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【名作か迷作か】『正解するカド』とは結局何だったのか、総集編で何が起こったのか

こんにちは、Mistirです。

アニメファンならば、誰しも一つくらい、大きな思い入れがあるアニメがある。
例えば、圧倒的感動を与えてくれた大傑作。

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例えば、圧倒的社会現象を巻き起こした怪作。 

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 例えば、圧倒的空虚を感じさせる闇。 

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そして例えば。
……ある段階まで、「この作品は大傑作だ」と確信し、一種の崇拝まで抱えてしまうような、そんな作品。

そしてーー

ある段階から違和感を覚え。
最終話で……
怒りが止まらなくなる。そんな作品。

僕にとって、思い入れの深い、とある作品。
その作品の名はーー

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『正解するカド』
その作品は、間違いなく大傑作だった。
そう、途中までは……

ずっと語るか語らないか悩んでいた。
だが、そろそろ時間だろう。
語ろう。この作品について。

途中まではネタバレ無しで語ります。


『正解するカド』とはどんなアニメだったのか

 

もし『正解するカド』を観たことがない方がいたら、是非とも「12.5話」を観て頂きたい。
12話の先の話ではなく、総集編だ。
期間限定で公開されている。

www.youtube.com

2時間、映画のノリでみることができる。

そして何より。

本編放送時の「賛否両論」だった最終話付近の展開が、バッサリとカットされ……
結果的に「それなりに名作」に落ち着いている(!!!!)

ということで是非とも観て頂きたい。
(配信期間の2018年6月4日 10:00AM以降はどのような方法で観られるようになるのか、現段階では不明です)

どんな作品かざっくり説明すると、
「圧倒的な力を与えてくれる異世界存在とのファースト・コンタクト」
を描く作品です。
地球を大変革するほどの「圧倒的力」に対して、ヒトが選ぶべき「正解」とは……?

どうですか、この時点でワクワクしません?
大丈夫です。アニメ放送時でもこのワクワク感は5話で絶頂を迎え、7話くらいまで続きます。
大体の人は9話の超展開で笑い始める。最終話で言葉を失う。人によっては怒りによって我を失う。

とはいえ僕は8話から良くない展開が始まったと思ってて、そのことについては後でじっくり語りたい。

つまるところ、さっき「賛否両論」と書いたものの、ぶっちゃけ「否」が圧倒的に多かった。
僕も「否」というか……はっきり言って「作品として破綻してる」と思う。
総集編はなんとか作品としてまとまってる。

それでも、色んな人が思い入れを捨てきれないほどに7話までの物語が面白いんです。
「地味だけどとんでもない名作が現れた!」っていう、そんな興奮がある作品だった。

さあ、ここからはネタバレ込みで語ろう。
一体『正解するカド』の何が酷かったのか。何が面白かったのか。
観た方は復習としてお読み下さい。
観てない方は、是非総集編をYouTubeで観るか、アニメ本編をAmazon Primeで観てから……と言いたいところですが、「何がそんなに酷かったのか」だけ端的に知りたい人もいるだろうから、ネタバレを覚悟でお読みいただいても構わない。

多分、放送当時の僕と同じ顔になる。

第1話〜第7話

 

物語は、主人公の外務省交渉官:真道と部下の花森の乗った飛行機が、超巨大な立方体の形をした物体に飲み込まれてしまうところから始まる。

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奥が真道、手前が花森だ。

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この巨大な物体の名こそが、作品のタイトルでもある「カド」。
「カド」の持ち主である「異方存在」であるヤハクィザシュニナと真道の交渉、そして「世界の決定」を問い続けるのがこの作品の骨格だ。

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ヤハクィザシュニナは地球を侵略に来た暴虐の宇宙人などではない。
あくまでも「ありあまるパンを分け与えるように『異方(作品内における異世界の呼称)』のテクノロジーを分け与える」ことが目的だと語る。

「それを信じるか信じないか。自分が敵なのか味方なのか。常に思考し続けること、それが世界における唯一の正解だ」
とザシュニナは言う。
そして日本の、世界の「正解」が問われ始める……
というのが大雑把な冒頭のストーリーだ。

この作品のテーマは「交渉」と「正解」、それに尽きる。
本当にびっくりするくらいそのテーマは重厚に反復されている。

Amazon Prime限定で前日譚である第0話が公開されているのだが、これの出来がめちゃくちゃいい。というか、第0話を観てから総集編 or 本編を観るとワクワクすること請け合いだ。
どんな話かって、「ハコモノ用地買収」の話ですよ。

