Minakami Room

旅を続ける。考える。自由である。生きている。

【確定申告】IQ3くらいのフリーランスでもわかる複式簿記

独立するぜええええええ!!!!!
仕事辞めたぜえええええええええええ!!!!!!




経費処理わかんねえええええ!!!!





無職だああああああ!!!!!!

 

 

 

 

そうなる前に


どうも、フリーランスエンジニア兼ブロガーです。

フリーになろうと思ったら最初の壁が税金と青色申告……言い換えれば複式簿記ですよね。
僕も独立してからしばらくノリだけで記帳してたんですが、だんだんノリだと耐えられなくなってきました。

複式簿記……まぁ、要するになんか……売上があったら右に書いて、経費がかかったら左に書いて……

なんやねん!なんでお前は左なんや!わけわからんわ!!!!

よっしゃ!
ちゃんと勉強するやで!!!

www.freee.co.jp

 

簿記には「資産」「負債」「純資産(資本)」「収益」「費用」と簿記には5つのグループ分けがされています。
それぞれの増減(もしくは発生と消滅)を借方・貸方に記したものが下記のとおりです。

現金などの資産が増える場合は借方につける、資産が減る場合は貸方と覚えておけば問題ありません。それに伴い勘定科目は様々あり、それぞれの勘定科目を使って仕訳する必要があります。 

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ワイ20文字以上の文章読めんから表だけ見るわ。

とりあえず……右上から見ていこか。

1行目。
「資産が減る」。

悲しいなぁ。

悲しいことがあったら右なんやな。
完璧や。

2行目。
「資本が増える」
……



嬉しいいいいいいいいいいい!!!!!!





あああああああああああああ!!!!!やったあああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

 

 

 

 

 

 

簿記分からへんわ、フリーランス辞めよ。

 

そうなる前に (2回目)

備忘録も兼ねて、真剣に「IQ3くらいでも分かる複式簿記の基本」ということで書いていこうと思います。
まあIQの平均は100だそうで、一般人の1/30以下の頭脳だとさすがに厳しいかもしれないけど、可能な限り頑張ります。


はじめに

早速で申し訳ないけど……
複式簿記でどうしても……どうしても、覚えてもらわないといけないことがある。

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これだけは本当に覚えてほしい。本当に申し訳ない。

借方?贅沢な名だねぇ。
お前なんか「ひだり」で十分だ!!!


右にあるものが増えたら、右に書く。
左にあるものが増えたら、左に書く。

右にあるものが減ったら、左に書く。
左にあるものが減ったら、右に書く。

ややこしい……
だけど、どうしても必要なんです。

複式簿記ちゃんと勉強したことある人なら「費用と収益は……?」ってなると思う。
けど断言する。
これだけ覚えてたら、その2つは覚えなくていい。

だけど、↑の表だけはいくら避けたくても覚えてもらわないといけない。
これはどちらかというと「定義」に近いもので、スタート地点だ。
これ以上簡単に考えることがどうしてもできなかった。
「右はバーチャルなもので、左はリアルなもの」
……とかっていうふうに考えたけど、どうしてもどこかで矛盾してしまった。
だからどうしても丸暗記が必要だ。

ただ、
どうして左と右に分かれてるの?
っていうのはなんとなく分かるだろう。
「しさん」「しほん」「ふさい」の意味が(国語的なレベルで)分からない人は辞書で調べよう。

帳簿的な意味で言えば……
「資産」は、「今持ってるもの全部」とほぼほぼ言い換えられる。
借金が9999兆円あっても、それは資産だ。

「負債とちゃうの?」と思ったあなた、正しい。

借金は負債であり、資産だ。
今は意味がわからなくても大丈夫。

例えば、預金残高が5000兆円だとしよう。
そして借金が4999兆円9999億9999万9999円だとしよう。

この場合、
資産は5000兆円
負債は4999兆円9999億9999万9999円、
資本は1円である。
(資本、というより「純資産」といった方がイメージがつきやすいかもしれない。基本的に同じ意味だ)

資産は負債と資本(純資産、自分の資金の意味)の合計。

これだけはどうしても必要になってくる。

これがあるおかげで……
結局、その事業者が「借金しまくってお金があるように見えてるだけなのか、ガチで懐に余裕があるのか」が分かるのだ。
逆に言うと、右と左に分かれてないと「結局お金5000兆円あるしめっちゃ金持ちなのでは?」的な勘違いをしてしまうわけだ。

だけどフリーランスの確定申告のためにはそこまで理解する必要はない。
多分まだまだわかりにくいと思う。

こんなときの具体例だ。
実際のフリーランスブロガー、IQ3くらいのMくんの独立を例に話を進めてみよう。

あるフリーランスブロガーの(99%)実話


ワイ「よっしゃ明日から独立するか」

ワイ「さっきMくん言うたのにワイ言うてるやん……

ワイ「ちなみにこの記法は通称『ワイ記法』っていうんや」

ワイ「それはそうと、事業用口座も作ったし、独立準備完璧やで。個人事業主は事業用口座とプライベートの口座分けるのは基本やからな。
さて、退職金の200万円が辞表出して3秒で振り込まれたから事業用口座に全額突っ込むで。実際の退職金は1/10もなかったで

ワイ「さて、と。あの怪文書で有名なブロガーが書いた気持ちの悪い表があったな」

※怪文書

mistclast.hatenablog.com

※宣伝終わり

ワイ「この表や」

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ワイ「200万は純粋なワイの資産、純資産……言い換えたら資本やったな」

ワイ「事業用口座のスタートは0円、そこから資本が200万円増えた」

ワイ「だから右に200万円って書くで。右に……資本金……じゃなくて、個人事業主の場合は『元入金』やな。元から入金するから元入金やな(適当)
で、左側に『普通預金』っていう資産が増えた、ってことを書くわけやな」

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ワイ「MFクラウド使って入力してるで。余談やけどフリーランスの会計ソフトはfreeeとMFクラウドが有名で、freeeは複式簿記知らなくても入力できる分、独自の仕様を覚えないといけないって聞いて、シンプルに複式簿記で書けるMFクラウド選んだやで。お金は貰ってないでマジで

ワイ「よっしゃ頑張るで」

〜1ヶ月後〜

ワイ「あああああああああ!!!!!Macがほしい!!!!!!!Macbook Proがほしい!!!!!!!!


ワイ「クレカで買ったれ。どうせ全額経費や!!!!」
※プライベートで折半してる場合ちゃんと按分しましょう。
 
ワイ「ん……何々?190万円やと!!!!!?????
※Mくんの住んでいる世界線はこの世界と少しズレてます。

ワイ「しゃーない、クレカなら買える。もう一回表を確認するで」

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ワイ「ってことで買ってきたから仕訳するで。ほんまは固定資産云々でややこしいけど、この世界に固定資産とかそういうややこしいものは存在しないとして考えるで。とりあえず、『Macはワイの資産』や。100円で鉛筆買おうが、1000円で本買おうが、それはワイの資産なんや。資産が増えた……クレカで借金して……つまり、負債が増えて資産も増えたんやな。クレカで払ったときは『未払金』を使うで。PCは『工具器具備品』やな。この辺り何を選んだらええかってのはググろうな
 

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筆者「なお、経費は普通『資産』扱いではなく『費用』として扱われますが、本質的には同じ意味で考えてOKですよという意味で『資産』という表現を使いました」

ワイ「誰やお前」

〜さらに1ヶ月後〜

ワイ「クレカの支払日が来たで、何度でも表を確認するで」

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ワイ「『未払金』っていう『負債』を減らすために、普通預金っていう『資産』をガタガタ減らして支払うで

ワイ「負債が減るから左に書いて……資産も減るから、これは右……」

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ワイ「なんか……ここまで書いて気付いたけど、『片方をちゃんと解釈すると、もう片方がきっちり帳尻取れる』ようになってるなぁ……これ滅茶苦茶すごくないか?考えた人IQ1億くらいあるやんけ

ワイ「それはそうと、今日は月末や。今月のブログの売上が確定したで、どれどれ……」


ワイ「300円や。ワイなんで独立したんやろうな。……まぁ、この売上は来月20日に支払われるで」

ワイ「さっきの表や。……ん?」

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ワイ「売上、どこにもないやん。まだ入金されてないから預金も増えてないし……」

ワイ「アレ?複式簿記って欠陥品なん?……いや、考えるんや……ワイが『今月末』手に入れたものはなんや?」

ワイ「……」


ゴゴゴゴゴゴゴゴ……


ワイ「そうか……」

「権利ッ!!!!もし20日になっても俺に『金』が支払われないならばッ!!!この世の果てまで追い詰め、『恐怖』を与えてでもッ!!!何が何でも支払わせるのだという、『権利』をッ!!!俺は!!!!手に入れたんだ!!!!!!

ワイ「この権利は……一種の……『資産』ッ!!!!

