MistiRoom

旅することと、語ること。自由であること。

今の世界で自由に生きられるほど、僕らは強くない (あるいはラブホの話)

こんにちは、Mistirです。

今から語ろうとしていることは、しょうもない話だ。くだらない話だ。
だけど、そんなしょうもない話を徹底的に突き詰めると、結論はそうなってしまう。
「(だいたいの) 人は自由でいられるほど、強くない」
と。

まぁ、お酒でも飲みながら聞いてくださいな。

 

 

「幸福」のテンプレート

山形に行ってきた。僕は埼玉の南の方在住なので、片道最短で見積もっても300kmくらいになる。

僕のブログの読者に山形在住の方がいて、以前福島に行ったときにノリで会った以来の仲だ。最近、もはや大学の後輩と先輩みたいな関係になっている。

バイク乗りブロガーMistirのフットワークの軽さは半端ではない。
今度は九州の方とお会いする話になっている。

今後、社交辞令で僕に「会いたい」と言うと都内から片道400km圏内なら「行きましょうか?」とか言い始めるので、もし面倒くさければ断ってくださいね。
本気で会いに行っちゃうぞ♡

余談はさておき。
その方と昨日猪苗代湖までツーリングに行ってきた。
で、その後山形のその方の自宅に泊まりに行くことになっていた。
美少女だったら良かったのに


山形は……田舎だった。

山と田んぼしか無い「ガチな田舎」は何度もツーリングで走った。
だけど、「ガチな田舎」というより……リアルな田舎なのだ。山形は。

車の流れがやたらと早い。
幹線道路から見える街の光が妙に遠い。

夜が暗い。これは本当に「暗さ」の格が違う、としか言いようがない。
だけどとにかく暗い。

そしてラブホテルがやたらと多い。

その中でたまたま……やたらと看板が目立っていたラブホテルがあった。
そのラブホテルの名は……

「ふたりの夢を叶えましょう」

だった。
後で調べたところによると、チェーン展開されているラブホテルらしい。

……。
……145馬力を叩き出す愛車、GSX-S1000Fのスロットルを回し、エンジンを吠えさせながら。
ヘルメットの中、僕は声にならない声で叫んでいた。
なんというか、とんでもないモノを見たような気がしたのだ。
とんでもないモノを。

……考えた。
……二人の夢って、なんだ。
なんなんだよ、一体!?

愛?セックス?……子作り……?
子供のいる家庭……を、作ること?

……それが。
地方の大半の人の、夢、か。

……分かっている。分かっているのだ。
明らかに考えすぎだ。

地方を馬鹿にしていると思われた方もいるかもしれない。
だが僕自身、ヤンキーはびこる兵庫県の某地方出身だ。
なんというか、地方特有の「閉塞感」みたいなものや、逆に地方だけが持っているパワー、色々な要素を、ある程度は理解しているつもりだ。
そもそもの話、結婚や愛を夢とする価値観は東京にも十分以上に存在している。

……僕が見出したのは。
……そういった価値観を拒否して、バイクの上でかりそめの自由を愉しむ、僕という人間が。
……「でも結局、夢ってそういうことなんじゃないのか」と考えている、そんな姿だった……。

ふと気付いてしまったのだ。
「愛やら結婚やら家庭やら」という「夢」は、本来凄く上手く機能する「夢」だなって。

かつて「結婚しない人は変人」というくらい、誰しもが結婚する時代があったという。
今、その価値観は「強く残りつつも」、かなり崩壊している。
それは社会という機構が「結婚から導き出される幸せ」を担保できるほどの余裕がなくなっているからという目線から語れるし、「様々な生き方が見られるし、そういった情報がいくらでも入ってくる」という目線からでも語れる。

僕らは自由だ。
わざわざ結婚する必要はないのだ。
そう、「人は自分自身の幸せを自分自身で『強く』追いかけられる」のだ!!!


……
……みんな。
……「人」って。
……そんな、強かったっけ?

……僕は、弱いよ。

「呪い」とは「救い」だ。「救い」とは「呪い」だ。

「クレヨンしんちゃん」の野原一家が、昔は中流の象徴だったけど、今はもはや金持ちの勝ち組だ。
そんな話が語られて久しい。

社会というインフラが脆弱になっているから、今ゼロベースで野原一家みたいな在り方を目指すのは厳しいだろう。
……という観点も間違いないのだけれど。

多分、景気の水準が今より大分上がったとしても、「野原一家みたいな家庭を築くこと」を「夢」にする人たちは当時ほどいないんじゃないかな。
それはさっき指摘したように、生き方のパターンも色々あって、その情報が幾らでも手に入るからだ。

景気が弱くなって、テクノロジーと情報交流が発達した世の中は、かつて必ずいたはずの「結婚できなきゃ一人前じゃない」という呪いに苦しめられた人々を、少なからず救ったのだろう。

そう、一種の「解呪」。
呪いは解かれたのである。

……そして、呪いが解かれた人に残されたモノは。
「さぁ、幸せな人生の在り方をキミ自身で探し給えよ!」という、誰かからのメッセージである。

……残酷すぎないか?

「無宗教」が最大の宗教である日本において、(男性にとって) 最大の宗教をあえて明文化すると以下のようになる。
「よく働いて、結婚して、子供を作って一人前になりましょう教」
と。

その宗教はかなり武闘派な宗教で、多くの人を迫害してきた。
多くの人を追い詰めてきた。
その過去があって、今とても弱まっている宗教だ。

だが。
同時に……。
予想できないくらい多くの人を救ってきた宗教だったのだろうな、と思う。
その宗教に救われた人たちが、何の疑いもなく他人にその宗教を勧められる程度には。

でも、その宗教を信じられない人がいる。
例えば……僕だ。

そんな人たちは、生きていく中で「一人前」を、「成功」を、「正しさ」を、自分で定義する必要に迫られた。
数多のモデルケースの中。
「才能」や「能力」がある人なんか稀だ。
何かしら、必死で絞り出した……「何かしら」で、……「何かしら」を切り開く必要に迫られた。

何度でも問う。
「僕らは、そんなに強かったっけ?」と。

宗教を信じず、あらゆるものを疑い。
そんな僕は、バイクに溺れる。酒に溺れる。
そしてふと、思う。

「何故僕は、あの宗教を信じられなかったのだろう」。
「信じてさえいれば、幸せだったのに」。
「いや、本当にそうだろうか」。
「ただ適応できず、弱者として迫害されたに過ぎなかっただろうな」。
「そうだ」。
「呪われるか、最初から降りるか」。
「結局のところ、二者択一さ」。
「僕は後者を選んだに過ぎないのさ」。
「これで正しかったのだ」。

……はい。
山形県にツーリングに行って、読者さんの家に泊まってきたよ!面白い名前のラブホテルを見つけた!楽しかった!っていうお話でした!!!

蔵王のキツネ村にも行ってきたよ!一人で行ってきたよ!
キツネさん、可愛かったなぁ!

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1000円で入れるよ。
みんな、蔵王のキツネ村に行こうね!
今日の記事のメインテーマはそれだよ!

お読み頂きありがとうございました。
ではまた次の記事でお会いしましょう。