考えてみて下さい。
仕事が終わって疲れて家に帰って、愉快に楽しみたくて適当に観た深夜アニメで急にハコモノ用地買収の話なんか始まったら絶対チャンネル変えますよね?
だから多分配信限定にしたのだろうけど、これがもう本当に面白い。
というか、
「外務省職員としてハコモノ用地買収という一種の汚れ仕事を任じられたにも関わらず、結果として関わる全員を幸福にしながら1000億円規模の利益が見込まれる事業を立ち上げる」
とか、そんなストーリーを24分で見せられて魅せられないワケがない。

だからこそ僕らは真道の「交渉力」に期待したし、「世界に対する向き合い方、決断」の行き先に途方もない期待を寄せた。

それが最高の形で弾けたのが第5話だ。
その解説に入ろう。

さて。
ザシュニナが最初に人類に与えようとした「力」、それが「ワム」だ。


「ワム」は2個1対で、実質無限に電力を供給する物体。
どれくらいヤバい物体か、説明する必要もないだろう。
そんな物体をザシュニナは大量に日本に提供した。

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このビー玉みたいな物体が「ワム」だ。

そんなザシュニナの圧倒的力に不安を感じ、「ワムは人類には早すぎる」と牽制するのが大戦犯同じ外務省の国際交渉官:沙羅花だ。

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放送版ではヒロインであり、総集編ではなんか意味深なこと言うよくわからんモブである。

ここまで真面目に語ってたけど、こいつが関わってくると真面目に語る気がなくなる。多分、放送版を全話観た方なら分かってくれるだろう。

まぁ少しだけ真面目に語ると、ここでは「異方存在とその力に肯定的 ≒ 比較的急進的」な真道と「否定的 ≒ 保守的」な沙羅花で上手くバランスが取れてはいる。対立項がないと物語って面白くないしね。

さて。
日本は「ワム」という強大なエネルギーを得たわけだが……国連安保理から全てのワムの提供を求められてしまう。つまり「没収」だ。最悪の場合、開戦の危機がそこに迫ってしまう。
当然と言えば当然だ。一国が無限のエネルギーを得てしまうわけなのだから。

日本国首相と要人たち、そして真道は「決断」を迫られる。

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……なんで真道が平然と首相との意思決定の場に参加してるの?と思われるかもしれないが、真道はこの時点で超カジュアルに外務省交渉官を辞任し、フリーの立場で異方担当交渉官に専任されている。
その辺りのシーン、サラッと描いてるけど「真道さんマジパネぇわ」ってなるので必見です。

真道はザシュニナから「ヒント」を与えられていた。同時に、その「ヒント」を使いこなすためには「覚悟」が必要であると伝えられていた。
荒れる世論の中、真道、そして日本政府が辿り着いた結論は……

ワムの作り方を、全世界同時中継されている会見生放送で公開することだった。

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ワムが「誰でも作れる」という事実が全世界に知れ渡る。

……いや、ね。もうこのシーンの鳥肌っぷりというか、このシーンの破壊力。
幾ら説明しても伝わる気がしない。
でも断言する。もしこの作品が最後まで同じクオリティのまま駆け抜けていたら、アニメ史に残る屈指の名シーンとして永遠に語り継がれることになっていただろう。

ちなみにこのクッソ可愛い子は

品輪彼方博士。
本作品のヒロインである。
CV:釘宮理恵だ。

作中一番可愛い。
彼方博士以外の女性キャラって他にいたかな……あ、夏目さんがいたわ。真道の大学の同期。右端です。

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作中の主要女性キャラは博士と夏目さんの二人ですね。
夏目さんの左にいるのはよくわからんモブです。こいつ本当なんだったんだろう。

……まぁ、放送版ではヒロインなんですけどね。

さて。
7話までゆっくり進む。ほぼ丸一話かけて羽田空港から狭山湖まで「カド」を移送したりする。
クッソ地味である。
なのに……その意思決定のプロセスが超丁寧で、描写も丁寧だからこそ、すっげー面白い。
逆に言えば「羽田空港から狭山湖に物体を移すだけで面白いアニメがなんでこんなことになったんだ」とよく言われるきっかけになってしまった。

ワムの他にも「(たとえテレビ画面越しでも)一度見ただけで一生睡眠を取らずに済むようになる物体」である「サンサ」について、報道者の立場から「正解は報道することか?報道しないことか?」といった「問い」が描かれたり、多少丁寧過ぎる気はするけど……やっぱりハードに物語は進む。