ワイ「ということはこの権利について左側に書けばええんや。右は帳尻合わせるために適当に『売上高』にでもしとこ。ちなみにこの権利の名前は『売掛金』っていうらしいで」

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〜20日後〜

ワイ「なんとか霞だけ食って20日間生き延びたで。この世の果てまで追い込む必要もなくちゃんと事業用口座に300円入金されたわ」

ワイ「300円払わせる『権利』……『売掛金』っていう資産を失って、その代わりに『普通預金』に入ってる『お金っていう資産』が増えたで」

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ワイ「これで一日一本うまい棒食って1ヶ月生き延びれるな!!!!!」

ワイ「ん?なんかメールが来たで……『Twitterで"女の子と子作りbot"とかいう気持ちの悪いbotフォローしてる人間は気持ち悪いのでアフィリエイトの権利を停止します』……」
※前回記事参照

mistclast.hatenablog.com

 
ワイ「(フリーランス) やめさせてもらうわ!!!!!!」

 

 


いかがでしたでしょうか?

これで簿記1級くらい取れますね。
頑張ってね。

それはそれとして、今freeeの記事を再読してみて……

www.freee.co.jp

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少しでもこの表がわかるようになったら僕の目的は達成されたと思います。
あと一人でも「経費精算が怖いから独立なんてありえない」って人……例えば、かつての自分みたいな人が救われたら嬉しいな、と。

フリーランスにとって記帳はハードルではなく日常ですが、ガチで↑のノリでなんとかなるので頑張りましょう。多分。
俺たちの戦いはこれからだ。

お読みいただきありがとうございました。
ではまた。


 

悪いヤツより馬鹿の方が悪い(こともある)

心境変化のご報告

ブログが書けなくなったと言ったな。
アレは嘘だ。

mistclast.hatenablog.com


……というのは嘘で、考えすぎていたのは本当。
だけど悩むことすらなんだかバカバカしくなってしまった。

ブログなどという一種の思考的排泄物は、書きたい人が書きたいように書き、読みたい人が読みたいように読む。
それだけの話だろう。


知ったことか。
グダグダ言ってる暇があるなら書け、そしてイ○ダ○ヤトの如く稼げ、そして高知に移住しろ。
そして東京に戻ってこい。
今の俺のブログ収益はエンジニアリングの売上の1/100以下だぞ。悲しいぞ。

もう体系的かどうかなんて前より気にしないことにした。
好きにさせていただく。

ということで、最近ずっと思っていたことを書きます。

 

悪いヤツより馬鹿の方が悪い(こともある)

バカとつき合うな

バカとつき合うな

 

 

僕は割と(共感できないことも多い、という前置き付きで) ホリエモンのファンであることを公言していて、以下の記事ではホリエモンについてかなり引用している。 

mistclast.hatenablog.com

 一方、キングコング西野大大大御大閣下超先生に関しては、以下の記事で絶賛のエールを送っている。 

mistclast.hatenablog.com

……まぁ。
一時期は西野サンとか、まぁその辺りの「戦法」……

①的外れな炎上バンザイなことを言う

②「俺は挑戦したから批判されてしまった」的なロジックにすり替える

③信者を増やす

①に戻る

という無限ループ、端的に「極めて不快」って血気盛んに批判してたわけだけど、最近は「まぁそれもファンの人らが楽しければいっか」くらいの考え方に変わってきた。
もちろん肯定はしないけど。

ちなみにホリエモンも上記の戦法を使ってる……ように見えて絶妙に使っていないってのが僕の解釈。
上記の戦法を使えるほど器用な人に、こんな美しい文章は書けない。

rocketnews24.com

お前死んだ方がいいよ。肉の写真をアップしてるのはインスタで和牛を広めたいからってんの見てわからない? お前クソ? 

 「お前クソ?」は極めて美しい日本語として後世に広めていきたい。
多分僕は使わない。

閑話休題。

実は僕は上記の『バカとつき合うな』は読んでいない。
「へぇ〜世の中は周りが馬鹿に見える人がこんなにも多いんだねぇ〜大変だねぇ〜」的な感じで斜に構えて見ているし、それは今も変わらない。

第一、他人を馬鹿呼ばわりするのは大抵、馬鹿なのだ。

「バカっていうやつがバカなんだ!」という幼子の叫びは極めて本質的だ。

例えばホリエモンは、新幹線に乗っている時に「席を倒していいですか?」と聞いてくる人間を「自分の時間を奪ってくる人間」として蛇蝎のごとく嫌ってる。

多動力 (NewsPicks Book) (幻冬舎文庫)

多動力 (NewsPicks Book) (幻冬舎文庫)

 

 

時間革命 1秒もムダに生きるな

時間革命 1秒もムダに生きるな

 

どっちの本にも書いてるくらいには嫌ってる。

僕としては声をかけてくれると「丁寧な人だなー」と思いつつ、「みんなが勝手に倒すようになれば気楽なのになー」とも思うから、ホリエモンの発想もわかる。
だけど「声もかけずに席を倒すなんてバカだ!」という考えも、賛同するかどうかは別にして突飛な発想ではない。
確かなことは、良いオトナがそうそう他人をバカ呼ばわりなんてするもんじゃない、ってことだ。
ホリエモンみたいに怒りはその場で発散させてバカと叫ぶのもたまには悪くないかもしれない、だけどメリットよりデメリットのほうが多分、大きい。

結局のところバカなんて相対的なものだ。

以上。


ここまで、極めて当たり障りのない話。

ここから。

上記を全て踏まえた上で、「絶対的なバカ」について語らせてほしい。
賛同するかどうかは皆さん次第です。

「絶対的なバカ」、それは……

 

 

 

 

 

混雑している電車で奥にスペースが空いているにも関わらず入口付近に陣取る奴ら

はい、↑が全てです。
こいつらはバカです。
もう本物のバカです。
きっと脳みそが無いんですね。きっと。
こう言ってやりたい。「お前クソ?」と。

僕はもともと埼京線という日本最凶クラスの最低最悪路線沿線に住んでいた。
30分遅れはザラ、毎日満員御礼、時間通りに着けばびっくり。
そんな路線だった。

奥に詰めるのは当然だけれど、それでも奥の人間はやや甘える。
「もうひとり入れるじゃん!」っていう隙間を作ってしまう。

……まぁ、それは仕方ないかもしれない。
「キッチキチに詰めろ!!!」とは思うが、甘えてしまう気持ちは分かる。人間そこまで厳しくは生きられない。

一方。
最近、僕は東横線沿線に引っ越した。

家を出るのが遅くなったおかげでもあるが、混雑具合は滅茶苦茶マシになった。
さすが中目黒付近、草でも食わせておけばいい埼玉県民の住む埼京線沿線とは次元が違いますわ、オホホ。

一方。


「お前らクソ!!!!?????」


と叫びたくなるくらい、電車の入り口に渋滞ができる現象を何度か見かけた。
一番ひどいときには「こんなスペースがあったら人が住めるぞ!!??」と言いたくなるようなスペースができていた。

僕はこんなとき、迷うこと無く人混みを強引に押しのけて奥に入る。
もちろん「なんだこいつ?」的な感じの目線で見られる。

「周りは入り口の渋滞で我慢しているのに、一人他人を押しのけようが奥に入ろうとする僕」は、「悪いやつ」かもしれない。

一方、「入り口の渋滞にとどまることを甘んじて受け入れる」だったり、「そもそもその原因を作る」人間は、断言してもいい、「悪いやつ」ではない。

「奥に行きたいやつらの邪魔をしてやろう、俺が道を防いでやろう、ゲッヒッヒ」なんて思ってたら、そりゃ悪い奴だ。確実に、悪い奴だ。
だが朝の電車でそういった発想から奥に進まない奴はいないだろう。

じゃあ奴らはなんなんだ?

奴らは。

頭が悪いのだ
とても頭が悪いのだ。
本当に、頭が悪いのだ。


可愛そうに。
きっと教育を受けてこなかったんだろうなぁ、
自分が一歩奥に進めば誰か他の人が楽になると、そういう発想が身につくような教育を受けられなかったんだろうなぁ。
かわいそうだなぁ、哀れだなぁ。

僕はそういう教育を受けていたのかとか、そういうのは別にして……
少なくとも僕は「悪人」だから、そして埼玉県で草食って生活していた人間だから、嫌な顔されてもグイッと押しのけて奥に入る。

結果何が生まれたか?
頭の悪い彼らに嫌な顔をされて、その結果……

一人分、誰かが電車に入るスペースが生まれるのだ。

これは世界にとっては悪か?善か?
少なくとも僕は、善だと思う。

僕の悪行によって、世界に善が生まれたのだ。不思議だなぁ。


「電車の奥のスペース」のこと

バカを徹底的にバカにしたかった、というのもあるのだけれど、長々語って一番語りたかったことは実はバカのバカさ加減ではなく……

「電車の奥のスペース」についてなのだ。

「悪意のないバカ」が全力で防いでいるそのスペース。
そこに入るには、「悪意のないバカ」に迷惑がられながら、ぐいっと入るしかない。
その結果、ぐいっと入った人間は快適なスペースに入れて、次に入ってきた人間にとっては「僕が甘んじて入口付近に囚われていたら消費されていたスペース」が与えられる。

これ、ものすごく世の中のメタファーに見えませんか?

