Minakami Room

旅を続ける。考える。自由である。生きている。

【こづかい万歳】強さ議論 / 最強キャラランキング【5巻まで + α】

『こづかい万歳』という作品が好きだ。

コミックDAYSで課金して先読みした上で単行本を買う程度には好きである。
こづかいという制限の中で強く、そして狂いながら生きていく人たちの悲喜こもごもな人生に触れ、自分の人生を見直す契機としている。

そんなこづかい万歳に登場するキャラクターたち……実在する人々らしいのだが、時にはあまりに狂気個性が強く、通称「怪人」と呼ばれている。
公式の呼び方は「こづかい超人」である。

最近出てきた「会社推し」の人はTwitterでかなり話題になった。


僕は思った。
「そろそろ最強キャラランキングを作らねば」と。
なんでだろう。自分でも分からん。
とりあえず、こづかい万歳キャラデータベースとしてもご活用頂けると幸いである。

判定方法

第1話からの主要登場人物を、

  • 合理性 20点満点
    • こづかい(お金)をどれだけ有意義に使えているか。金銭的合理性だけでなく、精神的な持続可能性等も加味する。
  • 超人性 40点満点
    • 忍耐力、精神の高潔さ等、人としての基礎的な強さ
  • 怪人性 40点満点
    • 常人の発想力、世界観を逸脱している度合い

の3つの尺度、最高100点満点で評価する。
合理性の満点が他の要素と比べ低いのは、合理性と他の要素は対抗する関係になりがちで、どちらかを補正せねば直感に反する結果になるからである。
その上で「『こづかい万歳』における強さとは」と考えてみて、「お金をいかに合理的に使うか」ではなく、やはりなんというか超人性や怪人性を重視するべきだな、と考えたのである。

当初、DAYS掲載の最新話までランク付けすることを予定していたが、既巻分のみに絞ったほうがネタバレにも配慮できるかと思い直したため、まずは既刊最新話の5巻36話までを対象とさせて頂きたい。
ただし、例外としてあまりに話題になった恐怖の42話だけは対象に含めることとする。

ではさっそく始めよう。
登場人物は見出しにおいては敬称略とさせて頂きます。

1巻

1話〜2話 作者 吉本浩二 21000円

起源であり原点である。
それなりに売れている漫画家であるにも関わらず、45歳にして321円の甘納豆を食べる浪人生に嫉妬する姿は、多くの読者を恐怖の渦に叩き込んだ。

『こづかい万歳』(以下全て同じ) 2話より

そんな吉本先生のスコアはこちら。

  • 合理性  10/20点
    • 21000円という安さで頑張っているのは分かるが、いかんせんお金の使い方にガバいところがある。お金が大量に入ったとき寅さんのBOX買ってたけどアマプラの松竹チャンネルなら300円ちょっとですよ。まあそういう問題じゃないのかもしれないけど。(でも別の話で寅さんのためにネトフリ入ろうとするんだよな……)
  • 超人性 21/40点
    • ある意味誰よりも超人だが、その立場を加味するのは良くないので他の超人たちと同じ枠組みで判断する。
      奥さんと子供二人抱えながら21000円で耐えるのは確かに凄いが、やや地味。
  • 怪人性 22/40点
    • お菓子コーナーでムーンウォークするクセがあるのだが、漫画的表現と思われる。ところどころ奇妙な行動はあるものの、強キャラたちと比較すると足元にも及ばない。
      ただ27話において湿気たお菓子に涙するところはなかなかポイントが高い。

53点。
ちょうど基準になりそうな良スコアが出ました。

3話 筒木剛 20000円

初のこづかい超人なのだが、のっけからかなり強い。
総合力の非常に高い、万能型超人と言えるだろう。
そんな筒木さんのスコアはこちら。

  • 合理性  8/20点
    • こづかいを減らさずに食べられるBBQにがっつくハングリーさ、一人飲みの自由な感じが高評価だが、食生活の危うさで相殺されている。医療費の方がよっぽど高くつく可能性があるぞ。
  • 超人性 28/40点
    • 「1ゲーム麻雀で勝ったらお菓子を1つ食べられる」というルールを遵守するなど、かなり自制心が高い。凄いと思う。僕には無理。
      あとその食生活でよく毎日元気でいられるなぁ……
  • 怪人性 25/40点
    • 真っ当に食生活を心配する上司に対し「最安で野菜ジュースを買えるドンキを探す」という対抗策が強い。そういうことじゃないでしょ……

61点。
序盤の強キャラとして妥当なラインでしょう。
いわばエルデンリングの序盤の関門: 忌み鬼マルギットにあたるキャラであると言えるだろう。
……言えるか????

