Minakami Room

旅を続ける。考える。自由である。生きている。

PSPが僕らに残したモノを、今思い出してみる

ども、Mistirです。
※今回はゲームを少しでもする人向けの記事です。






……はぁ。


あー……
買えない。



買えない……





買えないんだよおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!








Switchを買わせろよおおおおおおおおおおおお!!!!!!

 

 

 

 

 

 

 

特に意味のない前置き

 

 

 

 

 

うわああああああああああゼルダやりたいよおおおおお!!!!!!

 

 

 

 

何!?????
近所にSwitchの在庫が残ってるだと!!!!!!!





買ってやるぜええええええええええええええええええええええええええ!!!!!!







オラアアアアアアアアアアアアア!!!!!!





ついに買えたぞおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!








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僕はね。
ゲームがしたかったんですよ。
ゲームが。
うん。








まぁ、とにかく。
Switchの話でもVitaの話でもなく、PSPというハードの話です。

あの頃の未来に僕らは(JASRACが来るのでこれ以上いけない)

昔はかなりのゲーマーだったんだけど、最近はめっきりゲームしなくなっていた。
それでもゼルダBOWは凄く魅力的で、どうしても欲しくなっていた。 

ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド

ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド

 

というか、最近は物凄く物事に対するやる気を失っていて、久々にゲームでもして気分転換すっかな、という感じだったのだ。

とはいえ、なかなかSwitchは買えない。
ふらふらとゲームショップを巡っていると、なんだかVitaもいいな、と思えてきた。 

PlayStation Vita Wi-Fiモデル メタリック・レッド (PCH-2000ZA26)

PlayStation Vita Wi-Fiモデル メタリック・レッド (PCH-2000ZA26)

 

 
高校の頃大分やった『空の軌跡』のリメイクをやるのもいいし

英雄伝説 空の軌跡 FC Evolution - PS Vita
 

うたわれるもの』の続編も凄くやりたかった。

あとはディスガイアがあれば延々遊べる。 

魔界戦記ディスガイア3 Return (リターン)

魔界戦記ディスガイア3 Return (リターン)

 

  

魔界戦記 ディスガイア 4 Return
 

あと、噂に聞きつつもやったことがなかったコレとか。 

閃乱カグラ SHINOVI VERSUS -少女達の証明- (通常版)

閃乱カグラ SHINOVI VERSUS -少女達の証明- (通常版)

 

結構やりたいゲーム多いなって。

で、とりあえず本体買いました。

色々と驚いた。
その全てが、あの頃僕がのめり込んだPSPの、その「未来」にあった。

 

PSPより優れた機能。PSPより優れた音質、画質。
使いやすさ。スマホ的機能との統合。
そしてとても軽い。


僕の知らない間に、僕の知っていたPSPが過去になったんだな、と。


さて、いつもどおり前置きが長くなってしまったが、そろそろ……
PSPの話をしよう。

PSPという革命

僕が中学二年か三年の頃だ。
あの頃、世界は核の炎に包まれていた。




というのは勿論嘘だが、ゲーム業界には確実に一つの「爆弾」が落とされていた。
まさに、「社会現象」。
おとなもこどももおねーさんも、みんなそのゲームにのめり込んだ。
そう。

 




モンスターハンターポータブル 2nd

モンスターハンターポータブル 2nd

 

 





「モンハンP2」だ。

厳密にはモンスターハンターポータブル初代もスマッシュヒットだったのだが、このポータブル2ndはそれすらも凌駕した爆発的な大ヒット作品だ。

誇張抜きに「みんなが」モンハンをやっていた。

僕もそうだ。
「みんな」を追いかける形でPSP本体とモンハンを買った記憶がある。
延々と友達の家でやってた。

そう、あの頃PSPは「モンハン専用機」だった。


ちなみに僕のPSPは周りの友人より遅れて買った2000型だった。


美しい、うっすらとしたパープルが誇らしかった。
今となっては、中古品が3000円で買えてしまう。


そう、今となっては。


……あの頃は、違った。


友達はみんなPSPを宝物のように大事にしていたし、僕もそうだった。
モンハンというゲームが中学二年生の僕にとって、人生そのものだったから……というのは一つの事実だ。

だが。
それだけでは足りない。


あの頃、PSPは本当に……
「未来」だったのだ。

そもそも、ソニーPSPをただの「ゲーム機」として売っていたわけではない。

dic.nicovideo.jp

しかし、ゲームだけではなく、UMDビデオ1プレイヤーとしての動画再生機もある。それに加え2007年に発売されたPSP-2000メディアプレイヤー、外部出が強化されたためその用途のために買うユーザーも多かった。

できることならもっとたくさんの「PSPがメディアプレイヤーだった」ことの証明になる記事を探したいところだが……

その必要もないだろう。

簡単な話だ。

僕自身にとって、PSPがまさに総合メディアプレイヤーだったのだから。

厳密に言えば、「ゲームを中心とした、いろいろな事ができる『夢のマシン』」
あの頃の僕らが考えうる「ハイテク感」を全て詰め込んだ、『未来』そのもの。

買い被り過ぎだと思うだろうか。
大袈裟だと思うだろうか。
否、自身を持って断言しよう。

この気持ちは確実に、絶対に、「中学二年の頃にPSPとモンハンを買ってもらった、今社会人として頑張ってる奴ら」には、……
絶対に、同意してもらえるはずだと。


ある意味では当然だ。
だって、PSPの直前って……
大体の人はゲームボーイアドバンスですよ。

 