僕はそういうことをずっと考えて、最近は確信に近付いている。
世の中そういったスペースまみれだ。

もちろん、「悪意のないバカ」の中には天才も秀才もいるだろう。
東大卒も経営者もいるかもしれない。
結局「悪意のないバカ」っていう概念も一種のメタファーで、これだけエラソーなことを書いてる僕も多分、なんらかの領域では「悪意のないバカ」に過ぎないのだっていうことに関しては、ちょっとした言い訳として書き留めておきたい。

お読みいただきありがとうございました。
ではまた。

ずっとブログを読んでくれている皆様へ

改めまして、"Mistir"です。
改名するかもしれませんが、とりあえず今はMistirです。

ウジウジ考えてる期間が長くて、ブログにコメント頂いても全然返信できなくなってました。
今後は……頑張ります、多分……。


今後どうなるかわかりませんが引き続きよろしくお願いいたします。
ざっくばらんにメルマガみたいなノリで書こうと思ってるので。

余談:さらに近況

戻ったり入ったりしてるTwitterだけど、また戻ってきた。
そもそも絵とかアニメとか、そういった趣味から始めたTwitter。
未だに二次元のセクシュアルな絵がTLを埋め尽くし、暗いテーマが流れてくる。
一方で……

やっぱりなんやかんやブログ続けるなら必需品だよなぁ……フォローまた外してビジネス寄りのアカウントフォローするか……畜生マジでメンヘラ的なことしてんなぁ……

などと、ウジウジ考えている。

そういえば最近誰フォローしてたっけな……半月以上Twitter見てなかったしな……
どれどれ。

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俺は頭が悪いのだ

俺はとても頭が悪いのだ。
俺は本当に、頭が悪いのだ。

あばよ!

 

 

ブログが書けなくなりました

最近ずっとブログを更新していないけれど、それは100%自分の内面的な問題に起因する。


自分の中でブログを書く目的がどんどんブレてきている、というのが大きい。

MistiRoomっていうブログを長いことやってきて、実は記事の本数は200強ってところなんだけど、「バズった」と言っていいような記事が10-20本程度あるから、これは打率としては相当高い方だと思う。
言い換えれば「バズる」ことだけを追求するなら、僕はそれなりの精度でバズる記事が書けてしまう。

けれどなんだかそれがバカバカしくなってきたのだ。

バズるために記事を書くことほどバカバカしいことはない。
一方で「俺のブログは別に読まれなくてもいい」と思いながらブログを書くことも同時にバカバカしい。

世間様に公開する文章を書くからには、特別な理由でもない限り、そこには「読まれたい」という願望がどこかに流れているはずなのだ。

それが「世界でただ一人のあなたに」読まれたいのであれば「世界でただ一人のあなたに」向けて書けばいいだけで、不特定多数に向けて書くのであれば、不特定多数から読まれたくて当然だ。
少なくとも僕はそう思う。

それでも、「読まれること」を狙って書くブログは、しんどい。

だからそれに逆らうかのように「好きなことだけを書く」と意識して書くこともある。

そうして分かったこと。

当然だが、誰もMistirという人間の好きなことに特に興味はないのだ。

それはまぁ当然のことなのでどうでもいい。
が、それを自覚した上で「好きなことだけを書くぞ!」と気合いを入れても、どこか虚しくて、すり抜けていく。

しんどい。
妙なしんどさ。

まぁそれは僕のブログに対する向き合い方だけの問題ではなく、最近の僕の私生活に起因する問題でもある。

千葉県に甚大な被害をもたらした台風は、東京には千葉県ほどに大きな被害をもたらさなかったが、目黒区にある僕の自宅の駐輪場を地味にそして的確に通過し、僕のバイクをなぎ倒した。

全治一ヶ月。
微妙に曲がってしまったハンドルは……悩んだ挙げ句、走行には支障がなさそうなので修理せず放置することにした。遠くないうちに買い換える予定だからだ。


無くしてからなおさらわかる。
バイクがなくなった僕は抜け殻のようなものだ。

仕事の方はと言えば、フリーランスとしてエンジニアを続けて半年、まぁ上手くやってる方だと思う。
一方でなんとなく自分はあと数年で死ぬのではないか、というよくわからない焦りがあり、このままでいいのかという漠然とした不安を抱えている。

僕の祖父……
爺さんは知らない間に死んでいた。
婆さんは寝たきりで言葉も発せない。僕のことは分かるようで、帰省して見舞いに行けたのは一度だけだけど、明らかに僕のことを理解していた。
それだけは分かった。

僕も、いつ、そっちに行くか分からない。
まだ覚悟は決まってないし、決める必要もないのだろう、とは思う。

これは一種の傲慢かもしれないが、27歳の誕生日を一ヶ月ほど前に迎えて、もうなんだか色々「終わった」感じを抱いている。

正直、エンジニアとしてメシに困ることは当分無いだろう。
プロのフリーランスとして自分の技術力が十分であるとは決して言えないが、稼ぎ分くらいはしっかりと技術で返せているエンジニアであるつもりだ。
言い換えれば、自分のエンジニアとしてのキャリアは今のところ軌道には乗っている。
その軌道が終わることはない。エンジニアである限りずっと勉強だ。

だけどそれはそれとして、どこか自分の中で「見えてしまった」感があって。
……軌道に乗る、ということは、言い換えれば「それ以外の可能性をとりあえず忘れる」ということだ。
「ルーティーンが始まる」ということだ。

そんな中で、ルーティーンをルーティーンにしないためにこそ頑張るわけなんだけど。

一方で、どこかしら自分の「戦い」のようなものが一段落した感じがある。
それは自分がエンジニアとして数年間働いてきて、地獄に近い光景も見てきたことで得たものなのだけれど……

何が言いたいかというと。
少しだけ、疲れてしまった。
仕事に?
あるいは、何かを発信することに。能動的に何かに参画することに。

だから何も考えず、最近はひたすら映画やアニメを観ている。
空想世界をひたすら自分にインストールしている。

現実逃避と言われても構わない。
僕には、Twitterでバズるニュースを追いかけ、SmartNewsで暗いニュースを読み込み、隣国との揉め事だとかそういったこの世のあらゆる不安を自分に抱え込むことが「現実と向き合う」ことだとは思わないと……それだけだ。
そして僕は仕事に向かえば十分以上に「現実」に向き合っている。

技術を介したコミュニケーションほど気持ちの良いものはない。
そこには不快さがない。偽りがない。揺らぎはなくはないが、大きくはない。

要するに、複数ある「現実」から、インストールする「現実」を選んでいるだけだ。

……
で、そんな日々の中、何かを語れるかというと……
今までのノリでブログが書けるかというと……

うーん……

書こうと思えば、無限に暗いブログは書ける。
でもこれ以上やると手首を切っては同情を求めるような、そんな文章ばかり量産してしまう。それもそれで嫌だ。

今後はバイクのことと旅のこと、アニメのこと映画のこと、技術のこと。そういった自分の「専門」についてひたすら語るような、そういった形に切り替えていくかとか色々と考えている。
あと、Mistirという呪いのようなペンネームとも一度別れを告げるか。
それもやるかどうかわからないけど。

まぁ、とにかく……

僕は語りたい。でも語り方が分からなくなった。
分かるまでもうしばらく悩むことにしようと、今はそう思う。

お読みいただきありがとうございました。
ではまた次の記事で。

 

ClariS『SUMMER TRACKS -夏のうた -』は極めて危険な呪いである

こんにちは、Mistirです。

『魍魎の匣』という小説がある。

文庫版 魍魎の匣 (講談社文庫)

文庫版 魍魎の匣 (講談社文庫)

 

この小説に木場という「中身は無いが頑丈な箱」と自嘲する、そんな不器用な刑事が登場する。
無骨で実直、単純な正義として「敵」を追い求め、時に暴走してしまう……
『魍魎の匣』はそんな木場という男の物語でもある。

木場は愚直で女っ気のない男だが、たった一枚、ある女優のプロマイドを持ち運んでいる。それは恋心というほど大仰なものではない、ちょっとした憧れのようなものだ。

そして、『魍魎の匣』で木場が関わった事件。
その事件には、プロマイドの女優が大きく関わっていてーー

もうしばらく怪文書にお付き合いください

ClariSから検索してこの記事にたどり着いて頂いた皆さん、申し訳ない。
一体何の記事なんだこれは、と思われたことだろう。

なんのことはない。
木場とは僕のことであり、その女優とはClariSのことだ。


……大丈夫、僕はギリギリ正気だ。


ClariSは熱狂的なファンが多く存在する、もはや大物アニソンアーティストだ。
(どこをデビューとカウントするかも難しいのだが) デビューから10年、デビューが早すぎてまだまだ若いにも関わらず大物としての貫禄も十分。
ライブも毎回大盛況らしい。

らしい、というのは。
僕は一度もライブに行ったことがないからだ。

楽しいのだろうなーーと、思う。
だが僕にとってClariSは「よくわからない存在」であってほしいというか。
「正体不明のアーティスト」で十分だ、という、上手く説明できない距離感があるのだ。
一人の「ファン」としてただその曲や世界観に浸るだけで僕にとっては十分。

そんな距離感から、欲張ってさらに近付いてしまったら。

少し怖い。
『魍魎の匣』の表現を借りるとーー
「箱が、開いてしまう」。

箱は閉じておいたほうが良い。

何事も距離を取るほうが良い。
かえって近くよりものごとがよく見えてくる。
これは僕の座右の銘でもある。

さて。
……ここまでネチネチと語る僕は、結局ClariSの何が好きなのか?