4話 吉本浩二の奥さん 7000円

文才に溢れる人。
あなたエッセイで稼げるでしょ……

そして超人な奥さんのスコアはこちら。

  • 合理性  13/20点
    • 7000円に抑えるための様々な技法はツッコミどころもあるものの、全て高く評価できる。
  • 超人性 30/40点
    • 7000円でよしとするだけの様々な技法を生み出す忍耐力の強さ、お酒大好き人間であるにも関わらず金銭に関して働く非常に強い自制心、高評価とせざるを得ない。
  • 怪人性 21/40点
    • あまり奇行は目立たない。でも旦那さんの仕事改善のための道具は経費として出してあげようよ……
      エッセイの中で繰り広げられる独特な酒へのこだわりでやや加点。


      3話より。

64点。
筒木さんより強くなってしまうのはやや直感に反するが、合理性、超人性の高さを考えると妥当なラインか。
それくらい7000円という金額にはインパクトがある。

5話 工藤静男 20000円

ポンタの人。「怪人」っていう呼び名が生まれたのはこの人のせいではないだろうか。
作者からも妙に扱いが悪い静男さんのスコアはこちら。

  • 合理性  10/20点
    • このポンタへのこだわりは合理性に起因するものでなく、もはや執着の領域なので低評価でも良いのだが、会社の許可を得てまでポンタを貯めるちゃっかり感は評価したいところ。
  • 超人性 25/40点
    • このポンタへの情熱は超人の域であると言ってもいいだろう。もっと良い節約方法あるだろとか言ってはいけない。
  • 怪人性 32/40点
    • 吉本先生のこのセリフを導いたのが全てである。

      5話より

67点。高い怪人性が他の登場人物を突き放した。

6話 佐野修司 25000円

静男が強すぎたこともあり、ここから少し弱くなっていく。
この作品はバランスもしっかりしているのである。

人情派バイカー佐野さんのスコアはこちら。

  • 合理性  13/20点
    • 趣味を楽しむため、バイクを自力で修理し、自分の弁当や家族の料理も作る。この作品に珍しくスマートな生き方である。
  • 超人性 31/40点
    • 合理性の欄に記載の通り、かなりの聖人。もっとツーリング行って欲しい。
  • 怪人性 9/40点
    • 真人間過ぎるぞこの人……

53点。作る弁当が美味そうなんだよなぁこの人。普通にライフハック感のある有益な話であり、前話のうっすらとした狂気との対比が目立つ。

7話 村上夫妻 各24000円

佐野さん同様、健全な村上夫妻のスコアはこちら。
(別に静男さんが不健全なわけではないが……)

  • 合理性 14/20点
    • 節約を勝負形式にしたり、身体や肌のケアもバッチリ。しかもジョギングの目的地を銭湯にしたりと、非常に合理的に生活をエンジョイしている。なかなかできることではない。
  • 超人性 28/40点
    • 子持ち夫婦でここまで健康的に節約生活を過ごしていくというのは、それだけで超人ポイントとして評価できる。
  • 怪人性 10/40点
    • 描写的にちょっと変わった夫婦感もあるのだが、微笑ましさが勝る。(静男さんを思い出せ)

52点。佐野さんとはタイプが近いので、近い点になるのは必然である。

2巻

8話 吉本一家

最強キャラランキングとしては評価対象外。ほのぼの回。次への布石か……

9話 村田克彦 15000円

6話、7話の路線で「5話までの路線は例外だったのかもな」と思わせたところに投げ込まれた兵器。
言わずと知れたステーションバー村田であり、長らく当作品における範馬勇次郎の役割を担ってきた男。
っていうかお前そんな序盤で出てたのかよ。

  • 合理性 10/20点
    • なんだろう、合理性の考え方がバグる。高すぎるとか低すぎるとかじゃない。「測定不能」があればそうしたいんだけど、仕方がないから中間の10点とする。
  • 超人性 32/40点
    • ここまで怪人だともう普通に超人だよ。Twitterで指摘されてたけどこづかい15000円のうち7000円がきしめんで、きしめん1杯350円だから20日ずっときしめん食ってるのこの人……?
  • 怪人性 40/40点
    • こいつが満点じゃないなら誰が満点なんだよ