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お気付きだろうが、この作品はかなり「オトナ向き」なアニメであることは間違いないだろう。
なんというか……偏差値が高いアニメだ。
僕は偏差値が低いアニメも好きだが、偏差値が高いアニメも大好きだ。

仮にここまでの偏差値をアインシュタインくらいであると仮定しよう。
是非覚えていて欲しい。

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ちなみにこの時点であった批判は「世界と異方存在っていう大きな枠組みの話なのに、主人公の周囲で世界が完結していないか?」というものだった。
「人類の問題なのに、主人公の問題に置き換わっている」と。
……批判のレベルも高い。
僕はこの件に関しては、物語というかアニメの構成上ある程度受け容れてしかるべきものだと思うけど、ごもっともな批判だと思う。
……願わくば、最後までこのレベルの批判が繰り広げられるようなアニメであってほしかったな……

ここまでは、ほぼ放送版と総集編で内容は共通している。
さて、問題の第8話である。
面倒くさいのでここから雑に語る。

第8話〜第11話

はい、ここから世界線が分岐します。

さて。まず。
放送版の話です。
第8話。


なんやかんやあって沙羅花さんと真道がデートに行くことになる。


……さすがに雑すぎるので詳しく語ると、異方の力を受け入れすぎている真道と「交渉」するために、二人きりになることを提案したのだ。

さて。この時点で視聴者も二つに分かれていたことだろう。
真道にほぼ全面的に賛成し、早急な世界の変革を望む人。
さすがに早急過ぎると、沙羅花の保守性も理解する人。

僕はどちらかと言えば前者だ。
だからこそ沙羅花が「どう」真道と交渉するのか凄く楽しみにしていた。
この回、なんかわからんデートシーンを延々と見せられるのだけど、まぁそれはそれで結構ギャグ回として面白い。

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今見ても普通に面白い。

で。

沙羅花がどんな交渉したかっつーと、
「この宇宙はなんか大事なんすよ。なんか。めっちゃ長いこと過ごしてきたし。うん。利益よりも大事なんすよ。この宇宙。私達の場所なんですよ。だから守りたいんですよ」

……いや、悪意あるわけじゃなく実際このレベルのトークなんすよ。
うん、ちゃんと引用しよう。長ぇんだよ……

沙羅花「異邦存在が嫌なんじゃありません。ワムもサンサも、そのテクノロジー自体は人類に有益なんだと分かっています」
真道「なら何故?」
沙羅花「利益よりも大事なものがあるからです。それがここです」
真道「ここ?」
沙羅花「……宇宙。チリが集まり、銀河が生まれ、星が生まれて、地球が生まれました。その地球に小さな命が生まれ、栄え、滅び、生き残ってついに人が生まれました。人は文明を生み、街を作り、文化を育みながら、今も生き続けています。その全てはこの宇宙の出来事で異方の事じゃない。異方のものじゃないんです。ここは私たちの場所です。ヤハクィザシュニナが壊していいものじゃない。」
真道「俺達の、場所……」
沙羅花「守りたいんです。人類と、世界の尊厳を。私の、私たちの大切なものを」


……

なんていうか、ね。




お前お前お前お前エエエエエエエエエエエエエエエエエエ!!!!!!!!!!!!この期に及んで抽象的感情論かよおおおおおおおおお!!!!!!!!!ふっざけんなよ!!!!!!!!!!!!!!!!!



第一さぁ、「異方とこの世界は別物で、異方は侵略者です!」って言い切っちゃってるようなもので、そこで二項対立させるって、「圧倒的テクノロジーを受け容れるべきか」っていう作品で追われてきた「問い」とそもそも噛み合ってないし。
明らかにおかしいでしょそれ。

しかもこの直後、「我々は急ぎ過ぎなんでしょうか」って疑問を呈するジャーナリストに語りかけるGo◯gleっぽい企業の社長の言葉が圧倒的に説得力があるってどうなのよ。

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「俺は人類がどれくらいの速さで進歩すべきかわからない。もっとゆっくりの方がいいのかもしれない。100倍の速度になったほうがいいのかもしれない。だから両方試したい。減速は人類だけでできる。だが加速には異方の力が必要だ。今はアクセルを踏むときだ」

ぐうの音も出ないでしょこっち。

……で、何故か真道さんともあろう大天才がちょっと悩み始めちゃったみたいで、ザシュニナと日本酒パーリィで軽く話をすることに決める。

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実際真道も沙羅花に大賛成になっちゃったわけじゃなく、ザシュニナに「この変革を急速過ぎると言う人もいる。お前はどう思う?」といった形で問いかける。この辺りの真道さんのスタンス、別に嫌いじゃない。
ザシュニナはこの質問には言葉を濁し、真道を異方に来るよう誘い始める。

もうなんかここから真剣に語る気がしなくなってきたのでより雑に語るけど、性格が微妙に変わったザシュニナが真道さんに「異方に来ないならお前のコピーはもう取ってあるから死ね」みたいなことを言ってくる。

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通称異方ソードを取り出すザシュニナさん。
真道さん絶体絶命!