上手く言えないが、あの薄幸感と色気あふれるボイスで、明らかに意図的にアルバムに組み込まれているノスタルジックな曲を聴いていると……

今、自分は過去に囚われているのだということと。
そして過去に囚われることは、決して僕固有の病理ではないこと。
それはある程度普遍的なことだ、と。

そう、緩やかに肯定してくれることだと思う。

大袈裟だと思うだろう。
自分ですらそう思う。
そう、思っていた。

だけど。
だけど、だよ。

f:id:Mistclast:20190818173131p:plain

SUMMER TRACKS ?夏のうた?

SUMMER TRACKS ?夏のうた?

 
SUMMER TRACKS -夏のうた- (通常盤) (特典なし)

SUMMER TRACKS -夏のうた- (通常盤) (特典なし)

 

 

このニュー・アルバム。

4曲のカバーソングと、エンディングにたった1曲のオリジナルソング。

5曲。

その5曲は、ここまで書いた怪文書などでは到底追いつけない……表現できない……
何か恐ろしい、途方も無いものが込められている。

ここまでの危険性を……たったの5曲に、その「構成」だけにブチ込んだアルバムを僕は他に知らない。

ClariSのアルバムは構成が見事だ、と僕はずっと指摘している。
だけどこのミニ・アルバムは過去のフル・アルバムと比較しても、最も恐ろしい構成をしている。

……

ここまでお読みいただき、ありがとう。
怪文書はとりあえずここまでにしよう。

結論から言おう。
このアルバムは、危険な呪いだ。

このアルバムは。
僕らを過去に、「あの『夏』に」……
誰もが持つイデアとしての、あの「夏」に……
閉じ込めてしまう。

もう一度言おう。
このアルバムは、本物の、「呪い」だ。

 

解説

ここからYouTuberの公式MVを貼っていくから、アルバムを買わなくても読んでいただくことは可能だ。

だが。
5曲目、オリジナルソング『Summer Delay』だけはYouTubeにはアップロードされていない。

はっきり言おう。
この曲がなければ、このアルバムはアルバムとして全く成立しない。
問答無用の「名曲」を4曲聴けるだけだ。
それでも構わないといえば構わないのだけれど、ここからの僕の話は『Summer Delay』ありきであることはあらかじめ言っておきたい。

だから、まずは一度、ここから読む前に「呪われて」ほしい。
できればリラックスできる部屋で、一度曲順通りに、1曲目から順に聴いてほしい。
この「呪い」を成立させるためには、曲順がとても重要だ。


……
一巡されただろうか。

呪われなかった人もいるだろう。
多分、あなたは幸せな人だ。

呪われてしまった人は……呪われざるを得なかった人は、ぜひここから僕の文章を読んでほしい。
だけど決してその呪いは解かれない。
ただ、それと向き合えるようになるだけだ。

www.clarismusic.jp

 

最初に曲目が発表されたとき、笑ってしまったのは僕だけだろうか?

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1曲目……secret base 〜君がくれたもの〜 原曲:ZONE / 2001年
2曲目……Diamonds 原曲:プリンセス プリンセス / 1989年
3曲目……タッチ 原曲:岩崎良美 / 1985年
4曲目……恋のバカンス 原曲:ザ・ピーナッツ / 1963年

いやいや、いくらなんでもやりすぎだろう!!!と。

一番新しい曲で18年前の曲ですよ。
ClariSがノスタルジックな曲が似合うからって……
もっとやれ!!!!!

とシンプルに思っていたのだけれど、その頃は「曲順」がもたらす意味に気づいていなかった。

まず1曲目。

www.youtube.com


20-30代はもう既にこの曲に「呪われている」人も多いだろう。
聴いただけで泣いちゃう呪いだ。
この呪いは極めて強烈で、思い入れがあるとか無いとか、もうそんな次元を通り越して、「夏のノスタルジア」そのものとして、一種の暴力性を伴って僕らに飛びかかってくる恐るべき呪いだ。

『あの花』というアニメでも主題歌として使われていたけれど、話の展開がどうであれ何であれこの曲の暴力性だけで十分屈服させられてしまう破壊力があった。
 

mistclast.hatenablog.com


そんな一曲からこのアルバムは幕を開ける。

もうこの曲に関して、ClariSの歌声がどうのこうのなんて言うのは無粋だ。
名曲だと語ることすら無意味だ。
僕に言えることはもうない。

2曲目。

www.youtube.com

この曲に至っては僕:26歳の生まれる前の曲である。
そんな曲を僕が語れるのか?
……とか言い出したら4曲目の『恋のバカンス(1963年)』で何も言えなくなってしまう。

カレンの良さを存分に味わえる一曲である。
ClariSの曲は初期メンバー(という言い方が正しいかどうかは別にして) のクララがリードボーカル的役割を務めているものが多いのだけれど、この曲に関しては完全に出だしからカレンが牽引している。

1曲目でしっとりしすぎた心をカレンの元気さが引きずり上げてくれる。
……夏が、始まる。

3曲目。

www.youtube.com


ある意味「アニソンの頂点」に位置する一曲のひとつかもしれない。

そもそも、どう言葉を弄そうともこのカバーは「昭和の曲」のカバーでしかない。
それ以上に言う言葉がないほど……原曲をリスペクトした直球カバーだ。
にも関わらず、ここまでの曲に一切引けを取らないパワーを覚えてしまうのは原曲の良さの為せる技だろう。

そもそも『タッチ』というアニメ自体、「よくもまああんな物語が広く受け容れられたもんだな」と今思うと不思議なくらいドロドロしたシナリオのアニメだ。
詳しくはWikipediaに丸投げするが……

ja.wikipedia.org
主人公「たち」とヒロインの恋路は決着を見ないまま、主人公の一人が物語から退場してしまう。
そりゃまあ編集部もあの展開は反対するわな、と。

そんなアニメのオープニングは、アッパーなテンポの中にとんでもない総量の哀愁を隠れていないスパイスとしてねじ込んだ一曲だった。

愛さなければ淋しさなんて 知らずに過ぎて行くのに
そっと悲しみに こんにちは

しみじみ考えると、これ本来20代が立ち向かえる歌詞じゃないよなぁ……

だからこそ長らく愛されている一曲なのかもしれない。

ClariSが歌うとどうなるか。
語るまでもないけど、「曲に負けてない」どころか薄幸感と色気が原曲を食いかけているある意味とんでもねぇカバーだ、ということだけは指摘しておきたい。

4曲目。

www.youtube.com


1963年。56年前の曲である。

もうここまで来ると「古い」とか「ノスタルジック」とかそういう次元を通り越して、2019年の現代にこの曲を蘇らせていることにただただ感嘆するしかないのだが……

しか、ないのだが。

この2分40秒の曲が、4曲目にあることが、とても重要だ。

1曲目で20-30代の「夏」の象徴『secret base 〜君がくれたもの〜』が期待を裏切らず歌い上げられ、そのしっとり感を吹き飛ばすような2曲目『Diamonds』。
そして誰しもが、それこそアニソンにあまり興味がない人すら知らない人がいないような「哀愁の塊の『懐メロ』」である『タッチ』に「潜り込む」。
そのまま、これまでの2曲分のアッパーテンポを覆すような、賑やかだけれども穏やかなアレンジの4曲目、『恋のバカンス』。

その4曲で、僕らは。
過去に、夏に。
「降りる」。
「降りきる」。

単純に時系列順に並べているだけじゃなく、多分この4曲を順に聴けば。
「夏」あるいは「過去」の……世界観と言うべきか、空気感と言うべきか。
とにかくそういったところに、浸ることになる。
浸りきることになる。
浸りきらされる。

戻れないところへ。



























ーー夏のせい。










5曲目。
その一言から始まるその曲は、平成の向こう、令和の爽やかすぎる……
夏の風のように鮮烈なピアノを伴って、僕らを強制的に「今」に引き戻す。

そうだ。
今は、2019年だ。

あまりにも爽やかすぎる旋律に、むせ返るような哀愁とノスタルジーを込めたこの一曲は、悲恋を省みる曲であり、同時に……

夏を、過去を。
あるいは「あの過去の夏を」「あの過去の自分を」、省みる曲だ。
その現代的な旋律は、「今」歌われているものなのに……

僕らを強引に「今」に連れて行こうとはしない。

4曲、僕らはカバーソングを聴いてきた。
どの曲が最も僕らを「あの空想の夏に」引き連れるのか、それはその人の思い出と年齢次第かもしれない。

だけど、そんな世界に囚われる僕らの罪悪感を。

この曲は恐ろしいことに、全て全て、後ろ向きに肯定してくれる。

あの日々が、あの時が
もう来ないと分かっているのに
八月の夜 夏の果のイマージュ
夢だって、知ってたって
遠い約束、繰り返したまま
記憶の海をまだ泳いでいた

ノスタルジーに、後悔の海に、ただ「降りる」、「潜る」、「漂う」、罪悪感の果てに「揺れる」。
そんな感情を4曲で掘り起こして……

5曲目で、全て「夏のせい」にしてくれる。
それは限りなく甘美で、気怠いものなのに、旋律は徹底的に爽やかで……

……。

こんな危ない構成のアルバム、あってたまるかよ……。

帰れなくなるだろうが、あの「夏」から!!!!