82点。知ってた。

10話 山崎あみ 6500円(推定)

ステーションバー村田と比べるとあまりにも真っ当な山崎あみさん、通称アーミン。

  • 合理性 13/20点
    • 居酒屋が好きで家を居酒屋風にしてしまう、というのは節約として非常に好感度が高い。前話とのギャップが酷い。
  • 超人性 13/40点
    • 低めのスコアだが、この人たちの良さは気軽に真似ができそうなところにあるのでこれで良い。
      【追記】吉本先生の奥さんを高評価とするならば、こちらも高評価でないとつり合いが取れないのではないかと考えたが、小遣いの安さに比して超人性を推認させるエピソードがかなり少ないため、初期採点のままとしている。仮にここで30点をつけていたとしても、53点で平均的スコアなので許して頂きたい。
      何の追記だよこれ。
  • 怪人性 10/40点
    • 人として真っ当過ぎる……

33点。村田と50点近くの差がついてしまった。

11話 吉本夫妻と定額給付金

この回だけでも語るべき回なのだが、記事の趣旨からズレるためスキップする。適宜ググって頂きたい。

12話 谷健 0円

凄いのが来た。

  • 合理性 10/20点
    • 村田とは違う意味で「測定不能」である。精神構造が根本的に違う。
  • 超人性 36/40点
    • 仏教的な悟りを開いてないかこの人?普通の人間はこの領域に辿り着けるのか……?

      12話より。
  • 怪人性 20/40点
    • 村田とは違う意味でなかなかの怪人である。だが、こづかい怪人という枠組みを超えているので高得点をつけるのは少し違う気がする。

66点。高得点もやむなし。

13話 真田一郎 50000円

こづかい超人、怪人というより、普通のおっちゃんである。
だが急に現れて野草の解説していくあたり、なんかゲームキャラっぽさがある。

  • 合理性 10/20点
    • 市民農園の活用や釣った魚の活用等、合理的に生きているようにも見えるが、なんかただ「滅茶苦茶趣味が充実しているだけ」にも見える。折衷して10点。
  • 超人性 20/40点
    • 植物にも魚にも道具にも詳しい、たまにこういう人がいる。超人とはちょっと違うので20点。
  • 怪人性 22/40点
    • 急に現れるあたりがポイント高いが、それ以外はだいぶ普通の人である。そもそも吉本先生はこの人と本当にこんな出会い方をしたのだろうか……?

52点。まあ妥当なラインだろう。

14話 石井力 37000円

既婚男性の少し切ない話。まぁでも……3人お子さんいるみたいだし、仕方ないか……?
あと正直ちょっと楽しそうではある。

  • 合理性 5/20点
    • あまり小遣いの使い方の合理性云々の話ではないため低評価。
  • 超人性 20/40点
    • 超人という感じではないが、3人の子供のために自らの部屋を出ていった哀愁を評価したいところ。
  • 怪人性 14/40点
    • 彼を怪人というのはちょっと違うだろうと思う一方、喧嘩しても車にスーッと消えていくのはちょっと面白いのでその分を加点。

39点。2巻は一人とんでもないのがいる分、他の人はバランスが取れてますね。

15話 すみれちゃんのパパ 23000〜24000円ぐらい

とか言ってたら、久しぶりに静男路線の人が来た。

  • 合理性 4/20点
    • フリーランスエンジニアでフリーWiFiで作業すんな!交通費は経費計上できるんだから小遣い扱いにすんな!あとモーニング昼まで放置はもう節約とは言いたくねえ!ということで低評価とする。
  • 超人性 22/40点
    • 色んな意味で強いメンタルを持っている。
  • 怪人性 27/40点
    • ツッコミどころ満載の存在ではあるが、やや地味である。

