。そこらへんの機微をびっくりするほど煮詰めていたのが『けものフレンズ1』という作品だったのだから。

『けものフレンズ2』という作品について、僕はあまり触れたくない。
だが、僕の知る範囲で……実際に観た範囲で語るなら。
脚本がエンターテイメントとして基準に達していなかった。
それに何より、端的に、真摯じゃなかった。
それだけだ。

……さて。
ある意味では、ここまでは長い前置きだ。

ここまでで語ったこと全て。
それは、ここから書く……

僕がどうしても。

どうしても。
どうしてもどうしてもどうしてもどうしてもどうしてもどうしてもどうしてもどうしてもどうしてもどうしてもどうしてもどうしてもどうしてもどうしてもどうしてもどうしてもどうしてもどうしてもどうしてもどうしてもどうしてもどうしてもどうしてもどうしてもどうしてもどうしてもどうしてもどうしてもどうしてもどうしてもどうしてもどうしてもどうしてもどうしてもどうしてもどうしてもどうしてもどうしてもどうしてもどうしてもどうしてもどうしてもどうしてもどうしてもどうしてもどうしてもどうしてもどうしてもどうしてもどうしてもどうしてもどうしてもどうしてもどうしてもどうしてもどうしてもどうしても。
この記事を書かねばならなかった理由に、つながっている。

それは。
この作品が。
この、「面白い」作品が。
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あーとかうーしか言えない (1) (裏少年サンデーコミックス)

あーとかうーしか言えない (1) (裏少年サンデーコミックス)

 

 「エロマンガ」を扱う作品である、ということだ。

僕は大学でカリッカリに文学を学んだ人間だ。
だからテクスト分析的観点は確実にその勉強をしたことがない人よりあるし、「作者と作品は切り離す」なんていう基本なんて骨の髄まで染み込んでいる。

だが。
あまりにも作品の思想と対極のものを見せられて、作品の読み方に影響しないでいられるほど、僕は人間、できちゃいない。
(これは多分『けものフレンズ』ファンなら頷いてもらえる感情だろう)

話を戻して、何故僕が「エロマンガ」を扱う作品の作者にこんなことを言いたくて仕方ないのかというと。

「エロマンガ」は。
オタクのアンビヴァレンスな性質を、これでもかってほど究極に詰め込んだものだと思っているからだ。

だって、たかが絵だよ?
だって、こんな都合のいい女の子現実にいないよ?
エロマンガなんて読むやつなんて、ロクなやついないでしょ?

エロマンガって、そういった言葉に対して、「うるせー!!!」って心の中で叫びながら、「いい大人が」プライベートな世界で読むものじゃないですか。
そしたら、応えてくれるだけの世界がある。
それくらい、わかっているでしょう。
わからずに描いてるはずないでしょう、先生。

増補 エロマンガ・スタディーズ: 「快楽装置」としての漫画入門 (ちくま文庫)
 


だから、先生、それだけは……

いい大人がこのアニメの機微なクオリティを云々しているのは滑稽でしかないと思う。

それだけは、……言っちゃ、駄目なんだよ。
駄目だったんですよ。

好きだから、怒るんです。
好きだから、執着するんです。
愛しているから、怒るんです。
いくら幼稚でも稚拙でも、ロクでもないものでも、好きだから、語りたくなるんです。
名作って言われる作品は、答えてくれるんです。応えてくれるんです。

……それくらいの作品「だった」んです、『けものフレンズ1』という作品は。
「僕らが見るべきものじゃない」は、その時点で、全ての可能性を閉ざすんです。
※細かいことを言えば、例えば『しましまとらのしまじろう』みたいなもう誰がどう観ても「子供向け」の作品もあるにはありますよ。「君らは対象年齢じゃない」っていう。(まぁそれに対してもガチ批評する大人は存在するわけだけど、それは別にして……)
一方、
『けものフレンズ1』『2』は、明らかにそういった文脈の作品じゃないっていうこと自体も無視できることではないのですが、ここで主張すると本筋から外れる可能性が高いのであまり言及しませんでした。

もちろん、「愛」ゆえに全ての怒りや暴言が肯定されるとは言わない。
だけど「怒りを生むほどの愛がそこに存在する」と認識していたら……そんな迂闊なことは、絶対に言えなかったはずなんです。先生。

それをあなたは作品に、徹底的に込めてたじゃないですか。
それともそれは、表面上のものなんですか?

だとすると、僕は今後、先生の作品に出てくる『エロマンガ』という概念をただの舞台装置としか認識できなくなってしまう。
何度も言うけれど、作品と作者は本来切り離されるべきで、作品の評価は作品の中で完結しているべきだ。

でも、こちらも何度も言うけれど。
僕はそんな、人間できちゃいない。

先生、応えてくれ。
これはひねくれたラブレターなんだ。最低の最悪のラブレターなんだ。
けものフレンズ1も、先生の作品も、エロマンガも僕は好きだ。愛してる。

お返事、お待ちしてます。

……
お読みいただいた他の方にはハタ迷惑な記事でしたね。
〆ます。

 

【追記】
たくさんのコメント、ありがとうございます。
すべて読ませていただいております。

ただ、一部僕の意図が明確に伝わっていないと思ったことがあったので、追記させていただきます。

そもそも。
これは滅茶苦茶大事な話なんですが……

  1. たつき監督降板に端を発する『けものフレンズ』の世界観崩壊問題
  2. 『けものフレンズ2』の脚本の是非(1と独立して、単純な出来の良し悪し)
  3. 『けものフレンズ2』の脚本の是非(1の内容やテーマを意図的に否定するような脚本であると言われていること)
  4. 『けものフレンズ2』関係者のツイッター等での素行
  5. 一部過激派『けものフレンズ』ファンの暴言、過激な行動
  6. 近藤先生の発言が、控えめに言っても「けものフレンズ2の擁護』ではなく、「ファンを馬鹿にしている」と受け止められても仕方のないものであったこと
  7. にも関わらず、「けものフレンズ2を擁護したらいじめられた」という旨の発言をしたこと
  8. 「ファンを馬鹿にしている」発言のうち、「いい大人が〜」の部分が特に『けものフレンズ1』の視聴者にとって、あるいはアニメや物語の愛好家……つまり「オタク」にとって地雷であると(少なくとも私にとって) 感じられたこと、そしてその文脈において、1のファンが2に怒り続ける or 無視できない、執着してしまうこと
  9. そして、近藤先生の作品『あーとかうーしか言えない』の作品の読解にどうしても影響してしまう程度に、「いい大人が〜」の発言が作品内での主張やテーマと食い違っていたこと


……これらは、全部、地続きではあれど、別の問題です。


客観的に考えて、近藤先生の最大の問題点は7だと思います。で、5を苦々しく思ってらっしゃる方が近藤先生の発言に理解を示されているのもよくわかります。

ただ、僕がこの記事で触れたのは、(6), 8, 9がメインで、他は一切触れないか、あるいは少しだけ触れる程度でしか語っておりません。


そのことがあまり伝わっていなくても……
正直、仕方ないです。
僕も列挙してて「やべえなこれ」って思いましたもん。
問題が複雑すぎる……


1〜4、および5の問題については、はっきり言って僕はあまり触れたくありません。
なので、コメントで触れられても正直なところ困ってしまいます。

どんなご感想もありがたいのですが、ここで扱ったこと以外の問題に関して、僕は多分上手く答えられません。それだけご容赦ください。

もちろん、疑問点等ございましたら可能な範囲でお答えいたします。
【追記ここまで】


お読みいただき、ありがとうございました。
ではまた次の記事でお会いしましょう。