リピート再生していると、余韻に浸るまもなく1曲目『secret base 〜君がくれたもの〜』の再生が始まる。

やばい。
夏が終わらない。
過去が終わらない。

こんなもの。
こんなもの……ただの……呪いだ。
恐ろしい呪いだ。

俺には……俺にはそんな理想の「夏」があったわけじゃない。
なのに……あの「夏」が……
俺を襲ってくる。

俺は今、どこにいるんだ?
どこだここは。今は「夏」なのか?
こんな感情は、誰のせいだ?

















「夏のせい」





「君のせい」



ピアノの最後の音が、声が、夏に鳴り響く。

ClariSのせいだ。
俺の箱を開かないでくれ。これ以上侵食しないでくれ。
全部全部全部全部、ClariSのせいだ……
 

結論

怪文書に付き合ってくれてありがとうな。
愛してるよ。

ClariSを聴こう。
あの夏に閉じこもろう。

SUMMER TRACKS ?夏のうた?

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secret base ~君がくれたもの~

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お読みいただきありがとうございました。
ではまた次の記事でお会いしましょう。

 

 

『ドリキャン!!』読んでくれ!超熱いぞ!全話無料だ!

こんにちは、Mistirです。

「ジャンプしている」。

誰が言い出したか、この形容はジャンプ系統漫画で最高の褒め言葉とされている(要出典)

ジャンプの三大要素といえば「努力・友情・勝利」だが、筆者のここ数年の感覚としては良い意味で「ジャンプしていない」漫画……言い換えれば「邪道チックな」漫画がジャンプ本誌では躍進している気がする。
時代がそういった作品を求めているという側面もあるだろうし、単純に読者層が少し上の層になっている印象を受ける。

例えば。

筆者が「とにかく面白い!騙されたと思って2巻まで読んでくれ!」と主張し続けている『呪術廻戦』

呪術廻戦 1 (ジャンプコミックスDIGITAL)

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 「強いやつは血統でも努力でもない、頭がおかしいやつ」
というブレない論理と倫理観に貫かれる、その価値観で言えば頭がおかしい作者が最強の漫画、『チェンソーマン』

チェンソーマン 1 (ジャンプコミックス)

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などなど。

一方で、いくら邪道チックな漫画が増えたとはいえ天下の少年ジャンプ、最高に「ジャンプしている」漫画もある。

テーマがテーマだけに売れ行きは芳しくないようだが、ここ数年のジャンプで筆者が一番熱かったと思うのは『火ノ丸相撲』、特に高校インターハイ編だと思っている。

火ノ丸相撲 1 (ジャンプコミックス)

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問答無用で「熱い」。
そんな火ノ丸相撲も最終話を迎え、ジャンプ本誌でここまでの熱さの漫画や展開には久しく出会えないでいた。

前置きが長くなった。

そう、出会えないでいたのだ。

出会ってしまった。

その漫画が連載されているのは、誰が言ったか三大要素が「性癖・性癖・性癖と呼ばれて久しい少年ジャンプ+。
エロい漫画多すぎる。それはそれでもっとやれ

そんな少年ジャンプ+に2018年末から連載が始まり……
週2回更新、フルカラーというトチ狂ったペースで2019年8月現在、60話以上連載し続けている作品がある。

そして、今どんな漫画よりも「ジャンプしている」その漫画が……

shonenjumpplus.com


『ドリキャン!!』だ。
なんと2019年8月現在、全話無料である。

この漫画は。
この漫画は、僕らが読みたかったスポーツ漫画そのものだ。

 


『ドリキャン!!』を全力で推す

正直に白状しよう。
最初はここまで熱苦しく面白いマンガになるとは微塵も思っていなかった。

ここ最近の展開は『火ノ丸相撲』インターハイ編決勝並みの熱さがずっと続いている。
……この例え、『火ノ丸相撲』読んでいない人には伝わらないのが悲しい……

とにかく、なかなか見かけないレベルの熱い展開がずっと続いているということだ。

あらすじを見てほしい。

「ドリフトはスポーツだ!」ゆるふわ大学生活を夢見て入学したドリフトの天才・轟輪(とどろきりん)の前に現れた廃部寸前の自動車部、通称シャブ。すべてを賭けた学生たちの青春が今始まる—!!

まあ要するにドリフト版頭文字D + けいおん!みたいなもん……
という印象になってしまうと思う。

序盤の展開に関しては、細かい描写の荒が目について退屈に感じる人も多いと思う。
それに何より登場人物の行動原理が全然掴めない。
多分第一話段階では全員ただの「やべーやつ」としか見えないと思う。

主人公もやたら天才であることは描写されているのだが、いかんせん展開が急だし、感情移入することはだいぶ厳しい。

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いくら可愛い女子大生の「天才」が出てきたところで、熱くもなんともない。
キャラの可愛さと物語の熱さはそうそう両立し得ない。
この作品も、ただ「キャラが可愛いだけ」「『ドリフト』という題材で奇をてらっただけ」の漫画に最初は見えてしまっていた。

ただ……
連載が進むにつれて……


明らかな「凄み」が出てくるッ!



その片鱗がわかるまで20話くらい要するので頑張って読んでほしい。

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この手の漫画の宿命として、やっぱり「主人公が自分で動き始めると急に物語が動き始める」というのはあると思う。
だがこの漫画はとりわけそれが大きい。
その展開まで20話を要するのだ。

作者もおそらくそのあたりから筆が乗ってきているのだと思う。
そのあたりまでを「序章」として、話はどんどん動き始め、呼応するように……画力が上がってくる。
筆が乗りすぎだ。

まぁ要するに、20話まで読めばそこからはドラマが急激に動き始めるので圧倒的に読みやすくなる。

また、序盤で「やべーやつ」でしかなかった奴らの行動原理がしっかりと伏線として回収されるので安心して読んでほしい。
例えば第2話でやべー行動しすぎて読者の大半をドン引きさせた(※コメント調べ) 藤山先輩だが……

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行動原理が説明されるのが第53-54話なのでかなり追いかける必要がある。
だけどそれを読んでからだと第1話の展開も納得できるようになる。

……というか。
54話読んでから1話読むとちょっと泣ける。
構成が見事なのだ。

さて。
ここまで書いてきて、「結局どんな物語なのか?」という説明を、僕はこの記事であまりしていない。
したところで、面白いものではない……
あるいはする必要がない。

なぜなら、この物語は題材がニッチなだけで超王道のスポーツ漫画だからだ。
ストーリーそのものに「意外性」があるわけではない。

だが、それは決して、決して「面白くない」ことを意味しない。

「王道」と「ベタ」は紙一重の存在だ。
迂闊に「ベタ」な展開をされても読者はシラケてしまうだけだ。

でも。
「こういうのが読みたかったんだよ!」と唸らされてしまう、そんな「王道」を同時に僕らは欲する。

断言する。
この漫画は、僕らが読みたかった「超王道」スポーツ漫画だ。

物語が進むにつれて、「ドリフト」という「魅せるスポーツ」と、「主人公の天才性」という2つの要素が、物語の中で高度にシンクロし始める。
それを感じた瞬間、この物語は「熱い」物語を欲していた僕らの心を捉えて離さなくなるだろう。

20話まででいい、一度読んでほしい。
今なら全話無料だ。
週2更新だからどんどん話数が追加されていくが、まだ追いつける。

shonenjumpplus.com

あとは任せた。

お読みいただきありがとうございました。
ではまた次の記事でお会いしましょう。

 

 

世界を埋め尽くす悲しい言葉と、その言葉に背を向けること

こんにちは、Mistirです。

「世界を埋め尽くす悲しい言葉」

こう言った時にゲームみたいな言い回しだ、厨二病だと嘲笑できるなら、それはまだ幸せだと思う。
実際、これは某ゲームのセリフだ。

最近、僕はなるべくインターネットから離れるようにしている。
まぁ離れては戻り戻っては離れを繰り返しているから、今回も
「これでもう二度とネットなんかしないぞ!俺は変わったんだ!」
 などとほざくつもりは一切なく、ただの実験のひとつであるという認識だ。

それでもまた気付く。
インターネットは、悲しい言葉に溢れすぎている。

 

「悲しいニュースです」。
「こういうクソ野郎がいて、私はこうやって復讐しました」。
「拡散希望。こんなクソ野郎がいました」。
「私はこんな酷い目に会いました」。


人は、あるいは僕は。
そういった悲しい言葉に影響を受けないでいられるほど強くはない。

でもそんな僕らの弱さとは逆行するように、悲しい言葉というものはとても「強い」。
インターネットで、楽しい言葉だけを使っていわゆる「バズ」を……特に狙って起こそうとすると、悲しい言葉を使ったそれよりも誇張抜きに100倍は難しい。