53点。結構強キャラのイメージがあったが、合理性の低さが脚を引っ張ったか。

3巻

16話 沢田夫妻 各30000円

人間 VS イオンとかいう狂ったキャッチコピーがついた回。でも内容は意外と真っ当である。

  • 合理性 15/20点
    • 最適を突き詰めすぎた経験を経て、「大事なもの」を最優先することに落ち着かせるというのはまるで人生であり、高い合理性として評価したい。イオンの話だけど。
  • 超人性 15/40点
    • 彼らは「超人」ではない。普通の人たちだから普通の幸せに辿り着いたのだ。イオンの話だけど。
  • 怪人性 15/40点
    • 途中イオン怪人になりかけるが、2年で気付いて脚を洗えて良かったなと思う。なりかけたことを評価して高スコアとするよりは、現在の彼らを祝福したい。ということで低評価。

45点。沢田夫妻に幸福あれ。

17話 成瀬広太郎 20000円

久々に来た少々(血糖値が)やばそうな人。

  • 合理性 12/20点
    • 「コンビニでしかお菓子を買わない」というのは非合理な選択にも見えるが、彼の境遇を考えるとメンタルキープのための合理的な行動にも見える。なんか気持ちはよく分かる。ただ体壊しそう……。

      17話より

  • 超人性 27/40点
    • 「最後の晩餐」のために実質17000円で1ヶ月を過ごすのはなかなかの自制心だ。仕事も大変そうである。評価したい。
  • 怪人性 30/40点
    • この顔が全てである。

69点。久々の高得点だ!

18話 森山拓也(通称モリタク) 21000円

キャラのクセが凄いので怪人に見えるが、よく読むと(急にトレーニング始める以外は)「ランチとトレーニングと小説執筆が趣味の司書さん」であり、結構真人間である。
真人間でない人がいっぱい出る漫画みたいに言うのやめろ。

  • 合理性 14/20点
    • 外食の良さに気付き、外食を楽しむために運動する。極めて合理的だ。
  • 超人性 22/40点
    • 趣味のために運動したり、小説執筆を続けていたり、結構ストイックである。
  • 怪人性 22/40点
    • 吉本先生からも「メンドくさい奴」と評価されるほど癖が強く、急にトレーニングを始める怪しさはあるが、怪人としてはやや弱いか。他が強すぎんだよ!

58点。中堅寄りの強キャラといったところか。

19話 岩倉誠 28000円

ダイソー怪人。

  • 合理性  11/20点
    • 「ヤケ買いしたくなったら100均で使う」というのは割とよく聞くライフハックだ。実際ダイソー楽しいしね。
  • 超人性 21/40点
    • なかなかメンタルが強いところを評価。

      19話より。
  • 怪人性 26/40点
    • 絵面が強すぎるところを評価したいが、これは本人の評価というより吉本先生のせいでは……??

      同上。

58点。奇しくもモリタクと同点である。モリタクよりもインパクトはあるが、モリタクはモリタクで合理性とストイックさが高評価だったため並んでしまったか。

20話 町田宏 20000円

スーパーカブ……ではなくスズキ蘭おじさん。

  • 合理性 11/20点
    • 取り立てて不思議なことをやっているわけではないが、2万円という少ないこづかいで上手く生活している。
  • 超人性 28/40点
    • バイクという明らかに金のかかりそうな趣味なのに関わらず、最後に現状のこづかいを維持する選択を取れるのは、非常に精神が強いと言わざるを得ない。
  • 怪人性 20/40点
    • とろろご飯を食べている顔が凄いが、それ以外は普通の人である。

      20話より。

59点。超人性は案外高い人なのだが、それ以外が真っ当過ぎたか。

21話 先崎夫妻 夫30000円、妻15000円

みんな大好きサイゼリヤ回。僕も好きです。

  • 合理性 10/20点
    • サイゼリヤを利用しているという以外、特筆すべきことがない。
  • 超人性 18/40点
    • 同上
  • 怪人性 15/40点
    • 同上。旦那さんのキャラのクセが強いくらいか。

43点。旦那さんの服がはだけているのと、吉本先生のこの感覚を除いてはかなり普通の夫妻であることから伸び悩んだ。

21話より。

番外編 プロトタイプ読み切り 『家族よ!俺を許してくれ!!』

吉本先生の意図に反しこづかい円グラフがウケてしまったという奇跡のような読み切り。最強キャラランキングとしては考慮対象外。

4巻

22話 兵頭勉 25000円

コワモテ犬好きノンアルおじさん。

  • 合理性 13/20点
    • 飲み会にシラけ、犬の散歩とノンアルに目覚めるというのはかなり良い生き方に見える。
  • 超人性 27/40点
    • 合理性欄で語った通り、メンタル強者である。
  • 怪人性 15/40点
    • コワモテではあるのだが、怪人という感じではない。

