Minakami Room

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ブレンディ分析記事ご感想へのご返信 その3!

こんにちは、人生に悩むMistirです。

mistclast.hatenablog.com

では、ご返信第三弾です。
こちらも合わせてどうぞ。

mistclast.hatenablog.com

mistclast.hatenablog.com

さて、始めます。

 かみ かずしげ (id:kami_kazushige)

僕は、このCMの気持ち悪さは、単純にブラックさが中途半端なせいだと思っていました。

動物園やロデオやブレンディと同じように闘牛場や肉屋も憧れの職場だと牛たちが思い込んでいれば、このディストピア(牛たちにはユートピアに見えている)は文句なしに真っ黒になります。

そして、それを見る人には、社会風刺というよりも悪夢のような非現実的な異世界だということになるから、すっきりするのではないかと考えたのです。

ところが、Mistclastさんの分析を読んで、前半パートの世界観はこのままでいいんだと考えを変えました。

その代わり、後半パートの「胸を張って……」のセリフと走っている少女シーンをカットして、その何秒かを使って最後のシーンの後に暗転して、田中ビーフに決まった卒牛生の叫び声を入れるのです。

「おまえらだって最後は肉になって食われるんだぞ!」

この一言で、今までの「感動物語」は全部台無しになりますが、歪みも嫌な感じも吹き飛ばせるような気がします。

コメントありがとうございます!
良いですねぇ。やっぱり、バッドエンドであるなら腑に落ちるんですよね。
感動物語なんて最初から無いんで、それで良いと思いますw

 _

闘牛場に行く彼が暴れたのは
単純に闘牛の暴れ牛を、同じく暴れるという特徴を持つ不良になぞらえただけのようにも思うのですがいかがでしょうか

コメントありがとうございます!
はい、そう思いますw 「何も考えてない」んですよね……うん。

このCMは見ていてあまりに辛かった。
しかし、宣伝会議でプレビューを見た広告主の経営幹部が、自分たちが風刺されていることにも気づかず「感動」していたとしたら、これほど痛快なCMもないでしょう。

コメントありがとうございます!
そういった見方もできますね。ただ、問題は視聴者も皮肉っちゃってることですけど……
例えば「企業を風刺する」ために「企業が人々を酷使している姿を描く」とすると、上手くやらないと「企業」だけじゃなくて「人々」もバカにしてるように見えるというか、そうとしか見えない場合ってありますからね。今回がまさにそのパターンで。

旬な話題なのに、このブロガーの視点の悪さと文才の無さで台無し
外人は、食牛家畜文化を揶揄されたから怒ってるんだよ
この学校がクジラの擬人化だったら、日本人は眉をひそめるでしょ?

コメントありがとうございます!
はい、そもそも「外国人の方が何故怒っているか」を分析したのではないです。
批判は大歓迎ですが、もうちょい整然とやりましょ。

  

本筋とは違うのですが、「女性は産む機械」と言うのは誤解、曲解によるバッシングであり、実際の発言とは著しく異なる事を指摘させていただきます。

このCMもある種グロテスクではありますが、上記の様な事実誤認を数年から数十年にわたって与える、現実のマスコミのグロテスクさの方を強く感じてしまいました。

コメントありがとうございます!
そうですね、全体の文脈も存じております。その上で本文は書きました。つまるところ、いくら丁寧な文脈であれ、いくら「間違ったことを言っていないとはいえ」、人間の機能を機械として例えることが危険かと、そういう意図で書きました。アレは確かにマスコミが過度に煽ったようにも思いますけどね。
ですが、たとえ発言が「正論」であれ、人体をわずかでも機械に例えるその「危うさ」を記事ではなるべくねちっこく書いたつもりなので、本文を今一度読みなおしてみてください。