それでも、SNSやネットにずっと張り付いて「新しいバズ」を追っていると……
かなり高い割合で「悲しい記事」に巡り合ってしまう。

話は少しズレるけれど、以前泊まった民宿でふとテレビを観ていると、ある企画をやっていた。
具体的に言うとバレてしまうからボカすけれど、要はオーディションだ。
不合格の人間を審査員はボロボロに叩く。
泣き出す受験者もいる。

たとえ審査基準が正論だったとしても、悪趣味だなぁと思った。
その光景は……
「いくら正論だったとしても」
「いくら受験が任意のオーディションとはいえ」、
「第三者である僕の目に映ったそれは」

「パワハラ」以外の何でもなかったからだ。

だけど同時に、その映像からなかなかチャンネルを切り替えられないでいる自分がいた。

そしてふと気付いた。

ああ。

パワハラって。
「エンタメ」なんだ。

もちろん論理の飛躍はある。
より厳密に言おう。

「『正論』にせよ何にせよ、『厳しい世界』みたいなものが提示されて、そこに立ち向かったりする人やそれが叩き切られたり『それに耐えて』のし上がったり、その様子そのものが古典的なエンタメで、『パワハラ』の構図って稀にその古典的エンタメのテンプレートに合致しちゃうんだ」
と。

なんでこんな話をしたかっていうと、僕は前々から「現実が物語を超えてきてる」、別の表現を使うと「物語が現実に浸食してる」っていう話をたまにしているんだけど。

最近「現実」がエンタメとして提供されすぎなんだよね。
それも特に「力のある、悲しい現実」が。
それどころか……

具体例は絶対に出したくないんだけど、「エンタメ」という言葉すら絶対に使いたくないような「悲劇」が、まるで「不条理劇のように」立ち上がってくることすらある。
そんな不条理劇は、本当に、良くも悪くも……主に悪い意味で「パワフル」だ。

「人生」という物語が速度感を伴って流れているときに(比喩ではなく現実で公演されていたり上映されていたりする)「不条理劇」を観ることは、「世の中はそこまで単純じゃない」って事実を僕らに思い出させてくれる。

だけど、もう世の中は徹頭徹尾不条理で、何一つ単純じゃなくなっている。
誰もが知っている。
そんな世界で、悲しい物語や不条理な物語ばかりどんどん提供されて……
後者は別としても、前者:悲しい物語はエンタメとしての性質を兼ね備えてるから、僕らはついフォーカスして、夢中になってしまう。
それが良い結果をもたらすか、悪い結果をもたらすか、そんなことは後回しにして。

「誰も夢中になんかなってない」と思うだろうか。
否。
誰でも経験はあると思う。
「とても辛いことがありました」という「ひどい話」を、指先一本でリツイートしてしまう。
シェアしてしまう。
それは悲しみの再生産行為だ。

それが悪いことだとは言わない、僕も何度もやったことがある。
なんなら、この記事も「悲しみの再生産行為」なのかもしれない。
自覚している。

自覚しているのだ。
だんだん、僕のブログはいつからか「悲しみの再生産」が主軸になってしまった。

でも結局、それが嫌なら「それをやめる」しかないのだ。
欺瞞でもなんでもいい。「幸せな言葉」に埋もれる方が、幸せでいられる。

別に宗教に染まれと言っているわけじゃない。
毎日読み上げるなら、ツイッターでバズるニュースじゃなくて、松岡修造日めくりカレンダーの言葉の方がいい。
それだけの話なのだ。

[日めくり] まいにち、修造!  心を元気にする本気の応援メッセージ

[日めくり] まいにち、修造! 心を元気にする本気の応援メッセージ

 

 

それだけの話なのだけれど……
難しいんだよね。今、ツイッターもSNSもやらないってなると、逆に色々制限されちゃうし。
情報収集の主軸はツイッターって人も少なくないだろう。


それでも僕はしばらく「自分にプラスになる言葉」だけを自分に浴びせたい。

僕のブログのこと、今後のこと

以下、余談です。

「悲しみの再生産」。
僕はそれを書くのが割と得意なようだ。
僕が書いたバズった記事は、たまに明るい内容のものがあるけれど、そうではないものの方が明らかに力を持ってバズっている。


だけど、もうそろそろ疲れてしまった。

それが嫌で「愉快な記事だけ書くぜ!」と思ったこともあったけど、どうやらそれはそれで向いていない。
やっぱり僕は好きなことを好きなようにしか書けないようだ。

だからしばら別のブログでバイクのことばかり延々と書こうかな、と思っている。

まぁ、なるようになるかな。

お読み頂きありがとうございました。
ではまた次の記事で。

 

ヤマカンのブログについて

こんにちは、Mistirです。

キングコング西野の炎上について4000字で語り、

mistclast.hatenablog.com

ブレンディのCMが炎上した件について1万字以上かけて語った僕が、

mistclast.hatenablog.com

ヤマカンの炎上ブログについて語ろうと思う。

ameblo.jp

何言ってるのか微塵もわからない。
ただの怪文書。

テロに至るために高尚な論理はいらない。
テロを肯定するためにも高尚な論理はいらない。
憎しみがあれば人はたやすく虐殺を肯定しうる。

その証明資料であるという一点においてのみ価値がある文章。

本来触れる価値すら無い。
触れる価値すら無いものに触れるメリットはない。
だけどパラドキシカルなことに、触れる価値のないものに一度触れないと触れる価値がないと断言することすらできない。
仕方ないから触れるしか無かった。

怒りを向けることすらもったいない。
途方もなく、もったいない。
失望すら彼に与えるには贅沢だ。

以上。

最近のバイクのデザインに物申す!!!!!!

こんにちは、Mistirです。

突然だけど……
怒っている。
とにかく怒っている。
誠に遺憾である。謝罪と賠償を要求する。

何に怒ってるって。
タイトル通りですよ。
最近のバイクのデザインに、ですよ。

ここからは冷静さの欠片もない主観満載で書かせていただきます。
万人に伝わるとは思っていない。
分かる人にだけ分かればいい。マジで。
なるべくバイク詳しくない人にも伝わるように書きますが、……途中からそんな意識はすっ飛びます。

そして自分で言うのもなんですがこの記事IQ3くらいです。

 

本編

昔の名車を見てみよう。

ゼッツー。誰もが認める伝説のバイク。

bike-lineage.org

 

ja.wikipedia.org

f:id:Mistclast:20190722231914j:plain

ああああああ美しいかっこいいかっこいいよおおおおああああおおおお




次。

カタナ。

bike-lineage.org

ja.wikipedia.org

f:id:Mistclast:20190722232457j:plain

ああああああああああああああああああああああああああああカタナだああああああ!!!!!!!!!
うわあああああああああああああああああああ!!!!!!


ああああああああああああああああ!!!!!!!
あああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!
うわああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!

f:id:Mistclast:20190722232247j:plain


さて。

写真を見ていただきたい。

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f:id:Mistclast:20190722232509j:plain


前後に長い……長方形のデザインをしていることがお分かりだろうか?
いや、今の段階では分からなくていい。

さて。

最近の大型バイクである。
特に「ネイキッド」のバイクに絞って挙げてみよう。
「ネイキッド」はざっくり言うとエンジンがむき出しになっているバイクで、対義語は「フルカウル」だ。

数年前、大ヒットを叩き出したヤマハ・MT-09。

www.yamaha-motor.co.jp

f:id:Mistclast:20190722232800j:plain

……うん。

これはこれでカッコいいと思うんだ。
これはこれで。

次。
カワサキZ1000。

www.kawasaki-motors.com

f:id:Mistclast:20190722233016j:plain

はい。

次。
スズキGSX-S1000。

www1.suzuki.co.jp

f:id:Mistclast:20190722233120j:plain


……

f:id:Mistclast:20190722233157j:plain

うん、まだ長方形だね。うん。


……
ホンダ・CB1000R

www.honda.co.jp

f:id:Mistclast:20190722233317j:plain

……耐えろ、まだ耐えろ。

次。
ヤマハが「ネオクラシック」として売り出したXSR900。

www.yamaha-motor.co.jp

f:id:Mistclast:20190722233635j:plain

www.youtube.com

f:id:Mistclast:20190722233339j:plain
あああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!(憤怒)

つらい。
とてもつらい。

なんで君らことごとくケツばっさり切ってるの。
本当つらい。

いや、あるにはあるんだ。現行車で長方形なバイク。
でもな……

先程「大ヒットを叩き出した」と説明したMT-09は、車重193kgだ。

ここで「長方形デザイン」のバイクを見てみよう。
ホンダ・CB1300。

www.honda.co.jp

 

f:id:Mistclast:20190722233824j:plain


車重274kg

……ネイキッドではないけれど、カワサキ・ZX-14R。

www.bright.ne.jp

f:id:Mistclast:20190722234148j:plain
車重269kg

……。
……もう画像貼るの面倒になってきた……。

まあかろうじて長方形デザインで軽いバイクもあるのだけれど、そういうバイクは大抵パワーが明らかに小さい。
MT-09あたりと比べて一回り小さいとかではなく、3回りくらい小さい。

そんな中、カワサキが颯爽と出してバカ売れしたのがこれ。
Z900RS、車重215kg。

f:id:Mistclast:20190722234530j:plain



……そう、これだよ……
これを待っていたんだよ……。

「ネオクラシックブームだから」売れている、というのはよく言われているんだけど……
Z900RSの何がいいって、長方形なんですよ。長方形。
わかりますか?長方形なんですよ。

そして万を持してスズキが出した新型カタナ!!!!!!

www1.suzuki.co.jp

f:id:Mistclast:20190722234729j:plain

お前本当ブレねえなあ!!!!!!!!(憤怒)

正直「僕の思う最近のバイクの嫌なとこ」全部詰め込んでて絶望しか無かった……

それでもバカ売れしているらしい。
そりゃそうだ。正方形になろうが何になろうが、それでもカタナは圧倒的ブランドで……それでいて。
やっぱり格好いいのだ……。
これはこれで。うん。納得しよう。


……まあ……

www1.suzuki.co.jp

f:id:Mistclast:20190722234929j:plain

↑ワイの愛車も似たようなもんなんだけどね☆
(今度インプレ書きます)

ただ、次のバイク候補はこれだったりする。

www.kawasaki-motors.com

f:id:Mistclast:20190722235146j:plain

KE☆TSU!!!!!!!