55点。少し平和な回が続き、感心はあれど物足りなさも感じている。

23話 畑山夫妻 各35000円

別荘夫妻。

  • 合理性 17/20点
    • 割と衝撃を受けた回である。コロナ禍であったことも加味すると非常に評価が高い。そんなお金の使い方があったとは……
  • 超人性 25/40点
    • アイデア一本勝ちである。
  • 怪人性 12/40点
    • アイデアを行動に移す凄さはあるが、怪人という感じではないな……

54点。合理性(お金の使い方の有意義さ)はトップクラスなのだが、このランキングにおいては評価軸として低いため、総合点は低くなってしまった。
……合理性を高めに評価するとポンタ静男とかステーションバー村田が相対的に低くなっちゃうんですよ……それはおかしいからこうなったんです……ご容赦頂きたい……

24話 月島鉄平 27000円

「残つま(残飯おつまみ)」というパワーワードが強烈過ぎるが、ステーションバー村田などと比べるとただのナイスお父さんである。

  • 合理性 13/20点
    • 残飯というのがどうかとは思わないでもないが、謎のクリエイティビティを発揮している。
  • 超人性 28/40点
    • 夜勤明けに息子の成長を実感しながらビールを飲むお父さん……仕事大変だろうに、なかなかの人格者である。そしておつまみ作りのセンスが高く高評価である。
  • 怪人性 20/40点
    • 「うほっ うまいぞ裕二郎〜!!」には怪人性があるが、吉本先生が悪い。

      24話より。

61点。超人性の高さが影響し、久々の高得点だ!

25話 松崎信一 24000円

孤高のラジオ配信者。ある意味トップクラスに人間味のある人。

  • 合理性 10/20点
    • VTuberでも個人でやるとなかなか再生が伸びないっていうし、普通の人のラジオだとなかなか聴いてもらえなくなるよなぁ……と思いつつ、クリエイティブに向き合う彼を中くらいに評価したい。
  • 超人性 25/40点
    • あまり多くの人に聞かれなくても淡々と配信を続ける彼を評価したい。
  • 怪人性 10/40点
    • 怪人……というより、「普通の人」感が際立つ。なんだかどちらかというとしんみりする方向性で。

45点。彼のこの漫画での立ち位置の独特さと同じく、独特な点数である。

26話 小坂井友樹 25000円

ファッションモンスター。

  • 合理性 14/20点
    • 少ない費用で「ファッション」という趣味を全力で楽しむ彼はこづかい界のスターである。
  • 超人性 27/40点
    • 凄いことはやっていないようにも見えるが、YouTubeでオシャレを勉強し、地道にオシャレファッションを集め、自己肯定感すら改善するというのは、何気なく凄いようにも思える。
  • 怪人性 20/40点
    • あまり怪人感はないのだが、単行本加筆エピソードにより加点したい。(詳細は買って確かめてね)

61点。意外な高得点である。

27話 臨時こづかい

「お菓子 配給制……!!?」

28話 林田和夫 25000円

「こづかい超人」公募後初の挑戦者。キン肉マンかよ。
それはそうと、一人目からクソ強いのが来てしまった。

  • 合理性 17/20点
    • アンタ凄すぎるだろ……「お金の使い方が有意義」とかいう次元じゃねえ。
  • 超人性 40/40点
    • 文句なしの満点である
  • 怪人性 23/40点
    • ここまで凄いとほぼ怪人である

80点
村田という「最強」に、一歩一歩積み重ねた努力だけで辿り着いた正真正銘の超人。
あと一歩及ばなかったが、大きな爪痕を残した。
『こづかい万歳』という作品も新時代を迎えた瞬間である。

29話 三浦薫 20000円

カレー怪人。

  • 合理性 15/20点
    • 趣味と実益を高度に兼ね備えている。
  • 超人性 25/40点
    • カレーの料理の腕もそうだけれど、カレーやそのコミュニティに溺れていくロジックの流れがなんか丁寧で面白いところを評価したい。
  • 怪人性 30/40点
    • これまでに無かった「周囲を洗脳する」という特殊スキルを高く評価したい。

      29話より。怖いって。

70点。地味に一人もいなかった70点代である。強キャラだが、ステーションバー村田、城主林田に一歩劣るという点において納得のいく評価ではないだろうか。
公募後の強者ラッシュが凄い。
あと吉本先生、やっぱアンタが一番怖いよ。

29話より。

5巻

30話 ハリソン夫妻 各15000円

洗脳したーーーーーーーーー!!!!!