そこに突如現れた魔法少女沙羅花ちゃん!!!!
真道さんを助けるよ!!!!!

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「ヤハクィザシュニナ!あなたの好きにはさせない!!!」











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ねえ、なにこれ。






この圧倒的展開は当然「超展開」と評判を呼び、この時点から超絶賛否両論になります。

沙羅花ちゃんはもともと異方存在で、人間の姿借りて子供の頃から地球に潜伏……というか、地球を含む宇宙の「管理担当」として生きてきたから地球に思い入れがあったわけです。で、最終手段として異邦パワーを使って真道を助けた、と。

ちなみに伏線は皆無ではないのですが、ほぼないに等しいです。

ということで、「文明を早急に推し進めるべきか否か」という二項対立から、「異方に無理やり連れて行こうとする侵略者とそれを止める主人公サイド」という作品にここで変わります。

そうです。
ここで作品の偏差値はアインシュタインレベルから「三角すいを描けと言われて三角形の水滴っぽい何かを描いたよゐこ濱口」くらいまで下がります。
……とはいえ。
まだ余地は残っていた。

「暴走するザシュニナと、どう『交渉する』のか」。

もう最悪、真道さんが「これが俺の交渉だぁぁああああ!!!!」とか叫びながら男と男の殴り合いエンドでもいいや、っていうくらいの気持ちになっちゃってた。


実際、沙羅花さんに助けられた真道と沙羅花さんのクソ雑い恋愛展開のあと、真道は対ヤハクィザシュニナ用のクソダサスーツを着込んで最後の戦いに挑む。
ちなみに監督がインタビューで「女性にも観てもらいやすいように恋愛要素入れました♡」って言っててプチ炎上した。
ホントふざけんなよ……

nizista.com

 

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クソダサスーツである。

さあ。落ちるとこまで落ちた。
あとは上がるだけだ。最終話である。

最終話

 

なんやかんやあって、結局殴り合いになる。
曰く「お前は友達だから殴ってでも止める」と真道さん。

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いや、こういう熱苦しい展開も好きだから、なんならこれはこれでいいよ。うん。
殴り合いの果ての友情エンドでいいよ。全然いい。

……そうはならず。

クソダサスーツも虚しく、ザシュニナに刺殺される真道。

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響き渡る沙羅花の悲鳴。

……さぁどうなる!?
去ろうとするザシュニナに沙羅花は語りかける。

沙羅花「作戦は完全な形で果たされた」

……え?君切り替え早くない?

そして急に現れた真道と沙羅花の娘がザシュニナを圧倒的暴力で蹂躙する。

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圧倒的
暴力で
蹂躙する。



圧倒的暴力で。
それはもう圧倒的に。ボッコボコである。

異方のテクノロジーで異空間を作り出して、花森に10年以上育てさせたのだ。

要するに、異方存在である沙羅花と真道の間に生まれた子は、すっげー高次元の存在だから、普通の異方存在の次元なんか足りないのだ。
だからもう余裕でボコれるのである。

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そして圧倒的パゥワァーで消し去られちゃったザシュニナ。

カドも異方の力も消えて、地球は元に戻りましたとさ。

ははは、めでたしめでたし。



…………


























んなわけねえだろうがよおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!!

 

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騙してくれたなァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!

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花森なんか亜空間で自分の娘でもない娘を10年以上も育て続けたのに、それを誇ったら「いやお前の娘じゃなくて真道さんの娘だから」って突っ込まれてる。可哀想すぎるだろ。というか娘も殺戮兵器のためだけに育てられたとか何なの一体。

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そもそも「子ども作ったら子どもが勝ってくれるから作ろうぜ!それが作戦だ!」って真道さんが言い始めたの?なんなの?

もうね、言いたいこと無限にあるんだけどさ。
一言言わせろ。

交渉どこ行ったんだよおおおおおおおおおおおお!!!!

監督も脚本家も「交渉時に暴力は使っちゃダメ」って小さい頃教わらなかったの?何?肉体言語?あ、要するに性交渉の隠語!?
やかましいわ!!!!!!!!!!!!


もう頭の悪い人が天才に見えるレベルだよ!!!!
お前の偏差値なんか0.5だよ!!!!