大変わかりやすい説明をありがとうございます。確かにただの映像作品としてはよくできているのかもしれませんね。

ただ、私がどうしても許せない点が一つありまして、それは、恐らくそのような意図はないのだと思いますが、結果として食肉処理業関係者を愚弄している点です。

単に牛たちの世界を擬人化しているなら、食肉加工会社への就職が決まった青年が叫ぶ描写は全くの間違いですし、そもそも肉牛と乳牛があんな風に入り混じって飼育されているのも違うと思います。
現代社会への風刺を気取っているのならあの描写は「努力しても報われない」ことを表現するのには非常に簡単な手段だったのかもしれませんが、ということはつまり彼の先にある「とちく場」や「食肉加工会社」は絶望の先であり、比喩だとしても今現在それらの仕事をなさっている方々にあまりにも失礼だと思います。
只でさえ謂われのない非難にさらされることの多い業界です。プロの表現者の方々には、十分な配慮をお願いしたいものです。

 

ご感想ありがとうございます!
畜産業的な視点ですね。やっぱり、そこらへんは「雑」なんですよね。悪い意味で。
ここまで書いて気付きましたが、管理社会モノとして捉えると秀逸、牛さんの擬人化して捉えると超雑、そのギャップも違和感を際立たせていますね。
まあ、「死ぬと絶望」くらいの意味しかありませんから、僕個人としては「屠殺場で働いている人に失礼だ」とは思いませんでした。ぶっちゃけ、その視点で作品を捉えるなら、その次元で語れる次元に達していないと思っているので。

  

制作者のインタビュー見てもまだ「い、いや、口ではそう言っても本当は黙って風刺の意図込めたんじゃないか?」と思ってましたが、
続編のコーヒー豆の擬人化(豆のかぶりもの)見て「あ、これベースは擬人化によるギャグだわ」とインタビュー内容に納得してしまいました。
深く考えずいろいろフックを残そうとした結果まずい方向に引っかかってしまったみたいなことだと思います、そして深読み大会開幕。

 

ご感想ありがとうございます!
僕もその可能性を捨ててないですよ、実は風刺っていうw
まあ、作品って受け手が作り出すものでもありますから、深読み合戦させた時点で勝ちなのかもしれません。

 ゆーこん

おっぱいがいっぱい出ること」が性的機能というのは随分マニアックすぎて、ちょっと違うかな。おっぱいに幻惑されすぎだと思うわー

ご感想ありがとうございます!
マニアック?いや、これは全然マニアックではないでしょう。牛乳が出ることが評価される=母乳が出るが評価されるっていう連想は不自然な連想ではありませんし、しかもそれって結構ナイーブな問題なので。また、ここで言う「性的機能」は「性による特定の機能」と捉えてください。例えば「男は力仕事」っていう言葉も、ある意味「性的機能」に着目した言葉と考えてください(女性でも力持ちはいる、っていうツッコミは今は置いといて)。
おっぱいに幻惑されたのは否定しませんがね!

 お目汚しひらにお許し

この記事に対しての違和感
企業商品の広告に対してハナから風刺だ風刺だという論調だったので奇妙に感じました。
さんざ難しげな御託を並べて、風刺としていかに優れているかを説いた挙句、CMで自社製品に悪印象を持たせてどうするのかとやっと言及、最後は同じ主張をしつこく繰り返すと言うこの記事の構造にやきもきさせられました。

自社の宣伝で現代社会風刺を行うのがちぐはぐなことはこちら読み手も同じく思っているので、途中までずっと肯定的に語っているためにギャップで少し疲れました。冒頭で結論を述べてから解説する形式の方がよかった(わがまま)