洗脳しちゃったーーーーーーーーーー!!!

……ぶっちゃけ、これに尽きる。
いやまぁ当人たちが目標に向かって頑張ってるならそれで良いんだけどさ。

  • 合理性 9/20点
    • そんな15000円まで減らさなくても……
  • 超人性 22/40点
    • ファミチキ再現は素直に凄い
  • 怪人性 28/40点
    • 今までにいなかった「呪いを無事広めた」という感じの独特な怪人性がある。カレー怪人ともまた違う、なんだろう、このゾワゾワ感……

59点。まぁちょっと趣旨の違う回だし仕方ないか……

31話 竹田浩 10000円

心タイムスリップレトロゲーおじさん。
……やべえのが来た。いや、改めて公募後、やべーの増え過ぎでは……え?この人は公募じゃない……?
小学校の先生……?

  • 合理性 15/20点
    • なんだろう、ここまで極限になると精神的に解決するしかないんだな……
  • 超人性 30/40点
    • 僕は別のブログでこの人に出会ったときの印象として「そこまでやるならもう司法試験とか目指した方が幾分楽じゃないか」と評した。
  • 怪人性 28/40点
    • 「これが怪人じゃなきゃ何なんだ」という気持ちと、「これを怪人と言ってはいけない」という気持ちが戦っている。ステーションバー村田とかとはベクトルが違うんよこの人……

73点。納得の70点代だ。
なお、この人に感化されて僕はときどきSwitchでレトロゲーをやっている。確かに精神が静かになる感じがあって良い。

32話 椎名明光/坪井拓也 19000円/20000円

通称「汚いエル◯ック兄弟」。実際は兄弟ではない。

  • 合理性 12/20点
    • 確かに合理的だけど、これなんていうか仕事とか副業では……
  • 超人性 28/40点
    • 高いスキルを有しているのは間違いない。けどこれ副業では……
  • 怪人性 22/40点
    • 怪人……ではないな

62点。高めではあるのだが、「副業で稼いだ分は自由にできる人」というのは、小遣い制として少し別枠な感はある。……いや、レギュレーションとか無いんだけどさ。

33話 河川敷の人 8000円

まず河川敷の人ってなんだよ!!!!
この人はこづかい万歳の「貧困に困ってるわけではなく、家庭のためにガマンしているだけ」という不文律を破ってしまった人である。
ステーションバー村田なんかは十分お金を貰えるにも関わらず、あえて小遣いを制限しているというとんでもなさから「怪人」という呼称に根拠がある感があった。
だがこの人は感情の置き場に困る……

  • 合理性 10/20点
    • ある意味良い生き方……なのか……?
  • 超人性 24/40点
    • スナフキン的な意味で超人かもしれない。
  • 怪人性 20/40点
    • 先述した通り、「怪人」と呼んで良いか悩ましい。

54点。この人がこんなに低くて良いのか……?という感もあるが、この人に関しては河川敷でまったりしてるだけなので、村田らと比べて低いのもやむなしか。

34話 サブスク戦争と「自分以外の何かになりたかったあの頃のオレたちグッバイ!!」

だから吉本先生はアマプラの松竹チャンネル入ろうよ!!
それはそうとして、僕は未だに自分以外の何かになろうとしている。
……続けます。

35話 勝又進 3万円

滅茶苦茶やべーやつ。
こづかい万歳そこまで読み込むやついねーだろ。

  • 合理性 7/20点
    • 村田と同じく採点不能気味。だが強いて言うなら尊敬してる漫画の作者暑い車に乗せるな!!!!何かが間違ってる感あるので低め。
  • 超人性 30/40点
    • 色々すげーというかやべーこと言ってる……
  • 怪人性 35/40点
    • おい吉本先生、アンタが生んだ「怪人」だ。なんとかしろよ。