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……唯一、家族のホームビデオを無理やり見せつけられたザシュニナの嫉妬してるやらブチ切れてるやら面白がってるやら全部混じってる表情だけは、最終話屈指の評価ポイントだ。

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……ああ、もういいや。酷さに関しては色んな所で語られてるから、総集編で何が起こったか語ろう。


総集編で起こったこと

 

なんやかんやあって沙羅花さんと真道がデートに行くことに……ならない。


なかったことになりました!やったね!
真道さんが自発的にザシュニナと話しに行った流れになりました。

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サンサが世界に公開されたのを見て少し不安になった真道さんは「自分の判断で」ザシュニナとの会話に向かいます。
沙羅花さんは何もしてないのに少し嬉しそうな反応してました。何もしてないのに。

で、ここからの展開はある程度同じ。

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魔法少女沙羅花ちゃん!

……モブのくせに異様に活躍するなこいつ。モブのくせに。そもそも何故変身したのか結局わからないし、地球に思い入れのある理由は無慈悲な全カットである。
つまるところ、総集編だとガチで「たまに出てくるだけのモブ」なのに急に変身するから面白すぎる。

ここから展開はソードマスターヤマトみたいになる。
クソダサスーツの下りはもちろんカットである。

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当作品にこのようなシーンはありません。
ないってば。

真道と沙羅花の恋愛要素?あるわけないじゃん!?
馬鹿じゃないの?そんな展開入れて何の意味があるの?
アニメ本編で気付かなかったの?

ということで大胆なカットを繰り返しながら例の殴り合いシーンへ。

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……フェードアウト。
そして突如、カドが消滅を始める。

そして異方の力も消えた。

……ん?何か飛ばしてない?
……何も飛ばしてないよ!
殴り合いの果てに何があったかなんて描かれてないけど、カドが消えたあとの世界で真道さんは描かれてなかったから、恐らく相打ちに……

ああ、素晴らしい。
殴り合いの果ての友情エンドだ。
いいじゃないか。嫌いじゃない。

娘?
誰の娘だよ!
作中誰も恋愛してないんだぜ!!?
娘なんかいるわけないじゃん!

……実は、僕の記憶が正しければ本編になかったシーンが総集編の後半にあって。
ザシュニナが夢の中で「進歩って何か分かる?自分を途中と思うことよ」って誰かに言われるシーンがある。
このシーンというかセリフ(そして声)、本編で真道の娘がザシュニナを暴力で蹂躙しながら吐くセリフなのだ。

総集編のラストはこのシーンのリフレイン……つまり、眠っていたか気を失っていたかのザシュニナが目を覚ますシーンで終わる。

……まぁ、投げっぱなしといえば投げっぱなしの終わり方だ。

でも……断言しよう。

放送版よりずっといい……。

「最強の交渉人が、最後の最後、全ての力を尽くしても交渉が継続できなかった時、もう拳で語り合うしかない」っていう裏テーマが結果的に描かれてる。
言い換えるとあれだけ徹底的に「交渉官」として描かれてきた真道が、最後交渉を諦め、その代わり「友情」のために果てるからこそ「悪くない」終わり方になっている。(「殴ってでも止める」を交渉を諦めたと取るか、最後まで諦めなかったと取るかは解釈次第だろうけれど)

本編だと結局最終的に一方的暴力に落ち着くから不快感しかなかったのだけれど、総集編は「相打ちエンド」だからかほぼ不快感はない。

唐突感は否めないが、「良作」程度の立ち位置に落ち着いたアニメになったのではないだろうか。

……今思うと。放送版のラスト付近、「とにかく異方存在は驚くような情報を求めている」ということが強調されていた。
情報に飢えている、と。
だから真道は「ザシュニナを驚かせること」にこだわり続けた。

だからある意味では放送版のほうが真道は「交渉官」として「相手の利益」を追求し続けたと言えなくもない。
……その後が「圧倒的暴力」だから違和感しかないわけなんだけどさ。というか本人死んでたら交渉もへったくれもないし。そもそも「お前死ぬ意味あったのか」は放送版最終話に無限にあるツッコミどころのひとつだ。……エンタメとして考えても、最終話矛盾点と意味不明な点まみれですからね。

ああ、ダメだ。本編のこと真剣に考えたら頭がおかしくなりそうだ。
総集編が正史です。もうこれは確実なんです。

まとめ

先人の言葉を借りよう。

真理である。
以上である。

お読み頂き、ありがとうございました。
ではまた次の記事でお会いしましょう。

 

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