Minakami Room

旅を続ける。考える。自由である。生きている。

検索できない場所へ、旅に出よう【後編】

こんにちは、Mistirです。

今回は前回の続きです。

mistclast.hatenablog.com

決して検索ではたどり着き得ない場所のお話。
今回はちょっと重めのお話と、ちょっとしたブログの告知的な何かです。

 

 

群馬県にある「検索できない場所」

群馬県。
ネットでは未開の地グンマーだのなんだの、いろんなことを言われている場所だけど、僕のようなライダーには楽園のような場所だ。
広大な土地と、長い道路。

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そして何より。
数え切れないほどの温泉。

そんな群馬県の温泉地の中でも最も有名な温泉街。
それはおそらく、草津の温泉街だろう。

草津温泉。
非常に有名な観光地だが、実際に言ってみると……特に夕暮れ以降、宵闇と湯気に染まる温泉街は、幻想的で、同時に途方もなく蠱惑的だ。

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そんな草津温泉の中心地から、車でおよそ15分。
たったの15分、その場所に……

「日本のアウシュビッツ」と呼ばれる場所が、存在する。
否、存在した。

その場所は、正式名称をーー
「重監房」という。

知り得ないこと、知らなければならないこと

「重監房」は、要するにハンセン病重症患者の隔離施設だ。
その類の施設は多々あったわけだが、その中でも屈指の残虐性を誇る場所がこの「重監房」だ。

重監房そのものは歴史の闇に葬られてしまい、今は存在していない。
だが現存する療養所、「栗生楽泉園」の片隅にその歴史の一片を残す「重監房資料館」が存在している。

……この場所について、詳細に語るつもりはあまりない。
「重監房」
この名さえ知っていれば、いくらでも情報は得られる。

こちらの記事に詳細は詳しく載っている。
ぜひともご一読いただきたい。

alternas.jp


僕自身は、この施設そのものの残虐性であるとか、資料館そのものがどのような場所だったか、そんなことをいまいち語るつもりになれない。

僕が語りたいのは、この地に感じた「言葉にできない何か」だ。

多分、草津に行ったことのある方なら看板などで「重監房資料館」の名をみたことのある方は少なくないと思う。
だが、なかなか「気軽に行ってみよう」とはなりにくい場所だ。
「重監房」。
名前からしても、気楽な場所ではなさそうだと分かる。

僕も何度か草津に行って、何度目かにやっと「入ってみよう」と思って入った。


……。
不思議な場所だった。
本当に、不思議な場所だった。


行ったことのある方に「だけ」は分かっていただけると思う。
あまりにも独特な雰囲気。

資料館は療養所の施設と隣接している。
療養所には、資料館に訪れる客は立ち入らないように注意書きがしてある。

僕の目に映る建物がそもそも職員さんの過ごす施設なのか、患者さんの過ごす施設なのか、それも全くわからない。どこかに書いてあったかもしれないが、記憶にない。

だが。
草津の空気の静けさ、療養所の静けさ、その中にうっすらと漂う生活感。
その「静かな」空間、そして資料館が語る、途方もなく残虐な歴史。

全てが一体となって。
どうしようもなく言葉にならない、不可思議な空間が、そこに存在していた。
それだけは、果てしなく強く記憶に残っている。

いろんな場所を巡った。いろんな場所を旅した。
だが、他の場所であんな気持ちになったことはない。

どんな気持ちだったか?
どうしても上手く言えない。

「知り得ないことがある」。
残虐な歴史を学んだ上で、そこで味わう自分の気持ちまでは……
そう簡単には、知り得ないのだ。
そして同時に、そう簡単には語りえない。

だが。
「語り得ない」と、そう語ることは、できる。

その事実は。
残虐な歴史と等しく。
僕にとって、「知らなければならないこと」なのだ。

……ふー。
硬いこと書きすぎた!

今後のこと

前回、「軽いブログの告知」って言いました。
告知します!


当ブログは今回で最終回です!





嘘です!!!!!!!


……

終わりはしないけれど、今後は考え方を変えるべきかなー、とも思っている。

いやー、なんていうか。
僕のブログってわけわかんないんですよね。

アニメのこと書いたり、文房具のこと書いたり、生態系のこと書いたり。あるいは、ちょっと哲学に近いこと書いたり。

実は長いこと延々アクセスされてるのは文房具の記事だったりする。

昔はネットで炎上事件とかについて語ってたんだけど、最近はそんな気持ちが起こらない。

なんというか「炎上していることに、自分なりの、誰も語られていない観点から語ることには価値がある」と思ってて、それはそれで正しいはずなんだけどさ。

でも結局それって、「炎上に加担」してるんだよね。
みんながワイワイと話してることに、ワイワイと入り込んでるだけなんだよね。

それもまぁ悪くないんだけど。

でも、なんというかもっともっと……徹底的に。
「検索できない」記事ばかり書き続ける方が性に合ってんのかな、と思わないでもない。

そういえば少し話が飛びますが、最近バイク専用ブログのドメインが失効しちゃいました。

「バイクはあのブログで、この内容はこのブログで」って書き分けるの死ぬほど面倒になっちゃって、結局バイクブログはほとんど更新せず終わっちゃったんだよね。
でも今、冷静に考えると、そもそもこのブログもいろいろ書きたい放題だったし、このブログで好きなバイクについて熱く語っても別にいいかなーって最近思えてきた。
よく考えるとクソアニメ分析とか、どう考えてもバイクについて熱く語るよりニッチだよなぁ……

今後、もっともっと僕の書くものはシュールになっていくかもしれない。
とにかく世の中から一歩離れたような内容ばかり増えていくかもしれない。
それは今回みたいなお話かもしれないし、マニアックなバイクの話かもしれない。クソアニメの話かもしれない。
いろんなジャンル経由でいろんな方が読者登録してくださって、変に考え込むことも増えた。この路線って期待されてるのか?とか。

でも……
考えすぎて更新全然しないくらいなら、テキトーに語り尽くしたほうが良いのかな、と。


まぁ今後とも、タイトルでなんとなくビビッとくるものがあれば、そのときだけでもいいので、ざっくり適当にお読み頂けると嬉しいです。
テキトーに読み流してください。
興味ない記事ばかり続いても、……あまり嫌いにならないでやってください。
できれば、ね。

ってことで、告知ってほどでないですが、ちょっとした近況報告でした。
今後とも宜しくお願いいたします。

お読みいただき、ありがとうございました。
ではまた次の記事でお会いしましょう!