そう、バイクはケツである。尻である。尻のボリュームなのだ。
異論は認める。

(余談)
一時期こいつを買おうと思っていたけれど……

www.motomap.net

f:id:Mistclast:20190723000103j:plain

こいつもこいつでデザインは大好きだ。丸っこいのにKE☆TSUのボリューム不足をあまり感じさせないスマートなデザインだと思う。
だけどクッッッッッッッソ速い。
今僕が乗っているバイクもクッッッッッッッソ速く、最近速すぎるバイクに少し疲れてきたから悩んでいるところである。

まとめ

いくらなんでもケツバッサリ切ったようなバイク多すぎるし、前後に長いバイク少なすぎるよ……前後バッサリ切った上で高身長しか乗れないバイクばっかじゃねえかよ……Z900RSが売れたの、絶対に前後に長い(ように少なくとも見える) からだよ……
ラインナップ増やしてくれよ……

いや、わかるんだよ……わかる。性能を追求すると、腰が高くなる。中心に重量を寄せるため、前後に短くなる。
シートは高くなり、低身長な人間は乗れないバイクが生まれる。
わかるんだよ。

だけどさ。
俺はバイク乗りなんだよ。
合理性も何も分かっちゃいねえ、カッコいいかカッコよくねえかしか分かってねえ、頭の悪いバイク乗りなんだよ。
バイクは性能が高いのも大事だけど、何よりカッコいいのが仕事だろうよ。
いくらなんでも……いくらなんでも!!!なぁ!!!!!!!








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昔(のバイク)を思い出せよ!!!!!


お読み頂きありがとうございました。
ではまた次の記事でお会いしましょう。

 

不登校を肯定した上で、ゆたぼんを肯定できない理由

こんにちは、Mistirです。

最近、ブログで語りたくない。
少し人生に燃え尽き気味で何もかも猛烈に面倒くさい。

ネットで話題のことについてならなおさらだ。

いくら語ってもすぐに忘れ去られていく。

そんな中、時折話題になっては消えていく「不登校YouTuber」のゆたぼん。

www.youtube.com


話題にしてはならない。
彼というより、おそらく彼の親は話題を作りたいだけだ。

だけど、彼と彼に対する反応についてどうしても語りたいことがある。
少しだけ聞いて欲しい。

 

僕は不登校を肯定する

彼を批判するコメントで時折見かけたのが、彼の不登校そのものを……あるいは不登校そのものを非難する論調だ。
例えば「本当に不登校の人に失礼」とか。
「不登校ではなく、ずる休みに過ぎない」とか。

だけど僕は、「不登校になる」ハードルは極限まで下げられていいと思う。というより、下げられるべきだ。

理由は主観的な話になるけれど、社会人になって毎日仕事をしている今よりも、あるいは社会人になって毎日仕事をしていて最も辛かった日々よりも、小学校の頃の方が圧倒的に辛かったから……
逃げられなかったあの頃の辛さを今でも思い出すからだ。

何があったかは言わないけれど、僕はたまたま、運良く死ななかっただけ。殺されなかっただけ。
そう思っている。

僕を限界ギリギリまで追いやったのは親であり、学校であり、先生だ。
早熟な人間にも未熟な人間にも極めて平等に稚拙を押し付けるあの空間と、そこに集まる有象無象だ。

……と言うと、僕個人の話に収まってしまうけれど……

そもそも、僕がなぜそれでも学校に通い続けたのか?

理屈で考えても分かるだろう。
大人ですら明らかなブラック企業から逃れられなくて、自死を選んだり、殺されたりする。

子供なら、なおさら。
それは当然じゃないか?

大人ですらブラック企業の閉じた世界を「逃げ道がない」と思い込んでしまうのだ。

いわんや子供が……
決して全てじゃない「親」を、「学校」を、「有象無象」を、全てだと思いこむ。
「この地獄には逃げ道がない」と思い込んでしまう。
ごくごく些細なことで追い詰められてしまう。
自明じゃないか?

キツい言い方だけど、そのことに思い至らない人は。
……よっぽど幸せだったんだろうな、としか思えない。
あるいは、よっぽど想像力がないか。
あるいは、その両方。

だから僕にとって極論、「不登校」のハードルを下げる発言はすべて肯定の対象だし、本意にせよ不本意にせよ「もっともっと辛い思いをしてもっともっと限界まで追い込まれて、そのときにやっと不登校は許される」というニュアンスの発言をする人間のことを、僕は断固として否定する。

その点で言えば、僕はゆたぼんの行為を肯定することになる。
……ゆたぼんのやってること、結果的に不登校のハードル上げてない?っていう議論は泥沼化するのでやめておこう。

さらに言えば……これは、僕の中におそらく残っているであろう最低限の誠実さを担保するためにわざわざ言うのだけれど。

もし不登校のハードルが極限まで下げられることで10人が救われて、10000人「結果として学校に通わなくなり不幸になった子供」が生まれたとしても、僕は同じことを言うだろう。

僕は正義の味方じゃない。

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呪術廻戦 1 (ジャンプコミックスDIGITAL)

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まぁ↑の画像貼りたかっただけ、っていうのもあるけど真面目な話。

僕は正義の味方じゃない。
僕と同じ境遇だった人間の味方で、僕が嫌いだった想像力がない「幸福な」方々の敵だ。
それだけは強く言っておきたい。

……で、だ。

ここからは全く別の話になる。
ゆたぼんがやっていること、あるいはやらされていることについて。
ここまでの否定的論旨が、実はぴったり彼(と、その親) にも当てはまってしまう、という問題だ。

「ググれば全て解決する」←これは○○にのみ許された発言だ

www.youtube.com


話題になっていたのは、彼の「漢字はググるだけでいい」「計算も電卓でいい」という発言だ。

正直、その是非はどうでもいい。

正論ならいくらでも言える。「消費税もいちいち電卓で計算するの?」とか、「ベースとなる知識があるからググれる」だとか。
それは他の人に任せる。

僕が気になったのは、この発言が……

そもそもホリエモンあたりの言っていることとまんま同じであることだ

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いや、ホリエモンじゃなかったかな……
とにかくその系列。
ビジネス系の成功者が言っていたはず。
というか、そもそも全然目新しい発言じゃない。目新しい発言なら誰が言ってるか覚えてる。

余談だが僕はホリエモンがそこまで嫌いじゃない。
むしろ割とファンだ。

某社の社長がTwitterでお金をばら撒いたときに「みんな夢があっていい」みたいなことを言ってたときはあまりのおぞましさに背筋が凍ったが、良くも悪くもホリエモンはそういった欺瞞は言わない。
そのあたりの天然臭が僕には心地いい。
他のビジネス系の方々にありがちな欺瞞がホリエモンには異様に少ない。それが彼をトップランナーたらしめている証拠だと思っている。

閑話休題。

結論を言えば、「漢字はググるだけでいい」「計算も電卓でいい」という考え方は……

ただの成功者が言い放つ無責任な発言だ。

現実には因数分解が微塵も出来なくて後悔してるやつは山程いるだろうし、僕なんかゴリゴリの文学部卒なのに今線形代数を勉強している。
筆者Mistir:ブロガー (正体はフリーランスエンジニア)

別の話になるが、例えばホリエモンは「東大なんか誰でも入れる」という。東大に入学した彼は、そう言う。

僕は彼が嫌いではないけれど、この「誰でもできる」という言い方は途方もなく嫌いだ。
そりゃ僕も個人的な感情で言えば「正しい方法で勉強した高校生なら誰でもセンター試験5割は取れる」は是か非かで言えば是だと思うし、「誰でも息ができる」すら言えないかという話になってくるともうわけがわからなくなる。