この映像がグロテスクな社会風刺であり、なおかつ自社製品の広告として使われている矛盾に対しての不気味さは同意です。

映像制作会社が皮肉たっぷりで作ってブレンディ側のお偉いさんが間抜けにもそれに気づかなかったのかな―とか思いました。

ご感想ありがとうございます!
はい、実は僕の記事の「この構造」、大分意図的にやってますw 結論先行型は確かに読みやすいですが、読んでて「深いところに入っていく」エキサイティングな感覚が無いと思ってるんですよ。しかもそういう文章なら論文なり新聞で山程あるので。
僕はだから、その分読者の方と一緒に思考を掘り進めて、「迷子を楽しむ」くらいでええじゃないか、って思ってるんです。ということで疲れさせてしまったのであれば申し訳ないですが、「大成功」ですw
お偉いさんが気が付かなかったってのは同意ですね。「気がつかない」人もたくさんいることは、この記事を書いてよくわかりましたから。それが悪いとは言い切れないですがね。

 3casa

こんにちは。このCMでもやもやしていたので、考え方のヒントをいただけた気がします。ありがとうございます。
私の考えも、無駄にリスキーな内容な割に、ブレンディーのCMとして的を外している点、リスクをフォローできる理屈や意図の欠如に問題があると思っています。
加えて、倫理に関する論理の面で、何か決定的に外している点があると感じつつ、それが言語化できずにもやもやしています。
ちなみに味の素さん、数年前から広報分野のチェックが甘いらしく、こんなこともやらかしています。
http://toyokeizai.net/articles/-/43365
なんだろう、「人殺しは犯罪」「痴漢はあかん」レベルの、倫理として確立されている話題に無神経に踏み込み、アート性や話題性やインパクトを重視して土足で踏み込むこと、そのことに気付かない制作関係者に苛立つのでしょうか。
性的な特徴で理不尽な社会を生き残れる、というのを、企業の立場から発信していることが最大の問題ですかね。作成者がおっぱいを意識させようとしているのは明白です。

ご感想ありがとうございます!
的確にまとめてくださっていますね。で、倫理的なモヤモヤは実は僕も感じています。僕は気楽に「いやー、そりゃ燃えるで」的な意味で「あかん」と言ってますけど、本当に風刺としてこれは「成立していない」と断言できるのか?実は成立してるんじゃないか?的な。
もしこういう文脈ではない「モヤモヤ」であるとするならば、それはおそらく擬人化作品として観た場合の世界観のガバガバっぷりだと思いますね。また、「性的な特徴で理不尽な社会を生き残れる、というのを、企業の立場から発信していることが最大の問題」 同意いたします。性的な部分だけではなく、企業の立場から発信してはならないことを発信している。

 まい

もしこのCMが全て本物の牛を動かしていたら私たちは素直に感動作として受け止められたんでしょうかね。


選ばれた牛を使っています。は伝えられると思うんですよ、それでも

ただ、こんな残酷な中で人のように努力してきて、差別もされて、なかわいそうな牛さんのために、その努力を実らせるためにその努力の証であるブレンディの商品を買ってください!

っていうお涙頂戴要素を宣伝材料にしてると思えば
社会風刺して、
感動で
宣伝
というのもまあちょっと納得。本物の牛じゃ同情は得られないから人間を起用、的な、そんなふうにも思えてしまいますね。

私もゆとり世代なので一連の記事と最後の追記には感じるものがあります。ありがとうございました。

ご感想ありがとうございます!
「選ばれた牛を使っています」を言いたいだけなら、田中ビーフや闘牛場のくだりって全く要らないんですよね。例えば全員女子で、全員乳牛って設定のほうがすっと入ってくる。 「かわいそうな牛さんのために、その努力を実らせるためにその努力の証であるブレンディの商品を買ってください!っていうお涙頂戴要素を宣伝材料にしてると思えば」……無理です!僕にはw

 Out of servise

僕もおっぱいが大好きです

 Oh, me too.

 bob

色んなコメントがありますね。
この分析自体を気持ち悪いと言ってる方もいますが、テレビCMでも広告でも、世の中に出す以上、これを見てどんな人がどんなことを思うか色んな可能性を考えて作るものだから、「作り手」の仕事をしてる人なら筆者さんと同じように少なからず考え分析すると思いますよ。「なぜ企業(しかもブレンディ)のCMでこの作品なのか?」と。

