Minakami Room

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キメラG-SHOCKを作るーーあるいはGW-5000UとGW-S5600UとGW-M5610Uの互換性について

【注意】
ここからはこだわりが強すぎて生きにくい人間の、多分G-SHOCKに興味ない人には死ぬほどどうでも良い話が延々と続きます。
G-SHOCKに興味がある人か、あるいは奇行に興味がある人のみ続けてお読みください。

GW-5000Uというモデル

GW-5000Uというモデルがある。

初代G-SHOCKであるDW-5000の型番を引き継ぎ、初代と同じスクリューバック、堅牢な作りと、渋い外観、柔らかいウレタンバンドを持つモデルだ。

筆者はこれを買ったことを境にG-SHOCKの沼に落ちるのだが、それはまた別の話。

mistclast.hatenablog.com

GW-5000Uという独特のオーラがある名機を、筆者は使い尽くすつもりでいた。

だがしかし。
沼に落ちた流れで別のG-SHOCKである「カシオーク」ことGA-2100を買ったときに、GW-5000Uの欠点に気付いてしまったのだ。

一つ目。

……重い。
とはいえ、腕時計としてはそこまで重くない公称74gである。
だが、GA-2100は特に付け心地の良いベルトでは無いにも関わらず、非常に軽く、全くストレスが無かったのである。
それと比べるとGW-5000Uにはズシリとした重さを感じる。

これはある程度仕方のないことだ。
なぜならばGW-5000Uのウリがスクリューバックと堅牢な作りにあるからだ。
だがそれでも、GA-2100を知ってしまうと、柔らかく付け心地の良いウレタンバンドと本体部分のズッシリ感の対比に違和感を覚えるようになってしまった。

二つ目。

……ボタンがいくらなんでも硬すぎる。
誤動作防止とかいう次元を超えている。
風呂上がりに爪で押そうとすると爪が負ける。
爪を伸ばしている女性なんかだと押せないんじゃないか?
元々、ちょっとアラームやタイマーを使う際にいちいちスマホを使いたくない、バイブレーションで通知されるとちょっとビクッとするなどの理由で腕時計の機能を多用する予定だった自分からすると、それなりのストレスだった。

ということで。
軽量モデルを購入することにした。

GW-S5600Uというモデル

G-SHOCKの最軽量モデルである。

カーボンバンドに半透明ベゼルとかなり個性的なモデルだ。
GW-5000Uを買う前から候補ではあったのだが、バンドの艶と半透明ベゼルの見た目にかなり癖があり、重厚感のある見た目の良さからGW-5000Uを選んだという経緯があった。

そんな経緯は忘れていなかったのだが、結局、ある条件付きでこいつを……GW-S5600Uを買ってみることにした。

そして使ってみる。
鬼のように軽い。
だがやはり、当初気になった見た目のクセが慣れないのと、バンドがやや長く余りが気になってしまう。

そのため、「ある条件」を発動することにした。
その条件とは……

「もし気に入らなければ、改造を施す」という条件である。

GW-M5610Uのベゼルを入手する

GW-M5610Uというモデルがある。

G-SHOCK スクエアモデルかつ電波ソーラーモデルのデファクト・スタンダードとでも言うべき逸品であり、変に拘らないのであればこれで十分というモデルである。
だが何故このモデルを買わなかったか。

それはデザインの問題である。
GW-M5610Uはいくつかバリエーションがあるのだが、赤い縁取りが目立ったり、落ち着いた見た目であっても液晶が青かったりと、少し癖の目立つモデルが多いのだ。

それに比べると、GW-5000UとGW-S5600Uは双方、液晶周りに関しては非常に落ち着いた、個人的には大好物のデザインである。
それに、GW-S5600Uは裏蓋がチタンで高級感がある。
そのためGW-M5610Uの購入は見送った。

だが、実のところモジュールは共通である。
そのためベゼルには互換性がありそうだ。
色々調べた結果、間違いなかったようなのでAmazonで取り寄せる。

そして次に、バンドもGW-5000UとGW-S5600Uで互換性があることがとある情報で判明していたため、それを信じて思い切って買ってみる。
こちらはYahooショッピングで取り寄せた。

store.shopping.yahoo.co.jp

一応Amazonの同一物と思わしきものも提示しておくが、上記Yahooショッピングは格安でバンド交換用のバネ棒外しも付属していたためそちらを選んだ。

さて、手はずは整ったので交換に入る。

結果的に、全く問題なく交換することができた。

交換後

こうなった。

実際に販売している商品と遜色ないものが出来上がった。
というより、元々GW-5000Uを使っていた僕が言うのだから間違いないが、これは完全な完成品としての「G-SHOCK」である。

裏面まで見るとスクリューバックではないのでGW-5000Uではないことが分かるだろうが、この写真だけで「こいつの型番を述べよ」と言われたら、G-SHOCKオタクでもGW-5000Uと答えるのではないだろうか。
だが実は液晶部分のデザインもごくわずかに違う。
こちらはTOUGH SOLARの文字が赤く、その外側に枠線が無いのだ。
それ以外は自分が見る限り、全くGW-5000Uと同じである。

違いは圧倒的軽さと、圧倒的なボタンの押しやすさだ。
個人的には高級感を重視したGW-5000Uよりも、実用性に特化したこちらの方が好みである。
そしてベルトを交換したことによりさらに軽量化し、なんと43g弱になってしまった。

これはもう究極の質実剛健自己満時計である。
究極のアウトドア腕時計として末永く愛用したい。

結論

ここに至るまでの費用については考えたくないので、こだわりが強すぎて生きにくい人以外はGW-M5610U買っておけば何も問題ないと思います。

というか、電波機能すら要らない人は見た目が落ち着いているG-5600UEや、ソーラーすら要らない人にはさらにDW-5600Eというモデルもあります。

皆さんは僕みたいに余計な費用をかけないでくれよな!

参考文献

bbs.kakaku.com