72点。極めて納得の70点台。むしろカレー怪人と近い点で良いのか感ある程度には怪人だが、向こうは合理性が高かったので仕方ない。

36話 泉聖子 50000円

逆ベクトルの人なので、この基準で評価するべきではないのかもしれない。だが一応。

  • 合理性 15/20点
    • あー、こういう人もいるんだなぁと思う一方、「お金を使うための小遣い制」という発想には感心してしまった。
  • 超人性 25/40点
    • 「欲が無い」っていうのは僕からすると超人に見えるけど、本人はそんな意図は無いんだろな。小遣い0円の人ともまた違う。
  • 怪人性 0/40点
    • この人を怪人って言うのは違うなぁ。

40点。土俵が違うね。聞いてるかタンクトップ勝又。

 

……さて。これで既刊分は評価が終わった。
だが約束通り、あまりに話題になった42話は先行して評価しておきたい。
2023年6月現在DAYSで公開されている範囲では41話のパワーも凄かったのだが、……42話には遥かに及ばないのだ。

EXTRA

42話 大石賢三 23000円

やべーやつ。
働き方改革の方向性や、SNSで見られる労働嫌悪の方向性に真っ向から歯向かうバーサーカー。
まさかの32歳。お前何があったんだ……

  • 合理性 5/20点
    • この人にとっては合理的選択かもしれないのだが……合理性に高得点はさすがにつけられない…… 
  • 超人性 34/40点
    • 出勤気分を出すため……?朝の通勤時間に……??30分電車に乗って……?家に戻って……????仕事をし………????????……?????
  • 怪人性 38/40点
    • 村田には一歩劣るが、最強格なのは間違いない

77点。「最強格だが、ステーションバー村田や城主林田とは並べてはいけない」という意味合いにおいて非常に納得のいく点数だと思うがいかがだろうか。

総括

では、採点が終わったところでランキングを発表しよう。
結果発表〜!
BGMにシャイニングスターでも流して頂きたい。


www.youtube.com

〜50点

32位    ご自宅居酒屋山崎    33点
31位    車中の石井    39点
30位    無欲の泉    40点
29位    サイゼリヤの先崎夫妻    43点
27位(同率)    イオン夫婦沢田    45点
27位(同率)    孤高の配信者松崎    45点

堅実なライフハックを見せてくれた人々や苦労人が目立つ。
みんな幸せになってほしい。

50点以上

25位(同率)    健康夫婦村上    52点
25位(同率)    趣味人真田    52点
22位(同率)    作者吉本    53点
22位(同率)    人情派バイカー佐野    53点
22位(同率)    遅延モーニングすみれパパ    53点
20位(同率)    別荘畑山夫婦    54点
20位(同率)    「河川敷の人」    54点
19位    犬派の兵頭    55点
17位(同率)    ランチトレーナーモリタク    58点
17位(同率)    ダイソーの岩倉    58点
15位(同率)    原付ツアラー町田    59点
15位(同率)    こづかい洗脳のハリソン夫妻    59点

ところどころクセが凄い人がいる。だが、「こづかい万歳」の中ではあっさりラーメンのような人々である。

60点以上

12位(同率)    忌み鬼筒木    61点
12位(同率)    残つまの月島    61点
12位(同率)    ファッションモンスター小坂井    61点
11位    汚いエ◯リック兄弟椎名と坪井    62点
10位    吉本先生の奥さん    64点
9位    超絶ミニマリスト谷    66点
8位    ポンタ怪人静男    67点
7位    糖質ガンギマリ講師成瀬    69点

ここまで来るとさすがに濃い。
1巻の登場人物が結構多いのも特徴である。
個人的にはやはり忌み鬼筒木とポンタ怪人静男がお気に入り。

70点以上

6位    カレー洗脳の三浦    70点
5位    タンクトップの蛮勇勝又    72点
4位    タイムトラベラー竹田    73点
3位    「労働者」大石    77点

「最強一歩手前四天王」という感じである。熱くなってきた……!

80点以上

2位    「城主」林田    80点

おそらく、納得の2位なのではないだろうか。
さて、名誉ある5巻までの「最強」を勝ち取ったのは……?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【こづかい万歳】最強キャラ

1位    ステーションバー村田    82点

みなさん。
村田に全力の拍手をお願いします。

 

終わりに

いかがでしたか?

……4時間くらいかかったぞ……
返せよ……貴重な4時間……