自分は、
ただ単純にブレンディ側は「選りすぐりのいい牛使ってます!」と言うよくあるフレーズを、ありきたりではない感じで伝えたい。
そんな依頼から始まったんだと思いました。
それを、
「じゃあ擬人化して高校生の設定にしたら面白いかも☆」
と風刺とかなーんの考えもナシに作ったか、
風刺という考えで作ったもののブレンディ側にはそう伝えず(企業側が風刺とかよくわからない人だとしたら)、このような反響もあると分かった上で「流しちゃった」か、
そのどちらかかなと最終的に思いました。

どちらにせよ自分は不快に思うCMです。
特に、あまり触れてる人はいませんがビーフ田中に売られる→死が確定してる生徒がいる、のにも関わらずそれを一瞬だけ悲しんで、企業に就職する生徒が出たら喜ぶの?切り替え早くない?というか「死」に対しての考えが浅くないか?
擬人化してるのなら、どうしても人目線で見てしまうからあまりに軽率すぎる、現実味がない。

あと皆さん仰られてる通り、濃いミルクを〜 が気持ち悪いです。女性は生理的に不快に思う人多いんでないかな?

どんな狙いであっても、こんなに反響があり、多くの人に嫌だと思わせてしまった以上「食品の広告」としては失敗だったと思います。

ご感想ありがとうございます!
「あまり触れてる人はいませんがビーフ田中に売られる→死が確定してる生徒がいる、のにも関わらずそれを一瞬だけ悲しんで、企業に就職する生徒が出たら喜ぶの?切り替え早くない?というか「死」に対しての考えが浅くないか?」ほんとそれです。僕の記事では「ブレンディ就職の瞬間にテーマが大転換してる」と指摘していますが、やっぱりそのシーンはあらゆる意味でおかしいんですよね。切り替え方の違和感が半端ない。
クリエイターとしては半ば分かって「やっちゃった」のかもしれませんね。
あと、「食品の広告」としては結果としてどうだったのか気になるところです。ブレンディの名前は凄く広まりましたからwで、僕も戦犯である、と…。

 大和の子

kittyo (id:rotting_corpse)さん、そのとおりですね。

炎上したBレンDィのCMを冷静に分析する
http://mistclast.hatenablog.com/entry/2015/10/03/163446

秀逸な論考に感謝です。そして自分が感じてる部分を付け足したく。

フィクションであるからと安心して見ている視聴者を最後に混乱におとしめつつこちらには聞こえない高笑いを浴びせているかの、この架空空間での代理設定によって描き出し見せたもの全てを最後に一気に反転してリアル現実でのその地獄の完全な肯定。まったくここに尽きる。視聴者を嘲りながらぶん殴っている、いや人でなし具合からしたら核爆弾を落としたと言っていい。私が感じたのは、ここで語られた冷静な分析のそこに足して、書きたい。
一体このCMはどう視聴者をぶん殴っているのか、それは、これをこの「あり方を」今から世界社会の「標準、基準」としますよ、しましたよ、と宣伝・CM、広告、宣言されたところからくる怒りなのだ。
これがこれからあなたたちが生きる社会の普通。基準。こういうあり方にしますよ。この社会を管理する大人から、これからこういうのを通常、標準、『アタリマエ』としましたからね、と宣告しているのを感じ取っているところから来る怒りなのだ。