ゲームボーイアドバンス ミルキーブルー【メーカー生産終了】

ゲームボーイアドバンス ミルキーブルー【メーカー生産終了】

 

 それか、こっち。 

ゲームボーイアドバンスSP プラチナシルバー【メーカー生産終了】

ゲームボーイアドバンスSP プラチナシルバー【メーカー生産終了】

 

稀にこっち。

ゲームボーイミクロ (ファミコンバージョン) 【メーカー生産終了】

ゲームボーイミクロ (ファミコンバージョン) 【メーカー生産終了】

 

 予め言っておくと、アドバンスはゲーム機としては確実に「名機」です。

これなんかもう無限に遊べるし

バトルネットワーク ロックマンエグゼ3

バトルネットワーク ロックマンエグゼ3

 

僕はこのゲームとか延々と遊んでた。

マリオ&ルイージRPG

マリオ&ルイージRPG

 

あと、アドバンス時代の有終の美を飾ったこのゲーム。 

MOTHER3

MOTHER3

 

どれもこれも素晴らしい。

だが、それを差し置いてもPSP「ゲーム機としてのラインを軽々飛び越えていった感」には届くものではなかった。
この「ゲーム機としてのラインを軽々飛び越えていった感」は、はっきりと言ってしまえばアドバンス、もっと言えばPSPと同時期に発売されたニンテンドーDSには全く無かった。
ゲームボーイカラー→アドバンスへの移行期も物凄く感動したし、ニンテンドーDSは「老若男女問わず出来る」っていう優しさで別方向から売れたわけだけど、それはまた別の話。


とにかく、あの頃の僕らにとってのPSPは、まさに……
「未来に繋がるデバイスだったのだ。

要するに。
こいつさえ持ってたら無敵だぜ!!!
感が半端なかったわけだ。

音楽も聞ける。

動画も見られる。
どこにでも持ち運べる。
どこでもモンハン出来る。
なんかよく分からんけどネットもできるらしい。
最高じゃないか。

ちなみに僕の家にはパソコンがなかったので、友達の家にCDを持って行ってお願いしてPSPに入れてもらっていた。ありがとう友よ。


 

さあ。
そんな無敵の、ハイパーメディアプレイヤー、万能のハイテクマシン。
一人一台持ってるのが当たり前、そんな未来が来たか?









……。






来なかった。





何故だろうか。
何故、これだけ完璧なデバイスが、僕らに定着しなかった?




もうお分かりですね。








もっと完璧なデバイスが来ちゃったんですよ。













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iPhone - Wikipedia



そう。
時代が、良すぎた。
あるいは……
時代が、悪すぎたのだ。




今となっては、PSP「ゲームには特化した、とても不便でやたらデカい劣化スマホに過ぎない。
それが全てだ。



それでも。
僕ははっきりと覚えている。



僕は初めてiPhoneを手にしたとき、「とんでもなく『便利な』モノを手に入れてしまった」と、そう思った。
大いに感動した。


だが。


PSPが僕にくれた感動には、遥かに及ばなかったと。


何故だろう?

僕の「あの頃」

あの頃、僕にとって世界はゲームだったし、ゲームが世界だった。
それは大袈裟でもなんでもない。
ゲーム以外にも好きなものはあったけど、自分のアイデンティティとゲームはあまりにも密接に結びついていた。

筋トレ好き人間がジムに通うように。
仕事人間が会社に通うように。

ゲーマーは、ゲームをするのだ。

楽しいとか、楽しくないとか、そういう話ではないのだ。
とにかく、ゲームをするのだ。

そんな僕に、「ゲームを中心とした、なんでも出来る高級デバイスが与えられたら、そんなもん神様のように崇めるに決まっている。

いや、違う。
「神様のように」じゃない。PSPこそ「神様そのもの」だったんだ。

一方で、iPhoneは……
ものすっっっっっっっっっっっっっっごい便利になったガラケーだった。


勿論iPhoneはあらゆる面でガラケーを超えていた。
でも、今思うと……
iPhoneガラケーの延長線上にあったと思う。
特に僕はガラケーで音楽聞いてたし、ガラケーでネットを閲覧しまくっていた。


一方でPSPは、どこの延長線上にもなかった。
魔物のような存在感を放っていた。

少なくとも、あの頃ホントウの意味で「中二」だった僕にとっては。



……いや。


もしかすると、これはただの「美化」かもしれない。
かつての思い出を、中二の僕にとっては超高級品だったPSPを、ただ「神格化」してるだけなのかもしれない。



これがもしかすると「老害思考」なのかもしれない。



でも……
何故か、伝えたかったのだ。
僕らにとって、あの頃のPSPがどれだけ輝いた存在だったのか。




……今、僕らはPSPの、その延長線上にあるVitaを、誰もが楽しめる。
64ギガのメモリも買った。

ゲームもPSPlus加入時の遺産含め、ダウンロードしまくっている。

とりあえず今メインでやってるのはこれ。 

STEINS;GATE 0 - PS Vita

STEINS;GATE 0 - PS Vita

 

オカリンに感情移入しすぎてとても辛い。
※分かる人にしか分らなくてごめん


とにかく。
幸せな話じゃないか。
今は今で、確実に幸せなのだ。

あの頃はあの頃で、幸せでありながら不幸であったように……
今も今で、不幸でありながらそれなりに幸せなのだ。


お読み頂きありがとうございました。
ではまた次の記事で。