それでも、成功者が言う「誰でもできる」を僕は途方もなく嫌っている。

誰でもできるわけねーじゃん。
人にはできることとできないことがある。
そんな「誰でもわかる」ことさえ「わからない」んだから「誰でもできる」なんてこと気楽に言いなさんな。

「三島由紀夫でもできたんだからお前にも腹切れるはずだ」とか言っちゃうぞ。大人気ないけど。

それはそうと、先程わざわざ避けた議論に足を踏み入れてしまうからあまり言いたくないのだけれど、「調べればいい」は他の能力が充足して食うに困らなくなってようやく言える絵空事だと思っている。
「誰でもできる」も同じだ。
できたから言えるのだ。
できなかったやつは言えない。

何が嫌いって、この手の発言って「できなかったやつ」「それさえやればよかったわけではなかったやつ」の発言を完全に封殺するのだ。
死人に口なし、ならぬ「敗者に口なし」だ。
「それはお前が考えてこなかっただけ」「正しい努力が足りなかっただけ」、無限の正論で無限の完封勝利。
はー、しょうもない。

そんなわけで僕は成功者の発言を、どんな属性であれ一歩置いて考えるようにしている。

……そろそろ、話をゆたぼんに戻す。

僕は基本的に子供っていうのは大人が思うよりいろいろ考えてると思ってるし、そのスタンスで接している。
子供は大人が思うよりも大人を見ている。

それを重々承知した上で、彼が「成功者」目線に立っていること、あるいは立たされていることについて、僕は微塵も肯定できない。

そこには想像力がないんだもん。明らかに。

もっとも、彼は「言わされてるだけ」かもしれない。
子供の言っていることに一々突っかかることも無いのかもしれない。

だけどさぁ。
「鵜呑みにするな」と教えること。
バズに流されず、本質を (見ることができなくても) 見つめようとする態度を育てること。
それこそが「教育」じゃないの?

きついこと言うけど、これは一種の教育放棄の現場を見せられているわけで、そりゃ議論も紛糾するわと思う。

……まぁ、もし……万が一……
彼が自分で (少なくとも直接的に伝えられたわけではなく、自分で調べた結果として)「わからなければググればいい」っていう発想に至ったのなら……
いや、仮にそうではなかったにせよ。

……ここからは僕の完全な、極めて個人的なやり方だけど……

多分、税理士試験か公認会計士試験あたりの1級の過去問を印刷して、やってもらうと思う。
彼が何歳でも関係ない。

ギブアップするまで真剣に問いてもらう。

もし無理だったら。
2級、3級とだんだん下げて、SPIの過去問と下げていく。
最終的にどこに落ち着くかはわからないけど、とにかく下げていく。

で、「この試験でこの点がこの時間で取れて、やっとお給料これだけ(おそらくその時点だと平均的な給与より大幅に下だろう) の『入り口』だね」と伝える。

僕は多分本当にやるだろうな。
というより、「勉強なんで大事なの?」って言われたらこれすりゃいいじゃん、と思っている。






……結婚の予定?ないです。



酷いオチやめろや。



お読みいただきありがとうございました。
ではまた次の記事でお会いしましょう。


……オチやめろや……

 

物語化する世界と現実を揺れながら

こんにちは、Mistirです。

心が少し乱れているので、結論も持たず、語りたいことを語ろうと思う。


「現実が物語を超えていく」。

物語は、喜劇だけじゃない。悲劇も、もちろんある。

ここのところ。
時代の偶然か、必然なのか。

僕が思うに。
「物語より物語じみた」事件ばかり起こっている。

「そういった事件ばかりが盛り上がるだけだ」と、そうも言えるかもしれない。
けれど……まぁ。

とにかく、僕が脚本家なら「ベタすぎて却下したくなるような」そんな事件ばかり起こっている。


 

話は急に変わるけれど、最近『東京タラレバ娘』を読んだ。

東京タラレバ娘(1) (Kissコミックス)

東京タラレバ娘(1) (Kissコミックス)

 

有名な作品だし、僕が語ることもないかもしれない。
が、念のためあらすじ。

あの時彼がもう少しセンスが良かったらプロポーズを受けていたのに(倫子談)。バンドマンの彼がもう少し芽が出る可能性があったら'(香談)'。こうしていたら……、ああすれば……、高い理想を掲げて根拠もなく仮定の話を積み上げているうちに、気が付けば独身のまま33歳になっていた。

脚本家の鎌田倫子は、恋も仕事も上手くいかず、高校時代からの親友である小雪と焦りながらも「女子会」を繰り返す日々を送っていた。そんな話ばかりしていると、突然、金髪の美青年に「このタラレバ女!」と言い放たれてしまう。

いつのまにか金髪の美青年はいつもの飲み屋「呑んべえ」の常連となり、倫子たちと何かしら関わってくる。

ja.wikipedia.org


滅茶苦茶シニカルに現実を見据えながら、エンタメとしてのラインは守っていく作者に戦慄するんだけど……
僕がこれを読んで思ったのは、どこまでもこの作品が「現実的」だってことだった。

そりゃ、金髪のモデルとお知り合いになったり、エンタメとして「フィクション」の成分はガッと入ってるけど……
作品は途方もなく現実的だ。

何が現実的か?
婚期に焦る女性の描写が現実的だと、男である僕が言うのか?

そんなもの僕は分かるとは言えないけれど、よーくわかったことがひとつある。

「タラレバ娘」たちは、結局のところ……
「ごく普通の」欲望に、とても正直だ。
そして「普通の」欲望に振り回されて、不幸になったり、時に幸せになったりする。

付き合うなら、冴えない男じゃなく、イケメンがいい。
当たり前だ。
金を持ってる男がいい。
当たり前だ。
妥協はしたくない。
当たり前だ。

全てが、当たり前だ。

男に置き換えたっていい。
かのT.M.Revolution、西川貴教のアニキも「どうせなら街くらい綺麗な子と歩きたい」って言ってるし。

www.youtube.com


だけどこの「当たり前」っていう考え方は……
大なり小なり、社会なり他人なりに抑圧されてるものだ。
「ポリコレ」なんていう言葉を出すまでもない。

「物語」は、そんな「当たり前」を救ってくれる役割もある。

なんやかんや言っても、君ら美少女に囲まれたいやろ?
そんなもんそんなもん。
それでええねん。

……それでええ。それはそれでええ。

が。
この辺りで話を戻そう。

「現実が、物語を超えていく」。

言い換えると。
現実が一番虚構じみている。
少なくとも、ここ最近僕はそう思うことが増えた。

はっきり言ってしまって、こんなことを考えた最大のきっかけは……
川崎の事件と、元事務次官が息子を殺した事件だ。

特に後者について、僕はこんなツイートを残した。

僕は以上の立場だ。
だから、その「立場」からすれば、わずかでも元事務次官を肯定することができない。

だが。その立場を前提としても。

偶然……殺された被害者のツイートと、その反応をたまたま、読んでしまって。
これはここに載せたくないから、もし読みたければ各自自己責任で調べて頂きたいのだけれど……

あまりにも。
あまりにも出来すぎた「物語」がそこにあって。
僕は、それに激しく嫌悪した。
「物語」じみた現実に。
その現実を、「物語」として一瞬でも受容しようとした自分自身に。
そうすることが楽だと、そう思った自分に。

物語じゃねえ、現実なんだよ、人が死んでんだよ。
人が、死んでるんだよ。現実として。

だけど、あまりにも被害者のツイートが「虚構じみていて」。
それはおそらく、被害者の虚勢の表れだったのだろうけれど。
本当に「虚構じみていて」。

何を思えばいいのか、何も分からなくなってしまった。


……さて。話を今度は逆方向に戻そう。

『タラレバ娘』を、僕はどう楽しめばいいのか。
ああ、こんな現実もあるかと、リアルだと楽しめばいい。
物語は物語だ。いかにリアリティがあろうと、いかに含蓄があろうと、いかに下衆かろうと、物語は物語だ。

現実世界の中で、人は物語を楽しめる。

じゃあ、「物語じみた現実」は?

現実は現実で楽しめばいい。楽しめる現実は、楽しめばいい。
それを超える「悲劇じみた現実」は?

……なんてことを思ったけれど。
現実は、どこまでいっても、ただの現実だろう。
それ以上でもそれ以下でもない。

だけど。
この物語化する現実を。
物語のまま捉えようとしている自分に、人々に。

……途方もなく単純化するなら。
「これは悲劇だから、仕方ない」という諦めと受容と、あるいは……

それを少しでも、熱狂じみた感情で受け入れる世間、あるいは自分に。
あるいは、「ああ、悲劇」と単純化しようとする心に。
怒りに。分断に。悲しみに。

ノーと言わなければならないと。そう思ったのだ。

(大袈裟だ、被害妄想的だと言うなら殺された被害者のツイートに寄せられたリプライを読んでみるといい、僕の言っていることがよく分かると思う)

……

今Mistirが一番オススメする漫画は『呪術廻戦』です!
超面白いぜ!!!!!
1巻はイマイチだけど、2巻から鬼のような勢いで面白くなるから絶対読んでくれよな!

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呪術廻戦 2 (ジャンプコミックスDIGITAL)

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お読み頂きありがとうございました。
ではまた次の記事でお会いしましょう。