これを地球人類以外の宇宙人が企画制作したものならなんら違和感はないのかもしれない。その宇宙人が地球と無関係ならば。別にこれが宇宙人視線でディストピアを描いた映画だったならば。
どんなによくできたものでも架空。所詮良くできた映画。で終わったものだったはず。そうではなく、いつまでも継続する、このキチガイじみた脳みそだけを見せられたような劣悪な不快感は、どこから来るのか、
それは、これは宇宙人の地球征服への夢、希望的妄想ではなく、そうではなく、この違和感というにはあまりに異様な鑑賞読後感をもよおすのは、唾棄すべきものと本能が拒絶するのは、その宇宙人が、現実リアルの地球にすでに深く入り込んでいて、生活に根付いた会社の広告でこれを発表したという点から来る。ただこの点で、最強に不気味なホラーに仕上がっている事なのだ。
ホラーの常套技法でラストに映画の中から自分のホームグラウンドにその種を潜ませる転化させる仕掛けを置き、見る者の脳内に、もしかして、と自分の家の中にそのホラーが入り込んでいるのかもと振り替えさせる恐怖映画定番の技法があるが、そうではなく、既にもうホラー(制作物、フィクション、映画)の域を超えてしまっているのだ。超えているから恐ろしいのだ怒るのだ。リアルと虚構の一線を微妙に絶妙に「しょせんCMでのお遊び」にカモフラージュしながら、虚構とリアルを反転させる事に成功した、虚構をリアルに持ち込んだ、ここから来る奇妙さなのだ。この巧妙さをもって、リアルへ地球人類への支配完了布告と、バーカ、と人類全体とかく日本に対して放っているものにつくられている CM になっている点なのだ。

もしこれが地球を牧場としか見えない、人類が家畜としか見れない宇宙人が造った地球人に対する教育映画だったとしても、おまえらはこうなるんだよ、あるいは、こういう生き物なんだよ。とあくまでも地球外の外側から見せられたモノだったならば、ここまで嫌悪感は出なかった。はず。言論の自由の範囲と言えた話だったろう。そうではなく、もうお前らはとっくにこうなってんだよ、大成功なんだよ、バーカ。最後の最後で、CMとした事で、企業のあり方や社会への批判とかいうそんな自虐とかニヒルとか内部から出てきた自分自身に対する嫌味だどうのこうのを飛びこえて、最後に一気に反転した視線のその出処は、地球の内部からでありながらある階層で線引きしたその牧場の垣根の外側に最後に飛び出して、一見首をかしげる程度の目くらましのようにけむに巻く速さでタネ明かしをして突然終わる、最後にポンと垣根の外に視線は飛び閉じる、内部からの人類の支配完了勝利宣言に等しい高笑いと恫喝を残して。ここから来るこの嫌悪感。この最後のどんでん返しは鳩に豆鉄砲を食らわせるごとくの、最後の最後のわずかな時間に、見る側に考えさせない隙を与えない、あれ?の最後の一瞬でそれを済ます幕切れ。馬鹿にしている。最後の最後で、サラッと、一番伝えるべき宣伝の部分で、徹底管理で生殺与奪権が大企業にあり一般人はその家畜だと、その地獄の肯定を、それを隠そうともしていないで畳み掛ける。え?と奇妙な違和感を持つのだが強すぎて事の重大さに気がつかせないほどの早さと威力で打つ。ここにある。この嫌悪感。そうにしか、聞こえてこないところにある唾棄レベル。
地獄の肯定と言っても、これは地獄を地獄と感じないモノがむしろ地獄の方が居心地のいいところへ自分から行きたい迷子に道を案内する話ではない。地獄を地獄と知っているものが他人を地獄に落とし苦しむ様子を楽しめる愉快に見れるもの視線。「落とす楽しさ」までがにじみ出ている。
人類を嘲りただただディスったリアル地獄物語だ。「感動物語」風を装いながらの、という悪質さ。

この違和感は三鳥居のCMでもあった。山中で急に尿意を催してちょうどいい草むらを見つけ放尿を開始する男二人。しかし放尿直前に草むらに捨てたタバコが発火、いろいろ消そうとするが延焼しはじめる、慌てて大きな大木で火を叩き始めると小枝が弾みで頭に刺さる。刺さって開いた頭から消火栓が水を吹くように大量の血液がションベン小僧より多めに火災場所に降りかかる。火はみるみる鎮火する。そうして高い血圧は注意、u-ronn茶を飲もうと終わる。地獄以下。魔界だ。悪魔が造ったというなら分かる。魔物の嗤い声が聞こえてきたようなCMだった。これも現実のリアル現実社会に魔界を引き込み落とし込むのに成功した「映像」だった。悪魔に言論の自由表現の自由を神が与えているのならこれも制限される話ではないのだろう。

