Minakami Room

旅を続ける。考える。自由である。生きている。

趣味に別れを告げるとき

こんにちは、Mistirです。

……今、バイクを売ろうかな、と考えてる。
僕は毎週、可能な限りバイクでひたすら色んなところを走ってる。
時折土曜にはライダーハウスやらネカフェやらに泊まって、日曜に帰るようなこともやってる。

 

今日もそうだった。
富士山近辺を一周して、なんだか帰るのが面倒になってきたから、山梨の国道沿いのネカフェに泊まって、北方向へ帰っていた。

……急に、思った。
マズイぞ、これは……と。


なんだか、バイクに乗ることの意味が自分の中で「趣味」の段階から「人生のタスク」に叩き上げられてしまった気がするのだ。

「自分の人生を『バイクで充実させるぞ』」ではなく。

「僕の人生は『バイクに乗ってさえいれば』充実してるのだ」というように。

「充実してる人生を送るために」バイクに乗る。
これって、読み替えれば趣味が「タスク」になっちゃってるということだ。

これはマズイ。非常にマズイ。
「タスクになった趣味」は、容易に書き換わる。
「その趣味に取り掛かれない人生なんて、カスだ」というように。

さらに一方で……
「タスクになった趣味」は、インフレする。

ここは前に行ったところだから、この程度だと意味がない。もっと遠くへ。そのために高速道路を使おう。ネカフェに泊まったら疲れが取れない。民宿に泊まって日曜も走れるようにしよう。
……お金が幾らあっても足りない。

でも、それでもお金を使うのだ。何故か?
つまり、こういうことだ。
「それが充実してる人生の証明なのに、むしろ何故お金を渋る必要があるのだ?」

皆さんも自分の趣味を考えてみて欲しい。
自分の人生を充実させるためのその趣味は。
「自分の人生の充実に必要不可欠な要素」に、変貌していないか?

そうなってくると……
「それ」を摂取しなくては生きていけないという意味で、趣味は「ドラッグ」と同義だ。
依存と同じなのだ。

さて、バイクの話に戻ろう。
他の趣味なら「とりあえず」一旦離れればいいだろう。
だけど、バイクは「とりあえず」離れてるウチにもお金を消耗していく。
駐車場代、保険料、そしてローン……

一応、僕はまだ社会人二年目の極貧エンジニアなのだ。
……余裕はあまりない。

……とりあえず。
バイク売って、ロードバイクに乗り換えようかな……
そしたら、趣味としてインフレしたとしても自分の身体に鞭打つだけだから、少なくともバイクよりは出費はマシだろう。

……でも。
ああ、わからない。
それでも!!!!!
僕はバイクに乗るために生まれたのではなかったのか!!???

とりあえず、バイクがあったからこそ知ったこと、バイクが会ったからこそ出来た思い出が……多すぎる。
気楽に手放すには、ちょっと重すぎる……

もう少しだけ、色々と考えます。

ではまた次の記事で。
お読み頂き、ありがとうございました。

【おまけ】
今週末のツーリングまとめ
山中湖から望む富士山

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青木ケ原樹海を切り分けるように進む国道139号線

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光が射し込む本栖湖

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石原裕次郎が骨折の療養に訪れたという、下部温泉

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下部温泉郷奥の集落と、その集落の中にある国の指定文化財、門西家住宅

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鳴沢氷穴。入場料350円

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このあと、小菅村のヤマメを食べて帰りました……