擬人化しただけとしか感じれないヒトを幸せ者と見るべきなのか。これは逆だ。ヒトを擬牛化してそちら側に都合の好いヒト社会を楽しく描いた話だ。

 ご感想ありがとうございます!
「これをこの「あり方を」今から世界社会の「標準、基準」としますよ、しましたよ、と宣伝・CM、広告、宣言されたところからくる怒り」あー、なるほど……なるほど。腑に落ちました。うん、この僕らから見ると「地獄」の、「学生が家畜になるために頑張る」世界、一刻も早く脱したい世界が「永遠に続くぞ、『俺ら(管理者)の手で』」と言われてるようなモノなんですね。しかも、賛美していると……
管理者が「お前らは既にこうなんだよ」と我々に断言する、その残酷。地獄である現実世界を見せつけあざ笑う。……なんか、余計のこととんでもない作品に見えてきましたね……書いててツライ。
そのCMについては知らなかったです。話を聞いている限りだとまた違った属性のものにみえますが、どうでしょうか。

 N 

私のなかのもやもやを見事に文章にしてくれていてすっきりしました。
私のブログ(ジャンルは全然違う)でも少し紹介させていただきました。

 

わーい、ありがとうございます!
どんどん紹介しちゃってください!!嬉しいです!

 らぼちきた (id:rabochikita)

じっくりと読ませていただきました。CMを見た時に感じた「いい不快感」というのはなんだったのか、というのをずっと考えていたのですが、記事では見事にそれを表現されていて、「いい不快感」の答えを見つけることができました。
記事では言及されておりませんでしたが、私が感じたのは、更なる要素として「見た目」があるのではないかということです。不良っぽい喧嘩早そうな男子学生は「闘牛」(暴力で食え)、いわゆるヒョロガリの普通の男子学生が「食肉」(特徴ないからどこにもいけない)、主人公の親友が「動物園」(華はあるけど何もできない)、主人公が「乳牛」(おっぱい!)と、明らかに見た目から判断されているようにもとることができました。その人の能力だけでなく、見た目も進路に影響をおよぼす。これも現代の日本社会を風刺しているように思えてならないです。

ご感想ありがとうございます!
そうですね、見た目だけの印象でやっているのかも。……いや、でもそれなら「食肉」はデブにするのでは……ああ、やっぱり「特徴がないから死ぬ!」+「深く考えていない」 の地獄コンボに思えてきましたw
見た目も進路に影響をおよぼす、そのあたりも就活をした身からするとなんだかなぁってところではありますよね。仕方ないですが。でも、どうどうとおっぱいで云々言っちゃダメだよなぁ。

 kzyoshi

このCMを見て、10年近く昔、海外で放映された「TOYOTA Human Touch」のCMが頭によぎりました。(参考URL: https://youtu.be/KCJLVC3Zy6M )このCMも見事な擬人化です。自動車メーカーで働く人間や部品を納入する業者も、本当に「人間」のように働いています。自動車メーカーに勤めていない人は、笑って飛ばせるけど、自動車業界にいる人々には「このCMに出てくる人間ってまさに俺たちだよな・・。」という気分にさせてくれます。

 

コメントありがとうございます!
拝見致しました。あー、なるほど。これはなんというか「いやらしさ」をあまり感じませんね。個々の部品の「便利さ」をシュールに感じさせるというか。
自動車業界で働いている人からするとどうなんでしょう。そう思ってしまいますか。まぁ、ただそれでも「地獄」な感じはそんなにないような。

今回はこれくらいで終わります。
続きはやっぱり期待しないでください!


お読みいただきありがとうございました。